
月極駐車場検索サイト「駐マップ」において、コンテンツマーケティングのご依頼をいただきました。
今回は、ブルースクレイ・ジャパンに依頼するまでの経緯や、実際のお取り組み内容について、株式会社ボルテックスの金山さまにインタビューを実施しました。
インタビュアー:ブルースクレイ・ジャパン Webコンサルティング 中山(写真左)
ブルースクレイ・ジャパン マーケティング 田北
事業内容と担当業務について
株式会社ボルテックス マーケティング部 マーケティングコミュニケーション課 金山 様
改めて貴社のサービスと担当業務についてお伺いさせてください。
金山さま:今回、一緒に取り組んでいただいたサービスは「駐マップ」というサービスです。これは全国の月極駐車場を紹介するポータルサイトで、引っ越しや車の購入、企業の移転などで駐車場が必要な方を対象としています。
ご利用いただくお客様からお問い合わせをいただくと、専任の営業担当が駐車場をお探しし、ご契約までワンストップで対応するサービスを提供しています。
私は、駐マップのマーケティングを担当しています。広告のディレクションをはじめ、今回のプロジェクトのようなSEO対策の実施、集客後のナーチャリング、営業支援など、幅広く対応しています。
ブルースクレイ・ジャパンに依頼する前の課題
ブルースクレイ・ジャパンに依頼する前はどのような形でSEOをされていましたか?また当時抱えていた課題を教えてください。
金山さま:駐マップのサイトは2010年頃にリリースされました。2~3年前にサイトをフルリニューアルすることになり、リニューアル期間中は約1年半、ほとんど稼働できない状態が続きました。これが一つの大きな課題でした。
その当時はコンテンツマーケティングをほとんど実施しておらず、数記事のみ公開していた程度でした。競合も少なく、エリア名を含む検索流入で一定の成果を得られていましたが、サイトの停止期間中に競合環境が変わり、コンテンツなしでは流入が難しい状況に変わっていました。これをきっかけに、貴社へ依頼することになりました。
田北:当時、ボルテックス様からコンテンツマーケティングのご相談をいただいた際の印象や感じた課題はありますか?
中山:最初にお話をいただいた際は、業界がかなり限定されているため、キーワード選定が難しそうだと感じました。ただ、その分競合も少ないため、しっかりと取り組めば成果を出せる可能性は十分にあると考えていました。
パートナー選びの基準やブルースクレイ・ジャパンを選んだ理由
当時ブルースクレイ・ジャパンに決めていただいた理由を教えてください。
金山さま:弊社の事業内容をしっかり理解していただいて、成長に必要なコンテンツを一緒に考えてくれるパートナーがこのサービスに限らずベンダーの選定基準です。SEO支援についても複数のベンダーに声をかけた中で、貴社は事業の成長という部分にコミットするご提案をいただけたので依頼することを決定しました。
田北:お取引を開始後、事業理解という部分の弊社への評価はいかがでしょうか?
金山さま:キーワードの選定が難しいというのは弊社としても感じていたところで、どんなキーワードやコンテンツがユーザーに刺さるのか手探りな状況でした。
そのような中で、弊社の業界特性やターゲットに合わせた提案をいただけたことは印象的でした。単に流入を増やすだけでなく、コンバージョンにもつながるコンテンツをどう設計するか、しっかりと一緒に考えていただき期待通りでした。
田北:弊社として、コンテンツマーケティングを実施する際、具体的に意識しているポイントはありますか?
中山:もちろん、検索順位が上がり流入が増えることは大切ですが、その先でお問い合わせにつながらなければ、かけた費用が無駄になってしまいます。そのため、コンバージョンにつながるキーワードなのかを特に意識しています。
今回のプロジェクトでは、ターゲットを明確に分けました。一般ユーザー、駐車場オーナー、法人の3つのセグメントに対して、それぞれ異なる意図に合わせたキーワードを選定しました。たとえば、オーナー向けのキーワードは流入増加が見込めるものも多かったですが、それがお問い合わせにつながるかは別問題です。流入だけでなく、最終的な成果につながるかどうかを精査しながら進めていました。
SEOコンサルティングの成果・運用体制に対する感想
ブルースクレイ・ジャパンと取り組みを開始して成果や運用体制に関する感想を教えてください。
金山さま:今回は、サイトの改修と並行してコンテンツを作成していました。サイト改修が完了したタイミングで少しずつ公開を進めたところ、半年ほどで自然検索からのお問い合わせが明確に増え始めました。
半年でお問い合わせ数がほぼ倍増し、実際に成果として確認できたのは非常に大きかったです。お問い合わせにつながることを意識したコンテンツを作成してきた成果がしっかり現れたと感じています。
中山:ご提案したコンテンツを全て納品し終わった後でのサイト公開だったので、成果が出るまでは少し不安もありましたよね。
金山さま:そうですね、通常であればコンテンツを公開しながら調整することが多いと思いますが、今回は一気にコンテンツを公開する形を取ったため、当初はどのコンテンツが反応を得られるか少し不安もありました。それでもしっかり成果が出たことにはすごく感動しました。
中山:ありがとうございます。弊社も、実際にGA4を確認してしっかりと効果が出ていることが分かり、非常に良かったと感じています。
田北:どのくらいのペースでコンテンツ作成を進めていたんですか?
