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【Instagram Day Tokyo 2019】企業のInstagram最新活用を徹底解説

2019.11.09 2022.06.28

【Instagram Day Tokyo 2019】企業のInstagram最新活用を徹底解説

Instagram Day Tokyo 2019

Instagramは2019年10月29日に「Instagram Day Tokyo 2019」を開催されました。
「いいね」の件数を非表示にしたことで最近、話題となっているInstagramですが、その理由にはユーザーが「いいね」の件数だけに左右されるのではなく、写真・動画による投稿の内容自体を見て、意味があるかどうかを判断して欲しいという想いを語られました。
2019年6月時点でMAU3300万人を突破したInstagramの勢いは止まらず、今なお注目を集め続けいるInstagram、今回はそんなInstagramの実情とビジネス活用方法について解説したいと思います。

Instagram MAU
「Instagram Day Tokyo 2018」では広告の活用方法にフォーカスした内容でしたが、今回は広告以外の活用方法について多く語られました。「Instagram Day Tokyo 2018」の内容が気になる方は下記、記事も併せてお読みください。
『Instagram Day Tokyo 2018』広告主・広告代理店が押さえるべき、Instagramビジネス活用の最新情報

これまでに様々なビジネスでInstagramの活用が進められている中で、多くの企業で共通する課題があります。現状も試行錯誤が続いており、まだまだ活用の余地があると私は考えております。
【共通の課題】
・Instagramだから出来ること/強みがよくわからない
・ユーザーがどのように利用しているか、リアルに想像しにくい
・同じような課題感を持ち学び合うコミュニティが少ない

Instagramのミッション「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」

Instagramミッション

Instagramのミッションは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」ことです。
2017年の流行語大賞「インスタ映え」として大きく話題となりましたが、今のInstagramは日常生活により近く、身近なアプリとなっています。
そしてInstagram内で完結できるようショッピング機能や発見タブ(検索機能)などの機能を充実させ、よりユーザーの日常生活に欠かせないツールへと進化していることが語られました。

Instagram若年層の利用実態

若年層のメディア割合

若年層のテレビ離れにより、テレビCMによるリーチが難しく、効果的にリーチすることが企業の課題となっています。一方、Instagramの接触時間はテレビより多い割合であり、若年層の生活の中心であることが示されました。

Instagram総利用時間Instagram利用実態
Facebook社は「Instagramは若年層にとって日常生活の中心であり、マスメディアである」という考えを持っております。テレビでリーチするのが難しい現代だからこそ、Instagramを活用することで、リーチの補完をすることが重要です。

Instagramで検索行動は”ググる”から”タグる”に変化

"ググる"から"タグる"へ

若年層を中心に検索行動にも変化が生まれ、”ググる”から”タグる”に変わってきております。例えば、アルバイトをする際にInstagramでお店を”タグる”ことで、「どんなお店であるか?」「一緒に仕事する人はどんな人なのか?」などの投稿を見て、そのお店のリアルな情報を調べています。
その他にもカフェ、旅行、ショッピングなど、様々な消費行動で、Instagramで下調べすることが、当たり前となってきており、私たち企業もこの実情をしっかりと理解して、マーケティング活動を考える必要があります。

今後はInstagramに企業情報がないこと自体が、大きな機会損失になるのかもしれません。

企業がInstagramを活用する最新方法

ここからは企業がビジネス目的でInstagramを活用する最新方法について解説いたします。活用のポイントはアカウント運用から広告運用まで、フル活用することがInstagramのパフォーマンスを最大限に高められるということです。

【Instagramを活用する4つの方法】
・ブランディング目的で活用する方法
・パフォーマンスを最大限に発揮する広告クリエイティブの作成方法
・インフルエンサーに学ぶInstagram活用方法
・ダイレクトレスポンス目的で活用する方法

Instagramをブランディング目的で活用する方法

Instagramブランディング方法

ブランディングを目的に活用する場合、ブランドを定義し、ユーザーとのコミュニケーションを図りながら、ファンとの距離を縮め、ファンとなるユーザーにメッセージが届くようにリーチを広げることが重要です。

