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【Google】動的検索広告(DSA)とは?メリットから設定方法まで徹底解説

2023.07.03 2023.05.11 

【Google】動的検索広告(DSA)とは?メリットから設定方法まで徹底解説

Googleが提供している検索連動型広告のひとつである、動的検索広告(DSA:Dynamic Search Ads)をご存じでしょうか?

動的検索広告はサービスや商品を多く保有するために、ひとつひとつに広告やキーワードを設定することが難しいサイトで主に活用されています。Googleが自動的に広告見出しなどを設定してくれるため、通常の検索広告よりも作業工数を削減でき、検索語句も広くカバーできます。

この記事では、動的検索広告の仕組みやメリットと注意点、設定方法について解説します。

動的検索広告(DSA)の概要

動的検索広告(DSA)とは、“Dynamic Seaech Ads”の略称でGoogleが提供する検索広告の一種です。

動的検索広告は従来の検索広告とは違って検索キーワードではなく、対象のサイトを登録して配信します。これにより、関連性の高い検索語句に対して、Googleが対象のサイトのなかから自動で広告のタイトル生成と、ランディングページの選択を行います。

動的検索広告(DSA)の仕組み

動的検索広告は以下の流れでユーザーに表示されます。

    1. ユーザーに表示させたいページのURLをGoogle広告に設定する。
    2. Googleが指定したサイトの情報を読み取る。
    3. そのなかから検索語句との関連性の高さを加味して、広告見出しと遷移先のURLを自動で生成する。

動的検索広告(DSA)のメリット

動的検索広告を使用するメリットとして、以下の4点が挙げられます。

広告の関連性が高まる

前述したように、ユーザーの検索内容と関連性の高いページから見出しが自動で生成され、広告を表示します。つまり、常に検索語句と関連性の高い広告が出稿されます。
そのため、広告の品質が向上し、クリック率が高まる可能性があります。

キーワードだけでは網羅できない検索語句にも広告を掲載できる

「毎日のGoogle検索の15 %は、これまで一度も検索されたことがない、まったく新しいものなんです」
この文章はGoogle Japanが2022年にツイートした文言です。
また、Yahoo!JAPANでも、
「過去6ヵ月に検索されたことのない新規検索語句の割合は33.1%でした。」
という調査結果を報告しています。

出典:「新しい流入」が期待できる動的検索広告連動型広告を設定しよう(Yahoo!JAPAN広告)

これらからもわかるように、毎日新しい検索語句が生まれ、その種類も多種多様となり、広告主が手動で検索キーワードを登録してこの範囲を網羅するのは不可能です。

しかし、動的検索広告であれば、関連性の高い検索語句に対して自動で広告を配信してくれます。そのため、手動では網羅しきれていない具体的なキーワードや3語以上のロングテールキーワードにも対応できます。

それによって、今まで気が付かなかった新しい検索キーワードが見つかります。

時間の節約が可能

前述したように、動的検索広告は検索キーワードの登録がいらず、広告見出しも自動で生成されます。

つまり、サイト上の商品やサービスが多い場合でも、それぞれに設定する手間がかからないため、作業時間を大幅に短縮できます。

トラフィックの増加が可能

ユーザーの検索語句と関連性の高い広告を自動で生成してくれるため、手動で設定したキーワードよりも広い範囲に広告を掲載する機会が増えます。

それによって、新たなトラフィックやコンバージョンの獲得が見込めます。

動的検索広告(DSA)のデメリットと注意点

一方で以下のようなデメリットがあることも把握しておく必要があります。

入札単価を細かく設定できない

動的検索広告では、Googleがページの内容に基づいて、検索キーワードを自動で選択します。そのため、キーワードごとに入札単価を細かく設定することができません。

対処方法としては特定のキーワードだけ手動で設定するか、他の広告サービスと併用するとよいでしょう。

広告のカスタマイズ性が低い

広告見出しやキーワードが自動で設定されるために、カスタマイズ性に欠けてしまいます。

メタタグ(title & description)をきちんと設定したうえで、定期的に配信された広告文の確認をするようにしましょう。

意図していない検索語句に広告が配信される可能性がある

動的検索広告では広告掲載先のキーワードが自動で選択されるため、掲載したくない検索語句に対しても広告が配信される恐れがあります。同様に、広告に使用するリンク先も自動で選択されるため、想定外のページがリンク先として設定される可能性があります。

