2022.06.28 2018.11.20
目次
Instagram Day Tokyo 2018
Instagramは2018年11月1日、ビジネスの活用をメインとした「Instagram Day Tokyo 2018」が開催されました。同イベントでは国内MAU(月間アクティブユーザー数)が2900万を突破したことの発表がありました。(2018年9月時点)
日本において1年間で利用者が900万人も急増しており、Instagramが急成長し続けているメディアであることは周知の事実と言えます。
企業がInstagramをビジネス活用する上で押さえる4つのポイント
急成長を続けるInstagramは企業の活用も急速に加速しております。そこで気になるのが「どのように活用すれば良いの?」という点ではないでしょうか?
Instagramでビジネスを成功させるためには下記4つのポイントが重要なカギになります。
- Instagramの世界とは?
- 役割と活用方法
- 効果測定の仕方
- ビジュアルの重要性
Instagramの世界とは?
■日本のストーリーズ利用は世界でもトップレベル
ストーリーズが生まれた背景には当時インスタ映えが流行しており、「映える画像・動画を投稿しないとダメなの?」とユーザーの投稿に対するハードルが高まっておりました。そこで誕生したのが24時間で自動消滅するストーリーズの機能となります。投稿が24時間で消滅することで、ユーザーは気にせず投稿ができます。その結果、フィード上でもよりリアルな日常を投稿するユーザーが増えている状況となっております。
日本のデイリーアクティブ利用者の70%がストーリーズを利用しており、ミレニアル世代の72%は携帯を横向きにしないという調査結果も出ております。つまり縦型で情報を伝えることがより重要となります。
■ハッシュタグ検索で情報を入手している
日本のハッシュタグ検索は世界平均の3倍という結果が出ております。日本ではインスタグラム上で検索し、何を食べる、何を買う、どこへ行くという比較検討のため能動的に情報を集めていることが分かります。Googleはテキスト検索が中心で、Instagramはビジュアル検索が中心の世界となっており、Googleの検索エンジンが広告として大きな影響を持つ特徴の一つとして、ユーザーが能動的に検索(情報を集めている)ことが言えます。その点ではinstagramユーザーも同様となります。
■Instagramはビジネスの距離感が非常に近い
Instagramは1/3がビジネス(企業)から発信されている情報で成り立っており、ビジネスとユーザーが密接に繋がり、共存しております。つまり企業の情報発信も快く受け入れられる内容になっているからこそ、購買行動にも直結しやすい状況が生まれているのだと考えられます。
■Instagramでアクションを促す機能の強化
(1)広告フォーマット
(2)ショッピング
(3)飲食店予約
今後、アクション機能を拡張する方針で様々な機能が追加されると予想されます。ビジュアル検索から購買といった最終的な購買行動までを一つのプラットフォームで完結できるようになることで、今までとは違うユーザー行動が生まれると考えられます。
役割と活用方法
Instagramの役割としてPRや認知拡大の活用を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?前述でもありました通り、購買行動の促進にも活用できるメディアとして広告主・広告代理店でも注目されております。
■役割
マーケティングにおいて「AIDMAの法則」がございます。AIDMA(アイドマ)の法則とは、Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)の頭文字を取ったもので、消費行動の基本とされています。
Instagramでは注意・関心だけでなく、行動までの全ての領域で活用が可能です。
■活用方法
フルファネルでの戦略を基本としますが、気になるのはパフォーマンスの最大化です。パフォーマンスの向上には機械学習のデータ量とクリエイティブが重要になります。
・パフォーマンスを最大化する重要な3つのポイント
(1)データ量の確保と機械学習の最大化
(2)機械学習を考慮したキャンペーン設計
(3)効果的なクリエイティブ作成
■データ量の確保と機械学習の最大化
機械学習により広告のパフォーマンスを最大限に活用するためには1アドセット、1日当たり15CV(理想50CV)以上が最適化に推奨されております。CV数が少ない商材・サービスにおいてはマイクロCVを導入し、CV数を確保するなどの工夫が必要になるでしょう。
■機械学習を考慮したキャンペーン設計
キャンペーンの設計により、同予算でも成果に大きな違いが生まれます。基本は1アドセット、1日当たりのCV数15件を確保できるように設計しますが、キャンペーン予算の最適化機能を導入することでリアルタイムで予算配分を自動化できます。
(3)効果的なクリエイティブ作成
広告においてクリエイティブは欠かすことのできない要素の一つになります。それはInstagramにおいても同様です。それではInstagramにおける効果的なクリエイティブとは何なのでしょうか?
