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【GA4】イベントってなに?UAとの違いや種類、設定方法まで解説!

2024.05.09 2023.07.03 

【GA4】イベントってなに?UAとの違いや種類、設定方法まで解説!

GA4の「イベント」はUAの「イベント」とはちがう意味を持ちます。
みなさんはもう、GA4の「イベント」をしっかりと理解できていますか?

この記事ではイベントの種類や設定方法、確認方法を紹介します。

GA4におけるイベントとは

まず、GA4でのイベントの意味やUAとの違いを簡単に紹介します。

GA4でのイベントの定義

GA4の「イベント」とは、ウェブサイトやアプリでユーザーが起こした行動のことを指します。

イベントは「イベント名」と「イベントパラメータ」で構成されています。
それぞれ、イベント名で「どのようなイベントか」を表し、イベントパラメータで「どのような、どのくらいの」といったイベントに紐づいた付加情報を設定します。

たとえば、ECサイトで購入が完了したタイミングでイベントを計測するとします。「購入」というイベントに対して、「item_id」(商品固有のID)や「price」(価格)などのパラメータを付け加えることで、ユーザーが何をどのくらい買ったのか把握することが可能になります。
イベントパラメーターとパラメータ値

GA4とUAのイベントの違い

UAにも「イベント」と呼ばれるものはありましたが、GA4とは異なります。

UAではページビューを軸にデータを計測していました。
そのなかで、スクロール率やファイルのダウンロードなど、ページビュー軸では計測のできないデータを計測したい場合に、イベントとして設定する必要がありました。

一方、GA4ではイベント(つまり“ユーザーの行動”)をデータの計測単位として使用しており、ページビューを含め、全てがイベントとして記録されるようになりました。

つまり、UAでは把握できなかったユーザーのサイト内での行動がGA4では把握できるようになりました。ユーザーの具体的な行動をより詳しく分析できるようになったということです。
UAとGA4のイベントの違い

GA4におけるイベントの種類

GA4のイベントには、大きく分けて4種類あります。

イベントの種類 設定方法
自動収集イベント 自動で収集(設定の必要なし)
拡張計測機能イベント 計測の有効・無効を手動で切り替える
推奨イベント 事前に定義されている中から手動で設定する
カスタムイベント 独自の定義を手動で設定する。
外部ツールを利用する場合もある。

自動収集イベント

自動収集イベントとは、設定をせずとも、Googleがデフォルトで収集するイベントのことです。

計測したいイベントがまず自動収集イベントにあるか、確認することで設定作業の効率が上がります。
自動収集イベントの計測の停止はできないので、必要なもののみをレポートや探索レポートで確認するという形になります。

具体例として、次のようなものがあります。

  • first_visit:ウェブサイトまたはAndroid Instant Appに初めて訪問・起動したとき
  • user_engagement:アプリがフォアグラウンド表示されている状態、またはウェブページで1秒以上フォーカスがある状態が続いたとき
  • ad_click:広告がクリックされたとき

参照元:[GA4]自動収集イベント(Googleアナリティクスヘルプ)

拡張計測機能イベント

拡張計測機能イベントとは、自動収集イベントの一部です。手動で有効・無効の切り替え設定をするだけで計測が可能です。

計測できるイベントはウェブサイトのみですが、UAではGTMの活用やイベントの設定をする必要があった指標を簡易的に計測できるようになりました。

拡張計測機能イベントには、次のものがあります。

測定オプション イベント 計測されるタイミング
ページビュー page_view ページが読み込まれるたび、またはサイトによって閲覧履歴が更新されるたび
スクロール数 scroll ページの90%の深さまでスクロールされたとき
離脱クリック click 現在のドメインから移動先のリンクをクリックするたびに
サイト内検索 view_search_results 検索結果ページが表示されるたび
動画エンゲージメント ・video_start
・video_proguress
・video_complete
・動画の再生が開始されたとき
・動画の再生時間が、全体の10%、25%、50%、75%以降まで進んだとき
・動画が終了したとき
ファイルのダウンロード file_download ファイルに移動するリンクをクリックするとき
フォームの操作 ・form_start
・form_submit
・セッションで初めてフォームが操作されたとき
・フォームを送信したとき

参照元:[GA4]拡張イベント計測機能(Googleアナリティクスヘルプ)