事前に誘導したくないページの除外設定を行い、広告の配信後は、定期的な検索語句レポートのチェックとキーワードの除外設定をして対策しましょう。

動的検索広告(DSA)の設定方法

では、動的検索広告の設定方法について解説します。

広告の選択と単価設定

  1. まず、Google広告アカウントにログインします。
  2. ページメニューの「キャンペーン」を選び、プラスボタンをクリックします。
    「新しいキャンペーンを作成」を選択します。

    設定画面

  3. キャンペーンの目標を選択してください(複数の選択が可能です)。

    設定画面

  4. キャンペーンタイプでは「検索」を選択します。

    設定画面

  5. 任意で目標を選択します。
  6. キャンペーン名を入力し、「続行」をクリックします。

    設定画面

  7. 単価設定を行います。目標コンバージョン単価は任意で設定します。

    設定画面

  8. 「次へ」をクリックします。

キャンペーンの設定

  1. キャンペーン設定の項目にて、配信するネットワーク、ターゲットにする地域、言語をそれぞれ入力します。
    今回に関しては動的検索広告を配信したいので、「ディスプレイネットワークを含める」のチェックを外します(デフォルトで既に選択されています)。

    設定画面

  2. 「その他の設定」を開くと「動的検索広告の設定」の項目があるので、クリックします。
    使用するドメインを「https://」を省いて入力します。

    設定画面

  3. 「次へ」をクリックします。

キーワードと広告グループの設定

  1. 広告グループに名前を付け、動的検索広告を生成する際に使用するURLを設定します。

  2. 広告の項目にて、説明文を設定します。
    URLと広告見出しは自動で生成されるため、入力する必要はありません。内容に問題がなければ「完了」「次へ」を順にクリックします。

    設定画面

予算設定

  1. 予算を設定します。

    設定画面

  2. 「次へ」を押すと内容の確認画面に移るので、設定内容に問題がなければ、「キャンペーンを公開」をクリックして完了です。

「完了」をクリックすると、内容の確認画面に移ります。
内容に問題がなければ「キャンペーンを公開」をクリックして全て完了です。

各ターゲティングソースの設定やその他の詳細設定についてはGoogle広告ヘルプを参照ください。

動的検索広告(DSA)の活用方法

これまで動的検索広告についてさまざまなことを説明してきましたが、実際にはどのようなサイトに活用するとよいのでしょうか。

向いているサイト

まずは、動的検索広告が向いているサイトの特徴です。

商品やサービスを多く取り扱うサイト

たとえば、サイズや型番での検索需要のある商品を取り扱っている場合、ひとつひとつ設定していると、膨大な時間がかかります。このようなECサイトや不動産、旅行などを取り上げる情報サイトでは、動的検索広告の効果を発揮します。

SEOに注力しているサイト

動的検索広告は対象のサイトから情報を読み取って広告見出しなどを生成します。そのため、メタタグ(title & description)の設定をしっかり行っていることが重要になってきます。
SEOの対策がしっかりされていれば、より正確に商品やサービスの情報を配信できるでしょう。

向いていないサイト

一方で、動的検索広告にあまり向いていないサイトもあります。

更新頻度が高すぎるサイト

たとえばタイムセールや日替わりセールを実施している場合、サイトの更新が頻繁に発生します。
GoogleではWebサイトに加えた変更が反映されるまでに7〜10日かかると記載されています。そのため、更新頻度の高いサイトには向いていないでしょう。

情報が不十分なサイト

Googleが識別可能なWebサイトでなければ、効果を発揮できません。
具体的に識別が難しいとされているサイトとして

・Flashコンテンツや画像で主に構成されているサイト
・ログインしなければコンテンツの大部分にアクセスできないサイト

の2点が挙げられます。

しかし、近年のアップグレードにより、動的検索広告の汎用性は高まっています。
以前まではECサイトのようなページ量の多いサイトでしか活用されていませんでしたが、ページ数の少ないサイトや画像の多いサイトでも、対策をしっかり行えば十分高いパフォーマンスを期待できます。
対策方法はサイトのコンテンツ情報を充実させ、配信対象の厳選・キーワードの除外設定をしっかり行うことです。
特に少数ページのランディングページや画像を主要に掲載しているサイトの場合、適切にメタタグ(title & description)とaltタグを設定することで、動的検索広告を目的に合わせて活用できます。

まとめ

いかがでしたか?

今後もますます増えていくであろう検索語句に手動で対応していくことは、難しいでしょう。
動的検索広告を活用することで工数を削減したうえで広告の配信先を網羅してくれる動的検索広告を積極的に活用してみてください。

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marke@bcj

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