2022.02.08 2019.03.25
目次
自動入札機能を活用する
広告効果を高める最適化手法の一つに「入札調整」があります。
内容としては、CVが発生しやすい流入を強化して、発生しにくい流入を抑制します。
近年では広告媒体の標準機能として「自動入札機能」が充実しており、
人が「手動調整」するのではなく、機械学習などが用いられた「自動入札機能」を活用することで
流入最適化を図るということが潮流になります。
所謂「入札テクニック」という技術は
「自動入札機能を如何に効果的に働かせること」と言えるのではないでしょうか。
自動入札タイプ(Yahooスポンサードサーチ)
本記事ではYahooスポンサードサーチの自動入札機能に注目してみます。
まず、Yahooスポンサードサーチにはどのような自動入札タイプがあるのでしょうか。
完全な自動入札タイプは以下4種類になります。
コンバージョン単価の目標値
目標とする平均コンバージョン単価を維持しながら、
できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように入札価格を自動的に調整
広告費用対効果の目標値
目標とする平均広告費用対効果(ROAS)を維持しながら、
できるだけ多くのコンバージョンの価値を獲得できるように入札価格が自動的に調整
クリック数の最大化
キャンペーン予算(日額)内で、クリックをできるだけ多く獲得できるように入札価格を自動調整
検索結果ページの目標掲載位置 ※ 2019年4月 提供修了
検索結果の1ページ目や、1ページ目の上部に広告を表示できるように入札価格を自動調整
また、手動入札要素を残したタイプとして「拡張クリック単価」もあります
拡張クリック単価
コンバージョンをできるだけ多く獲得できるように入札価格を自動調整
自動調整の開始時は広告配信発生機会の50%に対して価格調整を実施し、
その後は成果に応じて割合を調整。
実践編
使用頻度が多い自動入札タイプは「コンバージョン単価の目標値」でしょうか。
但し、設定するキャンペーンにおいて、コンバージョン数が
過去30日間に15件以上発生している(30件以上を推奨)などがあり、
初動配信には不向きな配信タイプになります。
そこで、初動案件に対して、自動入札戦略を実施してみました。
まず、初動1週間はコンバージョンが発生していないため「クリック数の最大化」に設定。
その後は「広告費用対効果の目標値」に変更してみました。結果は以下になります。
CPA結果を比較すると、1week目は「クリック重視」の配信になり、
2week目以降は「コンバージョン重視」の配信になるため、
想定通りの結果になったとも言えます。
3week目以降の結果を見ると、2week目の段階
(「コンバージョン単価の目標値」としては1week目)でも
安定したパフォーマンスを出していたことがわかります。
自動入札機能を導入すると、学習期間として1~2週間は
パフォーマンスが安定しないことが多いですが、
本案件はコンバージョンも十分発生していることもあり、
安定した結果につながったのではないかとも考えられます。
まとめ
1week目で手動調整していた場合の結果はわかりかねますが、
「クリック数の最大化」にすることで、まずはトラフィックを増やす。
そして、コンバージョンが発生するのであれば、今後の展開として「コンバージョン単価の目標値」
に切り替えるという事ができるので「クリック数の最大化」という判断も検討余地はありそうです。
商材、サービスによって配信結果は様々であり、
自動入札の結果も不安定になることもあれば、初動からはまる場合もあります。
杓子定規で結果を判断しないで、状況に応じた仮説を立てて、
柔軟に適正判断が出来るといいですね。
BCJ管理人
ブルースクレイ・ジャパン(株)サイトの管理人です。 担当業務は全ファネル領域におけるサイト改善コンサルです。
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