推奨イベント

推奨イベントは、Googleから推奨されているイベントのことを指します。

イベント名とパラメータが事前に定義されており、目的に合わせて手動で設定する必要があります。
Googleアナリティクスヘルプに、業種別に推奨されるイベントが記載されています。業種はそれぞれ、「すべてのプロパティ向け」、「オンライン販売向け」、「ゲーム向け」があります。
推奨イベントを設定することで、使用できる専用のレポートもあるため、新しいイベントの作成時は、まず推奨イベントにないか確認しましょう。

たとえば、次のようなものになります。

すべてのプロパティ

業種に関係なく、Googleが推奨しているイベントです。

  • share:コンテンツが共有されたとき
  • login:ログインしたとき
  • purchase:購入が完了したとき

オンライン販売向け

小売、Eコマース、教育、不動産、旅行の分野における販売の測定時に推奨されているイベントです。

  • add_to_cart:カートに商品が追加されたとき
  • select_item:リストから商品が選択されたとき
  • purchase:購入が完了されたとき

ゲーム向け

ゲームプロパティの測定時に推奨されているイベントです。

    • level_uo:ゲームでレベルアップしたとき
    • tutorial_begin:チュートリアルが開始されたとき
    • spend_virtual_currency:コインやジェムなどの仮想通貨が使用されたとき

参照元:[GA4]推奨イベント(Googleアナリティクスヘルプ)

カスタムイベント

カスタムイベントは、今までに紹介した3種類のイベント以外のデータを計測するために作成するイベントです。

イベント名やパラメータなど全てを設定するため、独自でイベントを定義することができます。
より複雑な計測指標の設定が必要になる場合は、Googleタグマネージャー(GTM)などの外部ツールの活用も必要になります。

GA4のイベント設定方法

ではここからは、GA4でのイベントの設定方法を紹介します。

拡張計測機能イベントの設定方法

拡張計測機能イベントを使用する場合は、次の手順で設定します。

  1. 管理画面のプロパティにある「データストリーム」→「ウェブ」を選びます。データストリームからウェブ
  2. ウェブストリームの詳細から拡張計測機能の右にある歯車をクリックします。拡張計測機能の設定
  3. 計測したいイベントを有効にして、「保存」をクリックします。

推奨イベントとカスタムイベントの設定方法

推奨イベントとカスタムイベントの設定方法を紹介します。この2つは同じ方法で設定できます。

  1. 管理画面のプロパティにある「イベント」を選びます。
  2. イベントのなかの「イベントの作成」を選びます。
    「作成」をクリックします。
    イベントの新規作成
  3. イベントの作成画面にて、カスタムイベント名、一致する条件、パラメータ、パラメータ値をそれぞれ入力します。
    イベント名の入力

GTMを使用したカスタムイベントの設定方法

推奨イベントとカスタムイベントは、GTMでも設定できます。

  1. ワークスペースから「タグ」を選びます。
    「新規」をクリックします。
  2. 「タグの設定」を選ぶと、タグタイプが選べます。
    「Google アナリティクス:GA4イベント」を選びます。タグタイプの選択
  3. イベント名を入力します。
    GTMでタグの設定
  4. 「タグの設定」の下にある「トリガー」をクリックします。
    右上にあるプラスボタン(+)をクリックします。
  5. トリガーの設定をクリックして、トリガーのタイプを選びます。
  6. 任意のタイプを選び、それぞれ必要事項を記入します。
    最後に保存をクリックします。

設定したイベントの計測がされているかの確認方法

イベントを設定したあとは、きちんと計測されているか確認しておきましょう。
確認方法は3つあります。

イベントメニューから確認

管理画面のプロパティにある「イベント」から確認できます。

GA4でイベントの確認

「既存のイベント」欄に反映されていれば、問題ありません。
ただし、イベントレポート画面に設定後すぐにデータが反映されない場合もあります。確認できない場合は、少し時間をおいてみましょう。

GTMから確認

GTMを使用してイベントの設定をしている場合はGTMのプレビューモードからも確認できます。

GTMでタグの発火を確認

「Tags Fired」の項目に、設定したイベントタグが表示されていれば、正常にタグが発火している状態です。

DebugViewから確認

GA4のプロパティのなかにある、「DebugView」からも確認できます。

DebugViewでイベントの確認

ここでは、時系列で起こったイベントと、直近30分で起こったイベントの多い順が表示されます。

まとめ

いかがでしたか?

GA4でデータの計測環境を整えて必要なデータを収集することで、より詳細な分析や多角的な分析が可能になります。より効率的に必要なユーザーの行動データを収集して活用することに、この記事が少しでも役立てばと思います。

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marke@bcj

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