2023.08.03 2023.08.03
目次
LinkedInとは?
LinkedInの特徴
LinkedInとはビジネスに特化したSNSです。世界的に使われていて、2022年時点で世界で8億5千万人を超える人々が利用しています。国内でも2022年で300万人を突破しました。他のユーザーと繋がるためには「つながり申請」を行う必要があり、つながったあとは互いの投稿を見ることができるようになります。LinkedIn個人アカウントではビジネスポートフォリオのように自身の経歴を残すことができます。法人アカウントでは企業の情報を発信することができます。それを見ているユーザーは反応を残すことができるので、コミュニケーションも図ることができます。
他のSNSとの違い
他のSNSとの違いは前述したようにビジネス特化型という点です。ユーザーの使用用途としてもビジネス目的が大半です。主に転職や採用活動、ネットワーク構築に使われることが多くあります。またビジネスの情報収集のツールとしても使われています。
LinkedInを利用するためには実名登録をする必要があり、学歴・職歴・資格などを入力することも可能です。個人情報の登録は必須ではありませんが、登録しておくことで信頼を高めることができます。
LinkedIn広告の概要
広告配信先
配信先は
- タイムライン枠内と上部
- タイムライン枠の右側
- メッセージ型
です。
タイムライン枠内と上部

タイムライン枠の右側

メッセージ型

広告フォーマット
広告フォーマットは以下のとおりです。
スポンサードコンテンツ
フィードに表示される広告です。

参照:LinkedIn媒体資料
| シングル画像広告 | 1つの画像を含み、迫力のあるビジュアルで注目を集める。 |
| カルーセル広告 | スワイプ可能で複数の画像を含む。 |
| 動画広告 | 視覚、音、動きで注目を集める。 |
| シングル求人広告 | LinkedInに求人情報を1つ載せる。 |
| ドキュメント広告 | LinkedInフィードで直接ドキュメントを宣伝できる。ユーザーは、LinkedInを離れることなく、ドキュメントの内容を読んだりダウンロードしたりできる。 |
メッセージ広告・会話型広告
メンバーのメッセージ受信ボックスに送られます。

参照:LinkedIn媒体資料
| メッセージ広告 | ユーザーがログインしている時にデスクトップとモバイルデバイスで表示される。コールトゥアクションボタンは一つ。 |
| 会話型広告 | ダイレクトメッセージを通じてネイティブ広告を配信する。ユーザーがアクティブの際にデスクトップ及びモバイルデバイスに表示される。ランディングページにリンクするコールトゥアクションボタンなど、コールトゥアクションボタンを複数設定できる。 |
ダイナミック広告
デスクトップやメンバーの検索ページに表示されます。

参照:LinkedIn媒体資料
| テキスト広告 | テキストでタイムライン右側または上部に表示される |
| スポットライト広告 | ユーザーのプロフィール情報を元にカスタマイズされた情報をフィードに表示する |
| フォロワー広告 | 会社ページをフォローするようデスクトップでプロモートする |
| 求人広告 | フィードに直接表示され、LinkedInの複数の求人情報を乗せる |
イベント広告
フィードに表示され、ターゲットユーザーの関心を高めてイベントの登録を促します。
キャンペーン目的
キャンペーン目的は7つから選びます。
- ブランド認知
- ウェブサイト訪問
- エンゲージメント
- 動画の再生数
- リード獲得
- ウェブサイトコンバージョン
- 求人応募者
以下では各キャンペーン目的で使用できるフォーマットを紹介しています。
| シングル画像広告 | カルーセル画面広告 | 動画広告 | ドキュメント広告 | テキスト広告 | スポットライト広告 | メッセージ広告 | フォロワー広告 | 求人広告 | |
| ブランド認知 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| ウェブサイト訪問 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| エンゲージメント | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| 動画の再生数 | ● | ||||||||
| リード獲得 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
| ウェブサイトコンバージョン | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| 求人応募者 | ● | ● | ● |
ターゲティング
LinkedInでは詳細なターゲティングを行うことが可能です。
まず以下からターゲットオプションを選択します。
- 場所
- オーディエンス属性
- 一致するオーディエンス
これを選んだらさらに詳細を決めていきます。
1. 場所
位置を検索し、ユーザーの居住地や訪問先に基づいてターゲティングします。
この場所はユーザーのプロフィールで指定されている場所や、ユーザーのIPアドレスで指定された場所に基づいています。
2.オーディエンスの属性
以下の属性によって分かれています。
会社
| 会社カテゴリー | 500のカスタムセグメントによって会社をターゲティング |
| 会社のつながり | 選択した会社の社員の一次コンタクトに連絡。(社員数500を超える場合のみ) |
| 会社フォロワー | LinkedInページのフォロワーをターゲティング(広告がLinkedIn会社・団体と紐付けられている必要がある) |
| 会社の成長率 | 前年と比較した会社の成長率をターゲティング |
| 代表的事業 | 会社が公表している事業 |
| 会社名 | ユーザーが登録している組織 |
| 企業収益 | 企業の推定年間収益を基準にターゲティング |
| 会社規模 | 働いている組織の規模に基づきメンバーの範囲を絞り込む |
統計データ
| 年齢 | プロフィール情報に基づく推定年齢 |
| 性別 | プロフィール情報に基づく性別 |
学歴
| 学位 | 短大・大学やその他教育機関から授与された学位 |
| 専攻 | 取得した学位の専攻または研究分野 |
| メンバーの学歴 | 修了した学校、その他教育機関 |
職務経験
| 職務タイプ | LinkedInメンバーが入力した役職をグループ分けして標準化した結果に基づく |
| 職務レベル | 現在の役職のランクと影響力 |
| 役職 | LinkedInのアルゴリズムによってグループ分けされる |
| スキル | プロフィール、スキルセクションと高い関連性を持つキーワードで特定分野の専門知識 |
| 経験年数 | 実務経験の合計年数 |
関心と特徴
| メンバーグループ | 所属しているLinkedInグループ |
| メンバーの情報 | アクションとコンテンツ操作から特定・推測された情報カテゴリー |
| メンバーの特徴 | プロフィール情報などに記載されたメンバーの行動に基づく直接の行動および推察された行動の特徴 |
3. 一致するオーディエンス
キャンペーンのターゲット設定のためにカスタムオーディエンスのセグメントを作成することができます。
-
- 会社リストまたは連絡先リストのアップロード
- 以下のユーザーのリターゲティング
- サイトにアクセスしたユーザー
- シングル画像広告を閲覧したユーザー
- 動画広告を閲覧したユーザー
- リード獲得フォームを表示または送信したユーザー
- 会社ページを閲覧したユーザー
- LinkedInイベントに参加したユーザー
- サードパーティ
- 類似
上記のようにさまざまなタイプがあります。
課金方法と入札方法の種類
キャンペーンの入札方法とその課金単位については以下のとおりです。
配信の最大化
課金単位はCPMです。
予算を効率よく最大の結果が得られるようにキャンペーンマネージャーが自動で入札をします。
単価上限
課金単位はCPMです。
結果単価を設定してキャンペーンマネージャーが広告オークションで入札単価を設定、調整するときの基準として使用されます。
手動入札
課金単位はCPC, CPM, CPV, CPSです。
自身でオークションで使用する入札単価を設定できます。
この他にも、入札提案という単価上限か手動入札を選択するとキャンペーンの推奨入札単価がキャンペーンマネージャーに表示されるという機能があります。
広告が表示されるためのオークションは、設定した入札単価と推定クリック率などによって決まったスコアで落札されます。
また、LinkedIn広告ではセカンドプライスオークションが使用されています。
LinkedIn広告を使うメリットとは?
BtoBマーケティングに有効
LinkedInユーザーはビジネスパーソンが大半であり、ビジネス目的で使っていることが多いです。利用シーンでユーザーがビジネスモードであることや、業界や企業単位でのターゲティングが可能なため、BtoB向けの商品やサービスのアプローチに有効です。
また、チャットを使って企業に直接アプローチできることも特徴です。
詳細なターゲティングが可能
前述したように職位ごとのターゲティングなど細かいターゲット設定ができます。ユーザーはリアルタイムでのビジネスの関係性を築く目的でLinkedInを利用しているため、より正確な情報を登録しています。そのため、より確実なターゲティングをすることが可能です。
さらにAND/ORターゲティングを用いることでターゲットに対して広く、または狭くアプローチをすることができます。
他媒体と比べて高いCVR
LinkedIn広告のCPCは他の媒体に比べて高い傾向にあります。ただ媒体の特徴やターゲットにマッチする商品・サービスであれば他媒体に比べ高いCVRで配信できることもあります。
成功事例
弊社のセミナー配信の事例について紹介します。
| CV | CPA | CVR | Cost | CPC | |
| 18 | ¥3,004 | 11.72% | ¥54,070 | ¥520 | |
| 36 | ¥6,006 | 3.56% | ¥216,241 | ¥190 | |
| 4 | ¥25,293 | 0.44% | ¥101,170 | ¥67 | |
| All | 53 | ¥7.009 | 1.92% | ¥371,481 | ¥134 |
CPCが他媒体と比べると高いですが、コンバージョン率も同じように、他媒体よりも高い傾向にあります。。業界や業種を絞り込んでターゲティングしたため、配信ボリュームの拡大は難しいものの、ターゲットユーザーに特化して広告配信できているものと思われます。
LinkedIn広告最新トピックス
LinkedInは2017年にMicrosoft社に買収されました。そこからLinkedInはMicrosoft社の発展とともに発展することができています。最近だとMicrosoft社がOpenAIをリリースしたことから、LinkedInの広告推奨機能でOpenAIを使うことが可能となっております。
またMicrosoft広告側もLinkedInのデータを活用したターゲティングが可能となっているので、相互に影響しあっています。
まとめ
いかがでしたか?
LinkedInは他のSNSとはユーザー層や利用目的が違います。そのためLinkedInならではの広告を出すことができ、他の媒体と一緒に対策することでより効果的にターゲットにアプローチできます。
ぜひ自社のBtoBマーケティングに取り入れてみてはいかがでしょうか。
marke@bcj
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