2022.12.08 2022.12.12
WEB広告でマーケティング活動を行っていくにあたって、どんなに良い商品・サービス・コンテンツであっても、そもそも広告がクリックされなければ何も始まりません。
「商品の認知」の段階でつまずいてしまえば、そもそも商品の良さがカスタマーに伝わる事がないからです。
市場調査、商品のUSP、ペルソナ設計、etc…あらゆるマーケティングリサーチをしたうえで、
・時間をかけて作ったクリエイティブのCTRが散々だった…
・むしろ思いつきでサクッと作った画像のCTRがすごく良くて…
・デザイン的には良いけど、このクリエイティブでホントに数値を出せるのか分からない…
なんて経験はありませんか?
広告クリエイティブを作成するうえでは、その商品やサービスのカスタマーとなる「ターゲット層」と、その商品やサービスがどんなベネフィットや価値提供をできるかの「訴求」等、おさえておかなければならない要素はたくさんあります。
そして、その中でも広告媒体の配信面で直接的に「カスタマーの時間を奪い合う」、競合広告の存在を無視することはできません。
今回は、そんな競合他社が、どんな広告を配信しているのかを調べるために便利なツールや活用方法についてご紹介していきます。
広告クリエイティブを考える前に、アイデア出しの一環としても、利用してみてください。
広告媒体の公式ツール系
Meta(Facebook)広告ライブラリ
URL:https://www.facebook.com/ads/library/
Meta(Facebook)広告ライブラリとは、FacebookやInstagram等に出稿されている広告を検索するツールです。
Meta社の媒体に出稿されている各広告の透明性を維持する目的で、2019年から導入されている機能になります。
広告ライブラリでは、下記のような情報を調べる事ができます。
▼出稿された広告
・掲載開始日
・クリエイティブそのもの(画像やテキストや動画 等)
・出稿先のプラットフォーム(Instagram、Facebook、Audience Network、Messenger 等)
・広告のタイプ(写真広告、動画広告、カルーセル広告、リード獲得広告、ダイナミック広告 等)
・広告からのリンク先ページ
▼広告主のFacebookページ
・Facebookページの基本情報(名前やIDや業界 等)
・いいね!数
・フォロワー数
・Facebookページの作成日
●注意点
・一部の商材の調査や機能をフルで活用したい場合は、Facebookのユーザーアカウントとログインが必要になります。
・社会問題、選挙または政治に関連する広告の情報は、別枠で確認する。
・クーポン付き広告等、一部の広告は実際の表示内容と異なる事がある。
・配信が終了すると広告が見られなくなる。(社会問題等の広告は除く)
●使い方のポイント
広告検索を行うと「2022年11月にローンチ」といった形で、掲載開始日に合わせて、広告クリエイティブが一覧で表示されます。
この中でも、「掲載開始日が古く」「類似パターンが多い」傾向のあるクリエイティブは、効果が良い可能性があります。
そういった広告を参考に「なぜ効果が良いのかを分析してみる」のも、良いクリエイティブ案を出すキッカケになります。
Tiktokクリエイティブセンター
URL:https://ads.tiktok.com/business/creativecenter/
Tiktokクリエイティブセンターでは、効果が良かった動画広告を調べる以外にも、様々な機能を兼ね備えており、主に以下のような機能を使用できます。
▼主な機能
・トレンドを調べる(ハッシュタグ、楽曲、クリエイター、Tiktok動画 等)
・インスピレーションを得る(トップ広告ダッシュボード、上位のクリエイティブクリエインサイト、クリエイティブの戦略 等)
・クリエイティブの作成ツール(動画エディター、動画テンプレート 等)
・オーディオライブラリ(全楽曲、プレイリスト 等)
▼トップ広告のダッシュボードでの検索機能
・キーワードで検索
・トレンドキーワード検索
・絞り込み検索(国、業種、キャンペーンの目的、いいね数順、動画の長さ、期間 等)
▼広告単位で確認できる情報
・配信地域
・産業
・キャンペーンもくてき
・配信先
・いいね数
・コメント数
・広告からの遷移者数
・広告配信時の各数値(CTR、CVR、クリック数、コンバージョン数 等)
●注意点
・機能をフルで活用したい場合は、Tiktok広告のユーザーアカウントとログインが必要になります。
・広告からの飛び先ページを見ることはできません。
●使い方のポイント
媒体上で効果が良かったトップ動画を調べる際は、右上の「Ξ」ボタン>「キャンペーンのインスピレーション」>トップ広告のダッシュボード、の順でページを開いてください。
「トップ広告のダッシュボード」上では、キーワード等で類似商材の動画広告を検索しがちですが、「いいね数」や「動画の長さ」などでも、効果が良さそうな動画広告の傾向を探ることも重要です。
有料ツール系
SEMRUSH
株式会社オロ社が運用する、SEO・広告分析・SNS競合対策などが行える、オールインワンの競合分析ツールになります。
下記のような幅広い機能を備えています。
広告分析の機能も豊富で、ディスプレイ広告だけでなく、リスティング広告の分析も可能となっています。
▼リスティング広告分析
・広告文
・出稿キーワード
・過去の推定トラフィックやCPC等の数値面
・競合ドメイン
等。
▼ディスプレイ広告分析
・広告クリエイティブ
・プレースメント
・配信手段
・過去の推定インプレッションや推定広告費の推移
・広告からのリンク先ページ
等々、多彩な機能がを兼ね備えています。
アドクロールクラウド
URL:https://rooter.jp/product/adcrawl/
株式会社rooter社が運用する、広告クリエイティブの収集ツールになります。
収集とは言っても自分達で収集を行うワケではなく、自動的にクローラーが各広告媒体・広告形式などに合わせて、広告を収集してくれます。
契約内容に合わせて、競合商材の広告動向等を調べる事が可能です。
国内でも最大規模の収集数を誇っており、様々な角度から広告の分析や検索が可能となっています。
▼広告検索メニュー
・広告主検索
・新着画像広告検索
・新着動画広告検索
・新着カルーセル広告検索
・新着GDN広告検索
等々。
また、広告表示回数での検索とソート機能を行う事により、現在該当する商材の中でどの広告が、より多く広告表示がされているのか・コンバージョンを獲得していそうか等を調べる事も可能です。
▼広告表示回数
・画像広告表示回数
・動画広告表示回数
・カルーセル広告表示回数
・GDN広告表示回数
等々。
広告単位でもかなり深く調べる事が可能となっており
▼広告単位で調べられる情報
・広告主
・サムネイル(画像や動画 等)
・広告テキスト
・配信媒体(メディアや出稿面)
・広告属性(マーケットやアドネットワーク)
・表示回数
・掲載期間
・いいね数
・表示回数の推移
・広告からの飛び先ページ
ec…ほぼ全ての情報を調べる事が可能となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バナー広告や動画広告等、無料の参考サイトも数ありますが、やはり媒体公式のものや有料ツールであれば、より価値のある情報を得る事が可能になります。
また、直近ではPintarest等でも、広告収集をしているユーザーの方も数が増えてきているので、今後のアイデア出しの参考としても活用できそうです。
様々なサイトやツールを駆使し、世の中にムーブメントを起こすような広告クリエイティブを作成していけるよう努めていきたいと思います。
Web広告コンサルティングチーム
メディアコンサルタント。主にデジタル広告コンサルティング担当。 詳細な分析から成果改善までをコミット!
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