中山:コンテンツページの公開までにどのくらいの記事数を準備するべきかの計画を立てていたので、公開日にあわせて作成を進めていました。最初の数か月は月間10本で、その後は月5本くらいのペースで作成していました。
田北:運用体制の部分はいかがでしょうか?
金山さま:最も印象に残っているのは、キーワードのご提案からコンテンツ制作まで、一貫してサポートいただけたことです。特に、弊社のリソースが限られている中で、貴社がメディアのコンセプト策定からしっかりとサポートしてくれたことは非常に助かりました。
また、弊社には細かい表記ルールがあり、最初はフィードバックをしながら進める部分もありましたが、徐々にスムーズに対応いただけるようになりました。最終的には、表記に関する修正がほとんど不要になり、順調に運用が進んだことを覚えています。
田北:コンテンツマーケティングによる成果が出たことで社内や他の部署からの反応などはありましたか?
金山さま:はい、数字として結果が見えたことで大きな反応がありました。私たちはサイトの流入数が増えたり、検索順位が上がったりするのを画面上で確認できていましたが、社内的にはその結果が売上にどうつながるかが重要でした。
当初はコンテンツを公開しても、半年ほどは明確な成果が見えず、不安もありました。しかし、半年を過ぎたあたりから検索経由のお問い合わせが増え、売上にも寄与していることがはっきりと分かり、社内でも『しっかり効果が出ている』という認識が広まりました。
ブルースクレイ・ジャパンとの取り組みの中で印象的だったことはありますか?
金山さま:コンテンツ記事を作成する際は、骨子が大切だと感じています。貴社からコラムの制作シートをいただくのですが、それがいつもすごく分かりやすかったです。「こういう意図で記事が書かれていくんだ」とすぐに理解でき、こちらもフィードバックがしやすかったです。
構成案がしっかりしていることで、「この内容ならこのデータを入れた方が良い」「この視点も追加できる」といった具体的な意見も出しやすく、実際の記事も読みやすく仕上がっていました。
私自身、コラムの作成はあまり得意ではありませんが、非常に進めやすく感じました。新人のマーケティング担当の方や、コンテンツマーケティングを初めて担当するという方もすごく進めやすい体制が整っているのではないかと感じます。
田北:コンテンツの構成や分かりやすさという部分について、意識していた点はありますか?
中山:まず、専門性の高い記事を作成するため、ライターの質には特にこだわっています。弊社は全ての分野の専門家ではないため、専門知識が必要な部分は信頼できるライターにお任せし、ご担当者様との連携で正確な情報を確保しています。
また、読者視点も重視しています。専門性が高すぎると難解になりがちですが、初心者でも理解しやすく、かつ正確な内容を提供できるよう心掛けています。これを実現するため、構成案の段階で分かりやすさと読みやすさを意識し、ライターにもその点を徹底しています。専門性と読みやすさを両立させることで、スムーズで効果的なコンテンツ制作を目指しています。
田北:今後、こうしていきたいなどご要望はございますか?
金山さま:コンテンツだけでなく、内部施策やSEO全体に関するご提案も積極的にいただけると助かります。加えて、コラム以外のコンテンツ(インタビューや調査系記事など)も今後は視野に入れて取り組みたいと思っていますので、その点でもご提案をいただけるとありがたいです。
中山:そうですね、ぜひご提案させていただきます!
ブルースクレイ・ジャパンの担当者の印象はいかがですか?
金山さま:フィードバックへの対応力は印象的でした。弊社のコンプライアンスチェックやレギュレーションに関するフィードバックをお伝えする場面で、その都度しっかりと修正され、同じことを指摘することがほとんどありませんでした。
何度も同じ指摘をしなければならない会社もあるなかで、貴社の場合は一度のフィードバックで意図をしっかりと理解し、次に反映されていたため、安心してお任せできました。
ブルースクレイ・ジャパンをおすすめできるポイント
SEO・コンテンツマーケティングをご検討されている企業担当者様に、ブルースクレイ・ジャパンをおすすめできる点があれば教えて下さい。
金山さま:やはり成果が目に見える形で確認できて、作成したコンテンツが成果に繋がっていると実感できたことが一番のポイントです。SEOは成果が出るまでに時間がかかり、マーケティング担当者以外には効果が見えにくい領域ですが、目に見える形になり「やってよかったでしょう」と胸を張って言えるのはすごく喜ばしいです。
加えて、事業目線でのご提案も非常に助かりました。流入数が増えても実際の反響につながらなければ意味がありませんが、貴社はその点をしっかりと考慮し、事業モデルに沿ったキーワード選定や調整を柔軟に対応いただきました。
弊社も分からないことがあるなかで、色々教えてもらいつつ進められたので、SEO対策って何をしたらいいのかわからないというような企業でも、伴走していただける体制が整っているなと思っています。
中山:ありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします。