2022.02.08 2017.09.05
2017年9月25日より Google Adwords の広告ローテーション設定は以下2種類になります。
・「最適化」
→ 機械学習技術により広告グループ内で他よりも優れた掲載結果が期待できる広告を優先的に配信
・「無期限にローテーション」
→ 各広告を均等に配信します。特に期限はなく配信継続
広告ローテーションとは
広告ローテーションとは広告を配信する条件になります。
今回の仕様変更により廃止される条件は以下になります。
①クリック重視で最適化:高いCTRが見込まれる広告を表示
②コンバージョン重視で最適化:高いCVRが見込まれる広告を表示
③均等にローテーション:広告を90日間均等に表示後、CTR最適化
(※デフォルトでは「クリック重視で最適化」が選択されています)
設定項目からは指定することが出来なくなりますが、
①②の要素が実質「最適化」という新しい選択項目がカバーします。
よくある誤解(均等配信)
「均等配信」という定義についてよく誤解される点を触れておきます。
この「均等配信」は広告表示(インプレッション)の結果を均等にしてくれる機能では無いです。
広告のオークションにかける機会を均等にするという定義になるため、
低成果の広告がオークション候補に挙がると、オークションに負けて、
実際に広告が表示されないなどが起こります。
失敗事例
「均等配信」は推奨されていない設定になります。
では、実際にどれだけの影響があるのでしょうか。
試験的に自社メディアで効果検証した結果を見てましょう。
上図の枠線期間で「クリック率最適化」から「均等配信」に変更しました。
インプレッションが減少、CTRも低下した影響でクリック数、コンバージョン数も減少しています。
この結果を見ても「均等配信」が推奨されていない事も納得できるのではないでしょうか。
まとめ
Google は数字結果だけでなく、複数要素を加味して、
広告効果が期待できる配信をオークションに選出します。
均等配信にすることで効果検証するという考え方(ABテスト)もありますが、
媒体機能の結果から成果は判断できます。
計測することが目的ではなく、広告効果を高め、
事業の成果を伸ばすことが広告配信の目的になるので、
機械に委ねる範囲とマーケッターが注力する範囲を明確にすることが重要ですね。
BCJ管理人
ブルースクレイ・ジャパン(株)サイトの管理人です。 担当業務は全ファネル領域におけるサイト改善コンサルです。
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