2022.02.08 2020.03.09
各支店ごとに配信の強弱をつけて、売上目標を達成したい!
〇〇店の店長から、広告でもっとお客さんを集めてほしいと言われた!
だけど目標コンバージョン単価を設定しているため、地域の強弱設定ができない・・・
このような悩みを解決できないかと、思い切ってアカウント構成を変更してみました。
今回はその事例をご紹介します。
課題点
目標コンバージョン単価の設定により、地域調整が不可
目標コンバージョン単価を設定することで曜日や時間帯、デバイス比率や配信地域の比率などが
すべて機械学習によって最適化され、配信が行われます。
機械学習により、CVの増加やCPAの改善などが見込めますが、
手動で調整していたことに比べ、こちらでコントロールできる部分が制限されます。
そのため今回のような、各支店(地域)ごとに配信の強弱をつけたい!
という時に目標コンバージョン単価を設定していると対応ができなくなってしまいます。
対応策
地域別のキャンペーンを作成
同じキーワード、同じ広告で、地域設定だけが違うキャンペーンを作成。
※目標コンバージョン単価が機能するよう、一定数のCV数を担保できる単位で地域を分解
筆者は下記のようにアカウント構成を変更しました。
<変更前>
指名キーワード
主要キーワード
<変更後>
・主要都市群(1地域でCVデータが十分にある地域)
東京_指名キーワード
東京_主要キーワード
神奈川_指名キーワード
神奈川_主要キーワード
千葉_指名キーワード
千葉_主要キーワード
・そのほか地方群(地方でまとめればCVデータが十分にある地域)
関西_指名キーワード
関西_主要キーワード
(他地方も同様)
実際の配信結果
hagakure構成にしたものを、地域ごとに分割したら成果が悪化するのではないのか?
当初は筆者はそう考えながらも実施を行いましたが、結果は下記となりました。
〇アカウント構成 変更前
地域区分 | CV | CVR | CPA |
主要都市群 | 18,834 | 9.51% | \5,226 |
その他 地域 | 9,842 | 8.20% | \4,784 |
合計 | 28,676 | 9.01% | \5,074 |
〇アカウント構成 変更後
地域区分 | CV | CVR | CPA |
主要都市群 | 16,664 | 10.92% | \4,772 |
その他 地域 | 10,476 | 7.09% | \6,080 |
合計 | 27,140 | 9.03% | \5,277 |
全体合計数値は大幅に変化しなかったものの、
地域ごとに調整を加えることで、内訳が変化しました。
キャンペーンを地域ごとに分けたことで、各支店の強弱に対応しつつも
全体成果も担保できる状態となり、良い結果が得られたと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
自動入札が進んでいく中で、コントロールできる部分も少なくなっていますが、
自動入札を活用しながら、様々なオーダーに応える設計力が必要だと筆者は考えます。
BCJ管理人
ブルースクレイ・ジャパン(株)サイトの管理人です。 担当業務は全ファネル領域におけるサイト改善コンサルです。
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