【ブランディングの重要な要素】
・ブランドつくる
・ファンとの距離を縮める
・リーチを広げる

ブランドを作る方法
【ブランドをつくる】

Facebook社はブランドのアイデンディディと役割を定義することがブランディングおいて、まず初めに実施することであると言います。ブランドのアイデンディディとは、人で例えると、「どんな人なのか?」ということです。つまり、企業がどんなサービス・商品が扱っており、ユーザーにどんな価値を提供しているか、ということです。
役割とは「何を伝えるのか?」です。企業がInstagarmのアカウントを通してどんな価値・メッセージをユーザーに伝えていくか、を考えます。

Instagramプロフィール

Instagramのプロフィールは「ブランドの顔」であるとFacebook社は言います。プロフィールにアクセスするユーザーは2/3は非フォロワーであり、多くのユーザーがプロフィールを見て、どんなお店・企業であるか?を理解しますので、その企業の顔となることを意識してプロフィールを作成することが重要になります。

【ファンとの距離を縮める】
Instagramアルゴリズム
ファンとの距離を縮めるためにはInstagramのアルゴリズムを理解することがとても重要です。Instagramで投稿をする場合、大きく分けて、ストーリーズとフィードの2つに分類されます。どちらもエンゲージメントが高いほど、見られる可能性の高い位置に表示される仕組みとなっております。
つまり、多くのユーザーに投稿を見てもらうには、ユーザーとのエンゲージメントを高める必要があります。

Instagramシグナル

それではエンゲージメントを高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?
Instagramでは500以上のシグナルを分析し、ユーザー間のエンゲージメントを評価しています。シグナルとはプロフィールページの訪問、ダイレクトメッセージ、LIKEなどのインタラクティブな行動を意味します。「ユーザーのコンテンツへの関心度」と「アカウント間の繋がりの強さ」の2つを主に測るためのシグナルであるため、アカウント運用時にはこれらの度合いを意識しながら運用することが重要です。

それではシグナルを得るために、ユーザーにインタラクティブな行動を促す方法について解説いたします。アカウント運用時のポイントは下記通りです。
・投稿に統一感を持たせ、体的に投稿することで安定してシグナルを貯める
・投稿のインサイトでオーディエンスの反応を確認し、コンテンツの質を上げていく
・もらったコメントにはできる限り反応するなど、双方向のコミュニケーションを取る

ストーリーズでは、ブランドをより身近に感じ、よりインタラクティブで楽しいコンテンツを投稿します。具体的には下記のような工夫をすると良いでしょう。
・期間限定セールや、商品の商売日、シーズナルイベントに合わせるなど、”その日だから”価値のある訴求
・撮影の舞台裏、UGCの活用など、カジュアルで自分ごと化しやすい楽しいコンテンツにする
・質問スタンプや投票スタンプなど、インタラクティブステッカーを活用し、双方向のコミュニケーションを促す
・カルーセルを上手に使うことで長時間滞在して楽しめるコンテンツにする
・リアルタイム配信はファンとインタラクションができ、多くのLikeやコメントが習得可能
・ARフィルターでブランド体験を提供、ユーザー投稿の促進も期待できる

フィード投稿は公式的な情報を共有し、ストーリーズでは24時間以内に削除される特徴を活かして、その日のリアルタイムな情報や身近に感じるコンテンツでファンとの距離を縮めると良いでしょう。

【リーチを広げる】
オーガニック×広告
リーチを最大限に広げるにはオーガニックと広告の両方を実施することで、効率よくリーチを広げることです。オーガニックと広告の相乗効果を高める方法としてブランドコンテンツ広告という手法があり、タレント・インフルエンサー投稿をそのまま広告に活用することができます。

ブランドコンテンツ広告
インフルエンサーについてですが、常に自分が投稿する写真・内容が自分のフォロワーにどう伝わるかを考えて投稿をしております。つまり、ユーザーに好まれやすい投稿やクリエイティブを作ることにおいてはプロフェッショナルであると私は考えます。今回、事例として株式会社資生堂レシピストのご紹介がありましたが、その中でもインフルエンサーの投稿でエンゲージメントの高かった素材を広告として活用することで高い効果を得られた事例がご紹介されました。

