2022.06.20 2019.08.05
Google広告の検索連動型広告において広告効果をアシストする機能として広告表示オプションがあります。今回はその中の1つ「サイトリンク表示オプション」に関して基本情報や注意点に加え、活用方法をお伝えします。
(画像はオプションのイメージ≒サイドメニュー・・・フライドポテト!!となっています)
目次
サイトリンクの基本情報
基本情報
サイトリンク表示オプションは、検索連動型広告において広告に設定している広告文やリンク先URLとは別に、ユーザーに遷移させたいページへのテキストリンクを表示させる機能です。ターゲットユーザーがもつ多様な目的に対して複数のリンク先を提示することができるため、ユーザーの意図に沿ったサイト誘導が可能になります。
サイトリンク表示オプションは、掲載される端末の種類や場所、その他の要因によって表示形式や表示数が異なります。例えば、PCにおける掲載は2~6つとなっており、タブレットとスマートフォンへの掲載は最大8つとなっております。したがって、BCJでの推奨設定数は8つとしています。
仕様・規定
サイトリンクの設定は、アカウント・キャンペーン・広告グループの3つの階層に対して設定できます。デバイス別の配信比率と同様、階層が低い設定が優先されて広告配信に反映されます。
サイトリンクの設定項目は主にテキスト、説明文、最終ページURLとなっています。
■サイトリンク表示オプションの仕様
テキスト(必須) | 半角25文字以内 |
説明文1・2(任意) | 半角35文字以内 |
最終ページURL(必須) |
基本設定は上記の通りですが、その他の項目としてサイトリンクのスケジュール設定も可能となっています。サイトリンクを表示させる日程(開始日と終了日)に加えて、曜日と時間帯も詳細に設定ができます。
導入のメリット
サイトリンク表示オプションに限らず、広告表示オプションを設定することによって広告効果に影響するいくつかのメリットがございます。
まず広告表示面積が大きくなることによって視認性が向上し、クリックされやすくなる点です。
(スマートフォン)広告表示された場合の掲載結果例
PCの表示例に限らず、スマートフォンにおいても広告表示オプションを設定することで、競合他社の広告よりも多くの面積を取ることができるため、ターゲットユーザーに強くアピールすることが可能となります。
続いて、広告表示オプションの設定することで広告ランクを向上させることができる点です。
広告表示オプションは、入札単価、広告とランディング ページの品質、広告ランクのしきい値、検索時の状況とともに、広告ランクを決定する要因の 1 つです。広告表示オプションは広告の掲載結果を向上するのを目的としているため、安い単価で同等のクリック数を獲得する助けとなります。
参照:Google 広告で広告表示オプションを活用するメリットを理解する
同じ広告、キーワード、入札単価の設定でも広告表示オプションを充実させているかによって広告ランクは改善する可能性があり、結果として広告のクリック単価の抑制につなげることができます。ガイドラインに記載の通り、サイトリンク表示オプションを含む広告表示オプションは、可能な限り設定することを心掛けましょう。
設定の際の注意点
作成時のヒント
広告効果を最大化させるサイトリンクの作成のポイントとしては下記の通りです。
①サイトリンクは8つ設定する
前述の通り、タブレット端末やスマートフォンにおいては最大8つ表示される可能性がございますので、可能な限り8つは設定しましょう。
②テキストはなるべくコンパクトに
テキストには文字数上限がございますが、その上限よりもコンパクトに、かつターゲットユーザーに分かりやすい表現にすることによって、掲載されるサイトリンクの数を増やすことができます。
③説明文を設定する
「説明文」は設定しなくても配信はされるのですが、設定を行うことによって広告の有用性を高めることができます。
ポリシー違反に関して
サイトリンクの作成時に注意いただきたいこととしては、下記のポリシーに従う必要がある点です。
「リンクテキストの繰り返し」や「URLの重複」などからお分かりかと思いますが、サイトリンクの内容は広告本体の文面やリンク先と異なる内容にする必要があります。
したがって、広告表示オプションも表示させることを意識して作成される場合は、広告文には必ず載せたい訴求を、広告表示オプションには必須でなくてもなるべく訴求したいポイントを選ぶといった全体的な設計が肝心となります。
その他のポイント
サイトリンク表示オプションの注意点として、審査結果の確認に関しては注意が必要です。
サイトリンクを含む、広告表示オプションの審査結果はメール通知の対象外となっており、審査落ちしてもお知らせが飛ばない事がございます。したがって、サイトリンクの設定直後だけでなく、広告表示オプションの審査状況は定期的に確認することを心掛けましょう。
活用事例
最後に、サイトリンク表示オプションを活用して、広告効果の最大化につなげたTIPSをご紹介します。
事例①:期間限定の情報を優先的に伝える
セミナーの開催や割引情報など、期間限定で多くのターゲットユーザーに伝えたい情報に関しては、広告文に盛り込んで訴求する方法に加え、サイトリンクにキャンペーン情報を盛り込み、キャンペーンページに誘導させる方法がございます。
期間限定のコンテンツを広告の文面だったりリンク先として設定してしまうと、期間限定の情報以外を求めて検索しているユーザーのニーズとコンテンツが合致しないため、広告ランクが落ちてしまう可能性がございます。その場合、キャンペーン情報をサイトリンク表示オプションに設定することによって、主軸となる訴求は広告で打ち出しつつ、補足情報として期間限定のコンテンツを訴求できるため、さりげなくユーザーにアピールすることができます。
設定する際は前述の通り一つひとつ終了日設定ができますので、キャンペーン情報など期限が決まっているコンテンツを掲載する際、事前に終了日設定を行うことによって手軽に広告の訴求力UPにつなげることが可能になります。
事例②:LPのみのサイトの設定
広告配信にあたって、広告の配信先のコンテンツがランディングページとフォームページのみといったシンプルな構成の場合、サイトのページが少ないため、サイトリンクの設定ができません。
その際は、LP内の各コンテンツに対してアンカーリンクを設定することによって、ユーザーにとっての利便性と広告のコンテンツの充実の両面をカバーすることが可能になります。LP内の各コンテンツにアンカーリンクを設定し、そちらをサイトリンクの最終ページURLに設定、テキストもコンテンツに合わせて作成します。その結果、サイトリンクの表示が可能になるだけでなく、ターゲットユーザー様の意図通りの誘導を行うことが可能となります。
さいごに
今回はサイトリンク表示オプションについて説明させていただきました。
一度設定してしまうと他の改善に目がいきがちで後回しになってしまう機能かなと思いますが、広告が上位に掲載されるような検索ワードにおいては常に広告とセットで表示される機能になります。したがって、内容が古くなっていないかだったり、ターゲットユーザーに読みやすい表現を使えているかなど、定期的にサイトリンクを見直しする機会を設けることによって、クリック率やCPCの改善につなげていただければ幸いです。
BCJ管理人
ブルースクレイ・ジャパン(株)サイトの管理人です。 担当業務は全ファネル領域におけるサイト改善コンサルです。
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