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【わかりやすい】Facebook広告とは?基本的な知識や機能、特徴について解説

2023.07.06 2023.05.31 

【わかりやすい】Facebook広告とは?基本的な知識や機能、特徴について解説

Meta広告(Facebook広告)は、高度なターゲティングと機械学習の活用により、効果的な広告配信が期待されます。広告をユーザーに最適な形で届けるために、ユーザーのデモグラフィック情報、興味関心、行動履歴などのデータを活用しています。この記事では、Meta広告(Facebook広告)の基礎知識、特徴、メリット、利用する際のポイントについて解説します。

※FacebookからMetaへの社名変更に伴い、Facebook広告もMeta広告に改名されました。

Meta広告(Facebook広告)とは?

Facebook広告は、Meta社が提供するプラットフォームに表示される広告です。
Meta社が提供するプラットフォームのデイリーアクティブユーザー数は、30億2,000万人を誇り、世界で最も利用者数が多いです。(2023年3月時点

国内においても月間アクティブユーザーは、Facebook2,600万人、Instagram3,300万人(ともに2019年時点)と多くのユーザーが利用しています。


Facebook広告を利用することで、幅広い年代・性別に対してリーチできるため、業種・業界を問わずマーケティングチャネルとして有効活用できます。

Facebook広告の3つのメリット

ターゲティング精度が高い

Facebookの大きな特徴として、実名制を基本としたアカウント登録があります。
加えて、年齢や性別、居住地域や勤務先、趣味、関心といった情報まで細かく登録できます。
Facebook広告では、こうしたユーザー情報を用いた精度の高いターゲティングが行えます。

ユーザーIDによるトラッキング

Facebookはログインをして利用するため、近年規制が厳しくなっているCookieを使わず、ユーザーIDでのトラッキングができます。
ユーザーIDによるトラッキングによって、異なるデバイスからのアクセスでも単一のユーザーとして計測することができます。

さまざまな目的に対応できる

Facebook広告には、認知獲得から売上まで、マーケティングにおける全てのフェーズに対応できる機能が備わっています。
そのため、さまざまな目的に合わせて広告を配信することが可能です。

Facebook広告の4つの配信先

Facebook広告の配信先は4種類あります。
各種の紹介とそれぞれの特徴について解説します。

Facebook

Facebookでは、フィード(タイムライン)とサイトの右側広告枠(PCのみ)に広告が掲載されます。


引用:画像|Facebook広告ガイド
Facebookユーザーの特徴として30代以降の利用率が高く、2019年時点で、国内の月間アクティブユーザーは2,600万人です。
また、ビジネスシーンで利用しているユーザーが多いのもFacebookの特徴です。BtoBのビジネスモデルや職業・役職などで ターゲティングしたい際に有効な配信面といえます。

Instagram

Instagramでは、フィードやストーリーズ、リール、発見タブに広告が掲載されます。


引用:動画|Facebook広告ガイドInstagram広告|Meta広告
InstagramはFacebookとは異なり、若年層のユーザー利用率が高いです。また、国内の月間アクティブユーザー数は3,300万人(2019年時点)を突破しており、Facebookよりも利用者の多い媒体です。テキストよりもビジュアル重視のプラットフォームであるため、ファッションや美容品などのtoC商材の宣伝に有効です。

Messenger

Messengerでは、受信箱とストーリーズに広告が掲載されます。
また、Messenger誘導広告を使用することで、スレッドを開始、再開するようユーザーを促すことができます。


引用Messenger広告|Meta広告Messengerストーリーズ|Facebook広告ガイド

Messengerの月間アクティブユーザーは13億人(2017年時点)と世界的に利用されているアプリです。

Audience Network

Audience Networkでは、Facebookが提携しているモバイルアプリやウェブサイトに広告が掲載されます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「自動配置」の活用

Facebook広告では、配信先の選択肢が多岐にわたります。
「自動配置」を設定しておくことで様々な面に配信してくれるため、配信機会の増加やCPCを抑えることができます。機械学習がより成果の良い配信先に予算を配分してくれるため、結果的にCV数の増加や獲得効率の改善につながります。

Facebook広告の課金方式とオークション

Facebook広告の課金方式とオークションの仕組みについて解説します。

課金方式

Facebook広告では、2種類の課金方式があります。

  • インプレッション課金(CPM)
  • クリック課金(CPC)

キャンペーン目的によって、選択できる課金方式は異なりますが、基本的にはインプレッション課金となっています。
クリック課金が選択できるのは、「トラフィック」「エンゲージメント」「アプリの宣伝」です。

オークションの仕組み

Facebook広告において、広告掲載を決定する方法は「オークション形式」が採用されています。
オークションは、ユーザーに広告を表示するタイミングで毎回行われます。

