2024.09.25 2023.07.12
この記事では、マーケティングフレームワークとしてよく用いられるSWOT分析について解説します。
本記事をとおして、SWOT分析の基礎知識や具体的な活用例を理解することができます。
環境分析をおこなううえで非常に効果的な分析手法ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
SWOT分析とは
SWOT分析とは、現状を分析する際に用いるフレームワークです。
経営戦略を立てるために、外部環境と内部環境をプラス・マイナスの両面から分析する手法です。
SWOTは各要素の頭文字をとっており、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)を表します。
内部環境
- Strength(強み)
自社や自社商品・サービスの長所や得意とする部分。好影響を与える内部要因。
- Weakness(弱み)
自社や自社商品・サービスの短所や苦手とする部分。悪影響を及ぼす内部要因。
外部環境
- Opportunity(機会)
自社や自社商品・サービスが優位に働くような社会や市場の変化。好影響を与える外部要因。
- Threat(脅威)
自社や自社商品・サービスが不利に働くような社会や市場の変化。悪影響を及ぼす外部要因。
この枠組みに沿って整理することで、現状を客観的に把握することができます。
SWOT分析の目的
SWOT分析の目的は、自社内部や自社を取り巻く環境の把握と、今後の計画を立てることです。
自社を、強み、弱み、機会、脅威の4つの観点から多角的にとらえることで、事業課題や市場機会を発見し、的確な改善策を立てることができる手法です。
SWOT分析の重要性
SWOT分析をおこなうことがなぜ重要か。大きく以下の2点が考えられます。
自社のビジネスの改善点がわかる
自社内部だけでなく、外部環境と照らし合わせて整理・分析をおこなうため、見過ごしていた改善すべきポイントに気付くことができます。
新規事業の発展のヒントになる
SWOT分析によって、他社と差別化できる強みは何なのか、その強みを活かすことのできる市場機会はあるかなど、今後の展開を考えるうえで必要な要素を把握できます。
また、将来リスクとなりうるものを見つけられる場合もあります。市場の変化や競合の参入等を検討した結果、どのように今後の計画を立てていくべきか等の、事業を発展させるヒントを得られます。
SWOT分析のポイント
SWOT分析をおこなううえで気を付けるポイントは以下の4つです。
- 目的を決めておく
- 前提条件の認識をそろえておく
- 要素を混同しない
- 万能ではないことを理解する
1つずつ説明していきます。
目的を決めておく
SWOT分析をおこなう前に、必ず目的を明確化しておきましょう。分析する目的をチームで共有することで、議論をスムーズに進めることができます。
分析をおこなうこと自体が目的となってしまわないよう、あくまで現状把握の手法であることに注意しましょう。
前提条件の認識をそろえておく
分析対象やSWOT分析をする目的、競合等の条件を整理しておくことが大切です。
前提が異なると、強み、弱み、機会、脅威のそれぞれの軸がぶれてしまうためです。
また、前提をそろえておくことで、スムーズに整理することができます。
要素を混同しない
SWOT分析を使用する際は、要素を適切に分類しましょう。
要素の分類に迷った場合は、内部・外部のどちらの要因なのかを区別し、そのうえで強み・弱みのどちらかを区別するという順で整理しましょう。
万能ではないことを理解する
SWOT分析に限らず、フレームワークにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
SWOT分析では、多角的に自社の状況をとらえられる点がメリットとして挙げられます。
一方で、要因を強み・弱みのどちらかに分類しづらい場合もある点がデメリットです。それぞれのフレームワークの特性に留意して使用しましょう。
SWOT分析のやり方
SWOT分析を実際におこなう場合、
- 外部環境分析
- 内部環境分析
- クロスSWOT分析
の手順で進めるとよいでしょう。
外部環境分析:Opportunity、Threat
まずは外部環境の「Opportunity(機会)」と「Threat(脅威)」の分析から取り組みましょう。内部環境は外部環境に影響されることもあるため、外部環境から始めることをおすすめします。
業界の市場規模や成長性、国内経済の状況、流行や話題性などの視点で分析しましょう。
- Opportunity(機会)の分析
「機会」では、自社にとってチャンスとなりうるような社会や市場の変化や、それにともなう競合他社の動向を把握します。外部から自社を見た際に、好影響を与えうる要素を探すと考えやすいでしょう。
例)需要の増加、競合が少ない、 - Threat(脅威)の分析
「脅威」では、自社に対してマイナスに影響すると考えられる市場の変化や、競合他社の動向を把握します。外部に存在する、自社にとって悪影響を及ぼすであろう要素を探すと考えやすいでしょう。
例)競合商品の需要増加、業界の規模縮小、
補足:外部環境分析に有効なフレームワーク
外部環境の分析に役立つフレームワークをご紹介します。
- PEST分析
PEST分析とは、Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の4要素から、マクロ環境を把握するフレームワークです。
