2023.07.04 2023.05.12
目次
レスポンシブ検索広告(RSA)とは
レスポンシブ検索広告はGoogleをはじめ、YahooやMicrosoftが提供している広告タイプの一つでRSA(Responsive Search Ads)とも呼ばれています。あらかじめ登録しておいた見出しと説明文が機械学習により最適な組み合わせで自動配信されるのが最大の特徴となっています。
また、前身となる拡張テキスト広告との違いは、登録できる見出しの数、説明文の数、機械学習の導入です。レスポンシブ検索広告の方が登録できる見出しの数、説明文の数が多く機械学習で表示を最適化してくれる機能があります。
レスポンシブ検索広告のメリット
広告運用業務の効率化
最適な見出しと説明文を自動で組み合わせて配信してくれるので、広告主が組み合わせを考える必要はありません。そのため、広告作成の時間が短縮されます。
オークションへの参加回数と表示回数の増加
Google検索で上位に表示される仕組みの1つとして、ユーザーの検索クエリと広告の「関連性」が非常に重要な要素になっています。レスポンシブ検索広告では複数の見出し候補を登録しておくので、多様な検索クエリに対応できる可能性が高まり、参加できるオークション数が増加します。
また、より検索クエリと関連性の高い見出し・説明文が選ばれるため、広告の品質が向上し、検索結果の上位表示が期待できます。これらのことから広告のパフォーマンス改善にもつながります。
デバイスごとの表示最適化
ユーザーの利用しているデバイスの画面サイズに合わせて、最適な文字数になる組み合わせで広告を配信することができます。これによりユーザーの視認性を高め、効果的に広告を表示できます。
レスポンシブ検索広告の注意点と対策
見出しと説明文の設定数と内容に注意
事前に登録する見出しと説明文の数が少ないと、メリットである機械学習を効果的に活用できません。また、どの組み合わせでも意図しているメッセージが伝わるように、登録する見出しと説明文を考える必要があります。見出しを固定する機能もありますが、検索クエリとの関連性の低下や、機械学習によりテストされるパターンの減少につながるため多用はおすすめしません。
最適化するまでにかかる機械学習の時間
レスポンシブ検索広告のパフォーマンスを確認するには、30日間で2000回程度表示させる必要があるといわれています。そのため短期間でレスポンシブ検索広告を停止することはおすすめできません。
広告効果が芳しくない場合でも、ある程度の表示回数までは配信し続けたほうがいいでしょう。
表示回数以外の指標が得られない
2023年5月現在、レスポンシブ検索広告では成果確認の指標が表示回数のみとなっています。 検索クエリと一緒に参考にしてより効果的な見出し、説明文の模索は可能です。
レスポンシブ検索広告の入稿方法とポイント
Googleのレスポンシブ検索広告の入稿方法とポイントについて解説します。
①フィードバック
広告の有効性を上から順に「非常に高い」、「高い」、「平均的」、「低い」、「未完了」で評価されます。具体的な改善案も提示されるため、それを改善することで、広告の有効性が高まります。
※広告の有効性が高い状態
また、これらの指標は変わる可能性もあるので、定期的にチェックし、常に「高い」、「非常に高い」の状態をキープしましょう。
②最終ページURL
ランディングページを設定します。
③表示URLのパス
表示URLの一部をテキストに変更できます。1つのURLにテキストを2つまで登録でき、どちらも半角15文字(全角7文字)の字数制限があります。ユーザーが直感的にどのようなサイトか判断できます。
④広告見出し
最大15個まで登録でき、文字数制限は全て全角15文字(半角30文字)です。1つの広告に対し最大3つまで表示されます。ピン留めをして、常にその見出しを指定した場所に表示しておくことも可能です。(上写真では【無料】リスティング分析がピン留めされています。)機械学習で最適な組み合わせを見つける仕様のため、それを活かせるように可能な限り多くの見出しを登録してください。またその際ランダムで見出しが組み合わされるので、どの見出しが組み合わされても意味が通じるように登録することも重要です。
- 検索語句にあった見出しが選ばれやすい
- どの組み合わせでも意味が通じるように登録
- 可能な限り多くの見出しを登録
⑤説明文
最大4個まで登録ができ、文字数制限は全角45文字(半角90文字)です。1つの広告に対して最大2つの説明文が表示されます。見出し同様に、どの組み合わせでも意味が通じることに留意しながら、可能な限り多くの説明文を登録しましょう。説明文のピン留めも可能です。
- 検索語句に合った説明文が選ばれやすい
- どの組み合わせでも意味が通じるように登録
- 可能な限り多くの説明文を登録
⑥プレビュー
実際にどのように広告が表示されるのかを確認できます。見出しと説明文の組み合わせを変更することも可能です。また、スライドショー形式での表示や、それぞれのデバイスでどのように表示されるかも確認してみましょう。
※モバイル表示
⑦広告表示オプション
画像やサイトリンクなど一般的な広告オプションが設定できます。
⑧広告のURLオプション
トラッキングテンプレート、最終URLのサフィックス、カスタムパラメータを登録できます。
まとめ
今回はレスポンシブ検索広告についてまとめました。メリット、デメリットを理解してレスポンシブ検索広告を活用してみてください。表示回数以外の広告に関する指標が確認できるようになるなど今後の発展に期待します。
marke@bcj
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