資生堂レシピスト

ブランディング目的で重要なポイントをまとめますと、「ブランドをつくる」「ファンとの距離を縮める」「リーチを広げる」の3点に重要な要素は分類され、まずはブランドを定義しましょう。その上でプロフィールでユーザーに何者であるか?をしっかりと伝えられるように作成します。フォロワーが増える中で意識すべきことはファンとの距離です。「エンゲージメントを高める=ファンとの距離を縮める」ために、様々なシグナルを貯める必要があり、双方向のコミュニケーションやストーリーズ、ライブ配信でインタラクティブな行動を促します。最後は広告を活用することで効率的にリーチを広げ、オーガニックと広告で相乗効果を高めるようにします。

ストーリーズやIGTVなどInstagramには様々な機能があり、これから始めても遅いということはありません。ユーザーにファンになって貰うためには何ができるのか?を考え、実行することが一番大事なことだと私は思います。

Instagramでパフォーマンスを最大限に発揮する広告クリエイティブの作成方法

利用スピードはデスクトップの1.5倍のスピードと言われています。

人間の情報処理速度は年々変化していて、
2001年:0.30秒 ⇒ 2014年:0.03秒 ⇒ 2014年(画像による処理速度):0.013秒

モバイルが浸透していくにつれて、人間の処理速度も早くなってきています。画像での好き嫌いの判断は特に速く、2014年には0.013秒で判断され、フィードやストーリーを見る見ないの判断も同じような速さで判断されています。

Instagramではモバイルストーリーテリングを意識したクリエイティブの作成が重要です。デスクトップよりスピーディーで早い中で目に留まる広告にすることを意識しましょう。動画では開始”3秒以内”にメインメッセージを持ってくることでよりユーザーに伝わりやすいクリエイティブにすることができます。

また事例の紹介では、縦型フォーマットを使用することでスクエア画像と比較し+70%パフォーマンスが上がったことがご紹介されました。

クリエイティブにおける重要なポイントは大きく3点です。

・美しく一言で伝える
・一瞬でアテンションを捉える
・縦型動画を最大限活用する

目に止めて貰えなければ、どんなに素晴らしい内容であってもユーザーには一切伝わりません。ユーザーにメッセージを届けられて、初めて広告の効果が生まれると意識することが大切です。

Instagramインフルエンサーに学ぶInstagram活用方法

 

【登壇者のゆうこすについて】

モテクリエイターとして、ご活躍中の菅本裕子(ゆうこす)さんが登壇してくださいました。
元アイドルであり、現在はインスタグラマー/Youtuber/社長/タレント/SNSアドバイザー/飲食店など多岐に渡り活動をされており、「ゆうこす現象」を巻き起こすなど、大きな影響を与え続けています。

【Instagramの配信で心がけていること】
・タグが映えるような投稿をする
・ポジティブな発信、ユーザーに届きやすい
・インタラクティブな投稿でユーザーへの投げかけ、繋がりから熱量を高めていく

他のSNSと比べて、Instagramは返信が多く、ユーザーの反応が見やすいのが特徴です。アンケートや質問の答えが他の人から見られない仕組みになってるからではないかと思います。

【フォロワーを増やすためにしたこと】

自分自身が「モテたい」と思っていてSNSで発信するのが好きす。ぶりっこしたいけどできない、クラスで何人かいる女子に向けて発信できたらいいなと思い、その子達が欲しそうな「情報」をいち早くレビューし見てもらうことを始めました。いきなりフォロワーが増えたわけではなく、地道に届けたいユーザーについて研究してコンテンツを作っていったことで徐々にフォロワーが増えていきました。

【インフルエンサーマーケティングの成功方法とは】

「本当に好き」というのが届くような投稿をしっかり打ち合わせています。
「クライアントの意志」と「商品の伝え方」はイコールではなく、インフルエンサーがファンのことを一番に分かっているので、それに合わせた配信LIVE・ストーリーの投稿することでユーザーに情報を届けるようにしてます。