クリエイティブと言ってもメディアの特質がございます。Instagramのようなインフィード型の広告はフィード上で取捨選択を一瞬で決断しているため、伝えるメッセージはシンプルな言葉でベネフィットの明示し、ビジュアルを一貫させることで、ユーザーにイメージを与えることが大事となります。
効果測定の仕方
ビジネスでは予算と時間を投下したことに対する効果測定は重要な要素の一つと言えます。Instagramは効果測定に対して3つの原則を明示しております。
- 人ベースでの効果測定
- パートナー会社との緊密な連携
- ビジネス成長のための正しいKPIの計測
■人ベースでの効果測定
利用者はPC、スマホ、タブレットという異なるデバイスを使い分けております。そのため、Cookieの技術では人に結び付かせるには限界がありました。例えば、PCでブログを見ていたユーザーが広告により興味のあるバッグを見つけ、サイトを訪問し、カートに入れたが、途中で離脱したとします。次の日にスマホで同じようにブログを見ていたとしても、バッグの広告は出ず、その結果、購入に至ることがありませんでした。つまりPCとスマホで別のユーザーと認識されてしまったため、違う広告・最適化がかかってしまったのです。
Instagramでは人ベースのターゲティングであるため、Cookie以上の精度でターゲティングが可能であり、PC・スマホを横断したクロスチャンネルでパフォーマンスを最大化させられます。
■パートナー会社との緊密な連携
マーケターの方はInstagramだけでプロモーションを実施しているとは限りません。Instagarmでは各企業との連携によりクロスチャネルでの分析・プランニングが可能です。TV・他媒体を含めた総合的な視点で計測を行うことも検討する必要があります。
■ビジネス成長のための正しいKPI(インクリメンタリティ)計測
日本ではダイレクトレスポンスを重要視する企業が多く、ラストクリックでの評価がベースとなっておりますが、計測上の表示時間(タイミング)が広告の効果の全てではなく、ビュースルーCVも考慮すべきと説明がございました。つまりラストクリックを過大評価してしまうと誤った判断を起こす危険性もあるということです。
広告の効果を測定する場合、インクリメンタリティ(純増)をベースに測れる精緻な広告効果測定でのCHECKが必要となります。そのため、Instagramではコンバージョンリフト分析の活用を推奨しておりました。コンバージョンリフト分析とはサンプル集団A・Bで、広告を表示した集団と広告を表示しなかった集団のCV数の比較で広告の効果を評価する分析方法となります。
リフトベースとクリックベース(ラストクリック)では投資判断で大きな違いが出ています。ラストクリックをベース評価した場合に誤った判断がなされる危険性があることを日本のマーケターは注意をしなければなりません。
ビジュアルの重要性
Instagramはビジュアルが重要と言われています。その中でモバイルに最適なモバイルストーリーテリングに必要な3つの視点とは下記になります。
1.美しく、一言で伝える
2.一瞬でアテンションを捉える
3.縦動画を最大限活用する
縦型動画広告のパフォーマンスがスクエア動画広告と比較して高い割合+70%という結果が出ており、動画制作ではTVCMとは全く違う視点を持つ必要があると強く感じました。
最後に
「Instagram Day Tokyo 2018」に参加して、私が感じたのはInstagramは進化を続けており、利用者にとって、なくてはならない一つのプラットフォームに近づいていると感じました。
それは消費者の行動に大きな変化を与えるかもしれません。
Instagramでハッシュタグ検索を行い、良い商品・サービスを見つけ、投稿の内容からリアルの声を調査し、購入や予約といった購買行動まで一つのプラットフォームで完結するようになると思われます。
またInstagramは企業と利用者が共存し、お互いに良い影響を与え合っているからこそ、急成長を続けているだと思います。
弊社でもInstagramのビジネス活用をご支援させていただいておりますが、Instagramではターゲティングと動画クリエイティブが最重要と言えます。今なら動画制作の無料キャンペーンを実施しておりますので、ご興味がございましたら下記サービス内容を是非ご覧ください。
詳しくはこちら
BCJ管理人
ブルースクレイ・ジャパン(株)サイトの管理人です。 担当業務は全ファネル領域におけるサイト改善コンサルです。
BCJメールマガジンのご登録
最新のセミナー情報やお役立ち情報をメールにてお届け致します!
-
パンくずリストとは?種類やSEO効果、ユーザビリティ向上のメリットを徹底解説
2024.11.13
View more
-
共起語とは?サジェストや関連キーワードとの違い、調査方法とユーザーニーズを把握する方法を解説
2024.11.11
View more
-
PV(ページビュー)数とは?セッション数やUU数との違い、目安と増やす方法
2024.11.07
View more
-
被リンクとは?SEO効果や良質な被リンクの増やし方を徹底解説
2024.11.05
View more
-
コンテンツマーケティングとは?メリットや実施手順・成功事例を解説
2024.10.21
View more
-
robots.txtとは?書き方や確認方法、SEO上の効果について徹底解説!
2024.08.05
View more