グローバルナビゲーションというと、WEBサイト内にある各ページへの導線として利用されるイメージですが、
1枚ページのランディングページではどのような役割があるのでしょうか。

実は安易に設置すればいいわけではありません。
しっかりとユーザーの傾向を読み、設置するか否かを検討する必要があります。

グローバルナビゲーションの役割

■WEBサイトの場合

■ランディングページの場合

同一ページ内へスクロールさせる意味

同一ページ内へスクロールするだけなら無くてもいいんじゃない？
そう思った方も多いはず。
確かに1ページで完結するランディングページの場合、複数ページで成り立つWEBサイトと異なり
グローバルナビゲーションの重要性は低く思えます。
しかし、ユーザーの傾向やランディングページの内容によってグローバルナビゲーションの重要性は大きく変動するのです。

グローバルナビゲーションが重要なケースって？

まずは、下記の画像を見てください。
これはヒートマップと呼ばれるもので、ユーザーがページ内でどのような動きをしたかを可視化したものです。
赤くなるほどその地点を多くのユーザーが見ていることになります。

1枚にすべてのコンテンツを収めているため、非常に縦長な状態になります。
上記画像を見るとページの真ん中よりやや下側が赤くなっています。
これは、ユーザーがページ前半のコンテンツよりも後半のコンテンツに興味を持って閲覧しているためです。

ここで注目するべき点は、せっかく注目してもらえるコンテンツがあっても、ページを訪問した直後ではユーザーに気づいてもらえないということです。
せっかくユーザーにとって有益な情報を提示していても、気づいてもらえないまま離脱されるのは機会損失につながります。
では、どうしたらよいのか。

対策として手っ取り早く効果的なのが、グローバルナビゲーションを設置することです。

このページにはどんなコンテンツが掲載されているのだろうか。
と考えるユーザーに対してナビゲーションはユーザビリティの高い存在といえます。
先程のヒートマップでも示されているように、ページの真ん中よりやや下側が赤くなっているのは、
グローバルナビゲーションによりユーザーが求めるコンテンツが存在していることを素早く伝えられたお陰といえます。

なんのコンテンツがあるのかひと目で分かるグローバルナビゲーション

グローバルナビゲーションを設置しないケース

こんなに良いことだらけなのだから、すべてのページにナビゲーションをつければ良いのでは？
と、考えてしまいますが、実は全てケースにおいてグローバルナビゲーションが有効とは限らないのです。

上から順番にストーリー立ててページを作成している場合

例えばある健康食品を販売しているランディングページの場合、訪問ユーザーには以下のようなケースが考えられます。

1. 以前に同様の健康食品を使用していてもっと値段の安い（または品質の良い）製品を探している
2. 以前に商品を購入していて再度購入をしに来ている
3. 商品に対しての知識はまだ無いが、悩みを解消するために健康食品を探している

他にも様々なケースが考えられますが、このケースの中で3番のユーザーの流入を想定してランディングページを作成している場合、グローバルナビゲーションを設置するべきではありません。
理由としては

• 商品をしっかり理解してもらうために上から順番に読んでもらう必要がある（ナビゲーションがあると一気に読み飛ばされる危険性）
• 読み飛ばされることでユーザーの理解が深まらず、興味関心を煽りきれずに離脱される

などがあります。

このように、なんとなく利用しているグローバルナビゲーションですが、その効果は絶大です。
使い方によって大きな成果向上に繋がりますので是非、ページ作成の際には一度どのようなユーザーをターゲットにしているのかを考え、効果的なページを作成しましょう。

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