オークションにおいて考慮される要素は以下の3点です。

入札価格

広告を表示させるために、広告主が用意した費用。

推定アクション率

ユーザーへの広告表示によって目的の達成につながる可能性を表した値。

広告品質

広告を見た人からのフィードバックや、低品質とみなされる広告の特徴などの要素から判断される品質指標。

また、推定アクション率と広告品質から広告の関連度が測定されます。
関連度の高い広告が、入札単価の高い広告を差し置いてオークションで選ばれる可能性があるため、ユーザーとの関連性は重要な要素だといえます。

広告関連度診断

広告の関連度は広告のパフォーマンスに影響します。
ただ、関連度の高さがパフォーマンスの高さに直結するわけではありません。ですので、関連度はパフォーマンスの低い広告の診断に使用しましょう。

判断の基準となる項目は以下の3点です。

  • 品質ランキング
    └広告を見た人や非表示にした人のフィードバック、低品質とみなされる特徴(情報の隠蔽、煽り表現、エンゲージメント稼ぎなど)から判断されます。
  • エンゲージメント率ランキング
    └予測されるエンゲージメント率のことです。広告を見た人がエンゲージメントする確率から算出されます。
  • コンバージョン率ランキング
    └予想されるコンバージョン率を、ターゲットオーディエンスおよび最適化対象が同じ広告と比較してランク付けされます。

Facebook広告の基礎知識

Facebook広告で目的に合わせた広告配信を行うための基本的な設定について解説します。

Facebook広告の構造

Facebook広告はキャンペーン、広告セット、広告という3つの階層で成り立っています。
キャンペーンでは、広告の目的を設定します。これについてはのちほど詳しく解説しています。
広告セットでは掲載方法を設定します。項目はターゲット設定、予算、掲載期間、配置などです。1つのキャンペーンに複数の広告セットを含めることができます。
広告では広告クリエイティブを設定します。画像、動画、テキスト、CTAボタンなどを組み合わせて広告を作成します。

5つの広告フォーマットの種類

主なフォーマットの種類は全部で5種類あります。

画像

画像とテキスト広告文によるシンプルなフォーマット。

動画

動画でストーリーを伝えられる。画像よりも多くの情報を伝えることができ、さまざまな長さとスタイルがある。

カルーセル

最大10個の画像・動画を表示できる。ユーザーがスワイプすることで次のクリエイティブが表示される形式。それぞれに別のリンクを付けられるため、複数の製品を紹介したり、1つのブランドストーリーを伝えたりできる。

スライドショー

動きや音、テキストを使用できるフォーマット。動画と比べ軽量で、スムーズにストーリーを伝えられる。

コレクション

カバーとなる画像または動画と、その下に商品・サービスを複数表示できるフォーマット。広告をタップすると特定の商品の詳細を確認できる。インスタントエクスペリエンスを使用する。


引用:広告フォーマット|Meta広告

いろいろなフォーマットを試しながら、宣伝したい商品・サービスに最適なものをみつけましょう。なお、広告の目的によって、利用できる広告のフォーマットは異なります。
また、フォーマットごとにテキスト量や画像サイズなど、推奨値がさまざまです。
それぞれの仕様についてはこちらでご確認ください。

6つのキャンペーン目的

キャンペーンの目的は全部で6種類あります。

種類 ビジネスゴール 目的
認知度アップ ビジネスの認知度を高める。
広告を覚えてくれる可能性が高い利用者にできるだけ多くリーチする。
ブランドの認知度向上
リーチ
動画の再生数向上
来店数の増加
トラフィック 指定したサイトへのトラフィックを増やす。

例)Facebook、Instagramのショップ、ウェブサイト、アプリ

トラフィック増加
エンゲージメント オンライン上のやり取りや、広告やページに対してアクションをしてくれる可能性が高いユーザーを見つける。 エンゲージメント
動画の再生数アップ
メッセージ
コンバージョン
リード メッセージ、電話、フォームなどを利用してリードを獲得する。 リード獲得
メッセージ
コンバージョン
アプリの宣伝 モバイルデバイスのユーザーにアプリをインストールしてもらうか、アプリ内で特定のアクションをしてもらう。 アプリのインストール
売上 商品やサービスを購入する可能性が高いユーザーを見つける。 コンバージョン
カタログ販売

達成したいマーケティング目標に応じて、適切なキャンペーンの目的を選択しましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

3つのターゲティング

ターゲット設定は全部で3種類あります。

コアオーディエンス ユーザーが登録している情報やアプリ内行動に基づいて広告のターゲットに設定する。例)年齢、性別、地域、興味・関心
カスタムオーディエンス 所有する顧客リストやウェブサイト・アプリのトラフィックをもとに、広告のターゲットに設定する。
類似オーディエンス 既存顧客と似た特性を持ち、関心を示す可能性が高いと推測されるユーザーを広告のターゲットに設定する。オーディエンスサイズは1~10%で設定可能で、サイズが小さいほど類似度が高くなる。

