ブルースクレイ2017年デジタルマーケティング予測

Bruce Clay, Inc.のCEOであるブルース・クレイ

2016年はリスティング右広告枠撤廃、AMPの導入、モバイルにおける検索アルゴリズムのアップデート、また大手キュレーションメディアによるコンテンツマーケティングの問題など、業界全体に渡る大きな動きのある年となった。
2017年も様々な動きが予測されるが日本にいては予測できない部分も多い。そこでBruce Clay, Inc.のCEOであるブルース・クレイが予測した2017年デジタルマーケティング業界の動向について紹介する。2017年の業界の動向予測として今後のマーケティングに役立てていただければ幸いである。

1.SEOよりもPPCの重要度が増す

SEO業界はPPCやGoogleMapにおけるPPCが定着することによって自然検索枠が
縮小することで激震が走るかもしれない。グーグルは有料課金の領域となり、上位となったわずかなサイトだけが継続的な検索トラフィックを得ることができるのだが、それはたいてい情報サイトなのだ。

現在のところキーワードによってはPPCが表示されなかったり、GoogleMap自体も表示されないことはよくあるが、今後これらの枠への広告出稿がさらに進めば、SEOで表示される部分はFV(ファーストビュー)には存在しなくなり(モバイルでは今も見ることはできない)、SEOに投じる予算も少なくなる可能性はある。
ゆえに、コンテンツ企画やローカルSEOのようなSEOの一部分をピックアップしたサービスのウェイトが重くなっていくだろう。

2.モバイル検索割合の増加

モバイルはウェブ上のトラフィックをかなり独占するだろう。今年の初めの方は、デスクトップ検索は全クエリにおいて割合が減少するだろう。2017年後期になると、モバイル検索が完全な有料課金モデルをテストするので、デスクトップ検索は情報ポータルとして検索トラフィックシェアを増すだろう。

Googleによれば現在デスクトップ検索とモバイル検索の割合はモバイルのほうが多くなったとしている。今後Googleにおけるモバイルの重要性はさらに増し、MFI(モバイルファーストインデックス)にみられるように、SEO対策はモバイルメインにシフトしていくかもしれない。

3.音声検索の増加

音声検索はすべての検索の半分を超え、デスクトップでの検索においてもますます一般的になってくるかもしれない。検索語句をタイピングする代わりに、話し言葉で検索をすることで、今までのキーワードの概念を完全に反転させるだろう。

2016年5月に行われたGoogleの開発者向けカンファレンスにおいて、GoogleCEOのサンダー・ピチャイがスマホ検索における音声検索の割合が20%に達していると発表した。Googleがまかなっている検索数が月間1000億回と言われており、スマホの検索割合をその半分と考えれば、音声検索は月間で100億回されていることになる。今後技術の進歩により音声認識の精度がさらに上がれば、検索の半分が音声検索になることは想像に難くない。

4.AMPの今後

AMP(アクセラレーテッドモバイルページ)は今後も残るだろうが、成功したプロジェクトとは考えにくい。ユーザーへの足掛かりになるようなそのほかの非常に魅力的な解決策はいくつもあります。あなたのサイトをアプリにするなども間違いなくそのうちの1つだろう。

AMPの拡大は今後も続くことは確かなことである(レシピやホテルなどへの拡大を鑑みて)。しかしながら実装の工数や、直帰率が高くなる傾向など問題点依然として残っている。ゆえに全ての業界に反映させるにはまだまだ時間がかかりそうなところを考えると、爆発的な普及は難しいかもしれない。

5.PPCの展望

PPCは今後ますます成長するだろう。画面全体(FV)が有料広告になったとき、広告主はより価値を感じるようになる。私たちは自分たちにもクライアントにも、「金の行方を追え」とアドバイスするGoogleはどのようにして利益を上げているのか。確かなことは自然検索からではないことである。

現在モバイルで検索をした場合FVはすべてPPCとなっているし、デスクトップ検索においても自然検索の部分は1枠しかない。昨年2月にGoogle検索結果画面の右側の広告枠が消えたものの、広告枠に関する動きが今後ないとも言い難い。よってPPCは成長(さらなる費用投下)を続けると思われる。

6.Instagramでの買い物の台頭

インスタグラムでショッピング、インスタグラムの店舗とアフィリエイトプログラムが定着する。オンラインファッション業界が数十億ドルも稼ぎ、ビジュアルが支配する。インスタグラムショッピングの領域の圧倒的な成長を期待していてほしい。

2016年11月にインスタグラムはアプリ経由で商品を吟味し、購入を行うショッピングツールを導入した。某会談によると若い世代は物を買う前にインスタグラムで検索し、商品を吟味した上で購入する割合が多いというデータもある。これが本当であれば、検索し、そのまま購入することができるこの機能が今以上に重宝される可能性は大いにある。

7.ソーシャル広告の今後

ソーシャルメディアの広告は成長し続けるが、課題がないわけではない。ソーシャルは広告のチャネルとしては不適切だとして、ユーザーから拒絶される。高度にターゲティングされたソーシャル広告は広告主の成功としてはすばらしいが、最終決定権はユーザーにあるのだ。

ソーシャルに限らず閲覧の邪魔になるような広告はユーザーから嫌われる。Googleの最近の動きを見ると、全画面を覆うようなインタースティシャル広告が表示されるすべてのページにおいて、評価を下げるアルゴリズムを2017年1月に導入している。ゆえに、今後はユーザーに受け入れられる、ユーザー目線に立った広告の出稿が必要になってくるかもしれない。

8.VR-新たなコミュニケーションツール

私たちはバーチャルソーシャルルームを中心にした、新しい行動形態を見ることになるだろう。ソーシャルメディアのユーザーとプラットフォームは、直接人に会う代わりに、ソーシャルエンゲージメントという新しい手段を導入する。VRチャットルームは新しいソーシャルの体験になるのだ。

OculusやGear VRなどがソーシャルの機能を強化しているのは昨年からの動きとしてある。スマホにおいてこれからどのくらいVRが一般的になるか未知数ではあるが、市場規模の拡大を見る限り、普及は時間の問題だと考えると、コミュニケーションツールとしての活用も想像に難くない。

9.コンテンツSEOのポイント

コンテンツは重要なSEOの焦点となり、1年を通して多くのプロジェクトに影響するだろう。これは予測するのに簡単なことだ。大事なのは、コンテンツの質がランクブレイン(Googleのアルゴリズムの一つ)に判断され、またSEO上位表示のためのコンテンツが普及するわけではないということだ。

コンテンツマーケティングの重要性はすでにどの企業も感じていることである。しかしながら現状、SEO目的のために作っている企業も少なくないのではないかと思われる。本来あるべきコンテンツとは、ユーザー目線に立ち、ユーザーが望んでいる情報をすべて手に入れられる環境を整えることである。ブルースの言う通り、SEOのためのコンテンツではなく、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供していくことが非常に重要になる。

10. コンテンツSEOのためのツール

コンテンツマーケッターが、記事を公開するときに高品質でターゲティングされたコンテンツを生み出すのに、新しいツールが役立つだろう。コンテンツライターがよりデータを要求するようになり、より技術的に大胆になる。使いやすいツールがトラフィックと競合のSEOステータスを提供し、ターゲティングされた高品質なコンテンツという新しい時代の到来を告げるのだから。

音声検索の部分でもあった通り、今後はキーワードの概念が一変する可能性がある。
現状におけるコンテンツ制作にはキーワード選定は外せない工程であるが、今後現れるツールはキーワードに縛られないものになるかもしれない。

引用元:BruceClay『My 10 Predictions for Digital Marketing in 2017

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