外部環境をより細かく把握・整理したい場合に役立ちます。
- 5フォース分析
5フォース分析とは、「業界内の競合他社」、「代替品の脅威」、「新規参入者の脅威」、「買い手の交渉力」、「売り手の交渉力」の5つの競争要因から、業界を分析するフレームワークです。
自社への脅威を明らかにし、分析することで、業界の収益構造を理解するとともに自社の競争優位性を探ることができます。
内部環境分析:Strength、Weakness
次に内部環境の「Strength(強み)」と「Weakness(弱み)」の分析に取り組みましょう。ただし、主観的にならず、外部環境や競合の状況を考慮して判断しましょう。
消費者の認知やブランド、品質や価格、立地などの視点で分析しましょう。
- Strength(強み)の分析
「強み」では、自社の売上や顧客からの信頼を得ている要素などを取り上げます。競合と差別化できている点や売れている理由など、顧客視点で探すとよいでしょう。
例)技術力が高い、顧客満足度が高い、 - Weakness(弱み)の分析
「弱み」では、ビジネス目標の達成に対して、自社内の障害を洗い出します。競合と比べて欠けている点や苦手としている領域など、自社の課題を探すとよいでしょう。
例)品質が低い、立地が悪い、
補足:内部環境分析に役立つフレームワーク
内部環境の分析に役立つフレームワークをご紹介します。
- 4C分析
4C分析とは、Customer Value(顧客価値)、Cost(コスト)、Convinience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の4要素から、顧客が購入に至るまでを分析するフレームワークです。
商品・サービスを顧客側の視点から分析することで、ニーズや付加価値を把握することができます。
- 4P分析
4P分析とは、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促)の4要素から、顧客に商品・サービスを提供するまでを分析するフレームワークです。
4Cとは反対に、企業側の視点で、ターゲットとする顧客のニーズに応えるための分析に役立ちます。
クロスSWOT分析
外部環境、内部環境それぞれの要素の洗い出しが終わったら、それぞれをかけ合わせて戦略を導き出しましょう。
- 「強み」×「機会」:積極化戦略
自社の強みを活かして、機会をとらえるための戦略を立てます。
会社や事業を成長させたい場合の戦略立案に役立ちます。 - 「強み」×「脅威」:差別化戦略
自社の強みを活かして、脅威を避けるための戦略を立てます。
市場の変化を切り抜けるための差別化を図るのに役立ちます。 - 「弱み」×「機会」:段階的戦略
自社の弱みを改善して、機会に挑戦するための戦略を立てます。
好機を活かすために、弱みを克服していくのに役立ちます。 - 「弱み」×「脅威」:防衛・撤退戦略
自社の弱みを理解し、脅威の影響を極力抑えるための戦略を立てます。
事業の縮小や撤退など、リスクを最小限におさえるための戦略立案に役立ちます。
クロスSWOT分析によって戦略を打ち出すことができたら、当初の目的を振り返り、適切な戦略を選びましょう。
SWOT分析の活用例
SWOT分析のやり方がわかったところで、実際に企業を想定して試してみましょう。
ここでは、「オフィス街の立ち食いそば屋」を例に考えてみます。
- 外部環境分析
Opportunity(機会) - そばが体に良いと、SNSやTVで話題になった
- ビジネスパーソンの健康意識上昇
- 賃金上昇が鈍化している
Threat(脅威)
- そば粉の値上がり
- 周囲に飲食店が多い
- リモートワークの増加
- テイクアウトや配達の増加
- 内部環境分析
Strength(強み) - ビジネスパーソンが多い立地
- 短い時間で提供できる
- 低価格
- 回転率が高い
Weakness(弱み) - ゆっくりできない
- 店が狭い
- 客層が偏っている
- クロスSWOT分析
〈積極化戦略〉
手短に食事を済ませたいビジネスパーソンを対象に、健康的で低価格なメニューを提供する。〈段階的戦略〉
ゆっくりしたい人も取り込めるよう、規模を拡張し、カウンター席への椅子の設置やテーブル席の追加などをおこなう。〈差別化戦略〉
調理時間が短いことを活かし、ビジネスパーソン向けに、すぐに買えるテイクアウトメニューを開発する。〈防衛・撤退戦略〉
冷水やトッピング、配膳や支払いをセルフサービスにすることで人件費を削減しつつ、狭い店内でも人が入れるようにする。ここでは、「オフィス街の立ち食いそば屋」を例に、簡単に例をお見せしました。
このように、フレームワークを活用することで、要素の洗い出しから戦略への落とし込みまでをスムーズにおこなうことができます。
ぜひ、みなさんもご自身で企業を想定してSWOT分析をおこなってみてください。
まとめ
この記事では、マーケティングフレームワークのひとつであるSWOT分析について解説しました。SWOT分析は環境分析の代表的なフレームワークであり、自社の現状を把握し、その後の事業方針を立てるのにとても有効です。事業の改善やさらなる発展のために、この記事を参考にしてSWOT分析を使ってみてください。
marke@bcj
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