インフルエンサーのフォロワー数で選ぶのはあまりよくないです。インフルエンサーのファンがどのような人なのか、投稿によるリーチ数や保存などが一番大事なのでその部分をKPI設計をしていく必要があります。

「消費者代表がインフルエンサー!!!」だから,言ってもらうことを指定するのではなく、インフルエンサーの言葉で伝えてもらう。そうすることで、ユーザーからの商品の信頼度も増していきます。

【ブランドコンテンツ広告について】

広告のマークを付けることで透明性、誠実性を担保することが可能になります。ブランドコンテンツ広告では通常の企業からの広告よりも反応としてはポジティブな結果を得ることができていると言われます。消費者の納得感、共感が得られることが大きく影響していると考えられます。利用者とクリエイター、広告主全員がHAPPYになれる関係をつくっていくことが重要ですね。

Instagramをダイレクトレスポンス目的で活用する方法

Instagramの活用はダイレクトレスポンスにも有効です。実際、Instagram上の投稿をきっかけで行動を促したことのあるユーザーは83%、ブランドサイト・ECサイト等を閲覧して後日、商品確認や購入すると回答したユーザーは44%存在しています。

ではダイレクトレスポンスにおいてInstagramをどう活用するのか?
そのカギは”ピクセル”にあります。

広告配信を行うにあたりFacebook社の推奨では1広告セットあたり15件/日以上のコンバージョンが必要となります。

そのため、全ページにピクセルを貼り、コンバージョンページのみにイベントコードを設置するのではなくカートや商品ページ、情報入力ページなどの適切なイベントコードを設定することが推奨されます。
上記を対応することにより自動最適化が進み、ダイレクトレスポンス目的としての機能が効果的に発揮されます。

また、ECサイトやアプリ、不動産、人材の企業様には広告の配信手法としてダイナミック広告が効果的とされております。
ダイナミック広告とは…
今回の「Instagram Day Tokyo 2019」ではLIMIA様のダイナミック広告を活用したアプリインストールの事例がご紹介されました。

広告ではないオーガニックのダイレクトレスポンス施策としてはInstagramショッピングが注目を集めております。
Instagramショッピングとは…
活用方法としてはオーガニックの投稿にカタログの商品をタグ付けすることによりユーザーにストレスを与えることなくInstagram上で購入までを促進できる機能になります。

10月からInstagramショッピングの投稿を広告にも使用することができるようになったため、自社のフォロワー以外のユーザーにも効率的にアプローチすることができ新規顧客の開拓に有効な広告手段となっております。

Instagramの今後の期待

今回「Instagram Day Tokyo 2019」に参加して、今後もInstagramが成長する勢いを私は感じました。

昨年2018年と大きく異なった点として、広告以外の活用が大幅に広がり、Instagram全体でマーケティングに活かす企業が増えている点です。広告はあくまで接点の一つであり、その後の企業とユーザーの関係を構築することが最大のポイントであると私は考えます。特にInstagramでは企業とユーザーの双方向のコミュニケーションが取られやすく、ファンと一緒になって、物事を共有・共感しながら大きな影響の輪を広げられる特徴があります。

Instagramは生活に欠かせないツールとして、さらに進化し続けています。決済や予約システム、AR/VRなどの様々な機能が期待されており、企業の活用も今後はさらに増えることでしょう。今回の記事でInstagramの活用に対して少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

最後となりますが、弊社でもInstagramのビジネス活用をご支援させていただいております。Instagramではユーザーに目を留めて貰うためのクリエイティブが重要と言えます。弊社では動画制作を中心としたプロモーションをサポートさせていただいておりますので、ご興味がございましたら下記サービス内容を是非ご覧ください。

詳しくはこちら

 

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BCJ管理人

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ブルースクレイ・ジャパン(株)サイトの管理人です。 担当業務は全ファネル領域におけるサイト改善コンサルです。

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