宣伝したい商品・サービスや配信の目的にあわせて、最適なターゲティングを行いましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

Facebook広告の管理

Facebook広告運用・管理は広告マネージャを使用して行います。

広告マネージャとは

広告マネージャとは、Facebook、Instagram、Messenger、Audiece Networkでキャンペーンを配信するために使用する広告管理ツールです。
このツールからキャンペーンの作成や編集、広告予算や掲載場所・期間の管理、マーケティング目標に向けたキャンペーンのパフォーマンスやレポートの確認を行えます。

広告マネージャを使用すると、Facebookページで個別に広告を作成するよりも多くのオプションを利用できます。

利用方法とポイント

広告マネージャの利用開始手順は以下の通りです。

  1. Facebookビジネスページを作成します。一度ページを作成すると自動的に広告マネージャのアカウントが作成されます。
  2. 広告アカウント設定からアカウント情報を確認します。
  3. 支払い方法を設定します。
  4. 広告の作成方法の詳細から最初のキャンペーンを始めます。

広告マネージャの活用において、以下のポイントをおさえましょう。

  • 広告の準備は配信予定日の数日前までに完了する。
    └広告は配信前に内容が審査されるため、余裕をもって準備しましょう。
  • 広告の編集は情報収集期間の終了後に行う。
    └期間中に大幅な編集を加えると、期間が延長され、より多くの予算が使われてしまいます。
  • テストと分析を行う。
    └テストと分析を行い、クリエイティブや配置設定、ターゲティングなどの最適な組み合わせを見極めましょう。

A/Bテストとパフォーマンス評価

A/Bテストでは、広告の画像、テキスト、オーディエンス、配置などを変えることによって、広告のパターンを比較できます。同じユーザーに両方のパターンが配信されないようにしながら、それぞれのパターンをオーディエンスセグメントに表示することで、パフォーマンスの評価をします。

A/Bテストは、広告の変更部分の効果を測定したい場合や、異なる訴求案を比較したい場合に有効です。
A/Bテストの作成には、広告マネージャ、またはテスト機能を使用します。

広告マネージャで作成

通常は広告マネージャのツールバーを使用しての作成が推奨されています。
このツールでは、既存のキャンペーン、または広告セットをテンプレートとして使用します。

  1. キャンペーンからA/Bテストをクリックします。
  2. 検証したい広告のコピーを作成するか、既存の広告を2つ選択してテストを開始します。

テスト機能で作成

「テスト」で比較のためのキャンペーンを作成・複製し、最適な戦略の判断に役立てます。
テスト機能は必要に応じてキャンペーンを微調整してからテストしたい場合や、既存のいくつかのキャンペーンをテストで使用したい場合に有効です。

  1. すべてのツールからテストを選択します。
  2. 遷移後、A/Bテストを開始してください。

Facebook広告の配信ポイント

実際にFacebook広告で効率的に成果をあげるためにおさえるべきポイントをご紹介します。

適切なアカウント構成

アカウントの構成は細かく分けすぎないようにしましょう。
Facebook広告の自動最適化には、1週間で、広告セット1つあたり50件のコンバージョンデータが必要です。過剰な細分化によってコンバージョンデータが不十分な場合は、広告セットを統合しましょう。

また、流動性のあるアカウント設定にすることも重要です。
予算やターゲット、配置などを細かく設定してしまうとリーチ数が限られてしまうため、柔軟性を意識した設定にしましょう。

キャンペーン予算の最適化

予算はキャンペーン単位で設定するようにしましょう。キャンペーンで予算の最適化を設定することで、より目的を達成しやすい広告セットに予算が多く配分されます。
これにより効率のよい広告配信を行うことができます。

詳細ターゲット設定の拡大

詳細ターゲット設定の拡大とは、Metaがよりパフォーマンスを向上できると判断した場合に、指定したオーディエンスから範囲を広げてユーザーにリーチする機能です。
利用することで、多くの人に広告を表示でき、最適化目標を達成しやすくなります。

適切なクリエイティブ

Facebook広告では、掲載面によってクリエイティブの推奨サイズがあります。例えば、フィードでは1:1、ストーリーズでは9:16が馴染みやすいとされています。

また、デザインについてもユーザーが違和感を抱かないよう、自然投稿に馴染むクリエイティブにしましょう。

まとめ

この記事では、Facebook広告の基本的な知識や特徴、実際に作成する際の設定項目やポイントなどを解説してきました。Facebook広告は、精度の高いターゲティングと幅広いユーザーデータを備えた効果的なマーケティングツールです。基本的な運用知識を身につけ、そのメリットを最大限に引き出しましょう。

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BCJ管理人

BCJ管理人

ブルースクレイ・ジャパン(株)サイトの管理人です。 担当業務は全ファネル領域におけるサイト改善コンサルです。

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