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KPIとは?KGI・KSFとの関連性やOKRとの違い、KPI設定のポイントを解説

2024.08.14 2023.06.20 

KPIとは?KGI・KSFとの関連性やOKRとの違い、KPI設定のポイントを解説

会社を成長させるために計画を立てたのに、思うようにいかず、頓挫してしまった経験はありませんか。

それは、目標設定がうまくできていないからかもしれません。
この記事を通してKPIを理解し、具体的で適切な目標をたてられるようになりましょう。

KPI(重要業績評価指数)とは

KPIとは、”Key Performance Indicator” の略で、日本語では「重要業績評価指数」といい、目標を達成するプロセスの進捗状況を管理・評価する指標のことです。
企業が目標を達成するにあたって必要な、業務の進捗状況を把握するためにKPIが用いられます。そのため、進捗状況や達成の有無を把握できるよう、KPIには数値化できるものを設定しましょう。

KPIの設定例

具体的なKPIの内容としては以下のようなものです。

  • 営業
    受注率、平均受注単価、商談数
  • 人事(採用)
    応募者数、採用者数
  • マーケティング
    問い合わせ数、セミナー申込数

KPIを設定するメリット

KPIを設定することで得られる具体的なメリットについて3つ紹介いたします。

  1. 目標の達成度を可視化
    KPIを設定することで、目標達成のための業務の進捗度合を定量的に把握できます。そのため、業務の遅れへ迅速な対応が行えます。
  2. 業務の優先順位が明確化
    適切なKPIが設定できていれば、複数のタスクを同時に抱えたとしても、優先順位が明確になり、業務の効率化を図れます。KPIは数値で設定するので、「成果の大きいもの」「実現可能性が高いもの」などを容易に判断できるでしょう。

  3. 業務へのモチベーションの向上
    KPIの設定で、どのくらいタスクをこなしたかが明確になります。自分や周囲の頑張りが可視化され、業務へのモチベーションにつながります。

KPIとKSF・KGIの違いや関連性

KPIを定めるうえで、KGI・KSFの設定は欠かせません。
KGI・KSFについてとKPIとの違いや関連性について解説します。

KGIとは

KGIとは、”Key Goal Indicator” の略で、日本語では「重要目標達成指標」といい、企業やプロジェクト全体で達成したい最終的な目標のことです。そして、このKGIを達成するための過程がKPIにあたります。
KPIを積み上げた先にあるKGIにも「売上」や「利益」などの具体的な数値を設定しましょう。

KSF(CSF)とは

KSFとは、”Key Success Factor” の略で、日本語では「重要成功要因」といい、目標を達成するために押さえておくべき要因のことです。例えば、「商品の認知度をあげる」といった、KGIを達成するために必要なことがKSFにあたり、KPIを達成することでどのようにKGIに近づくのかを明確にする指標でもあります。
KSFを設定しておくと、KGIの達成に必要なことを多角的に分析でき、場面場面で何が重要かを把握しやすく、柔軟に行動指針を定めやすくなります。CSF(Critical Success Factor)も同義で使われます。
KSF(CSF)とは
KGIを達成するための方向性(成功要因)がKSFで、KSFを達成するために取り組む具体的なタスクがKPIです。
KPIの設定をより適切に行うために、KPI・KSF・KGIの関係を理解しておいてください。

OKRとKPIの違いについて

OKRとは”Objectives and Key Results”の略で、目標と主要な結果を意味します。

Objectives(目的)は、大まかな方向性を示し、Key Results(主要な結果)はその目標が達成されたかどうかを定量的に評価します。

OKRとKPIの主な違いは、OKRが「目標設定と進捗の可視化」に焦点を当てるのに対し、KPIが「業績評価とパフォーマンス追跡」に焦点を当てる点です。OKRは目標管理の一手法ですが、KPIは目標進捗を評価する指標となります。

また、OKRは通常、長期的な目標に対して設定される一方、KPIは短期的な業務やプロセスのパフォーマンスを測定するために使用されます。

KPI設定の3つの手順

適切なKPIを設定するための手順を紹介いたします。以下3ステップです。

  1. KGI(最終目標)を設定
  2. KGIと現状のギャップを把握(KSFを設定)
  3. KPIに落とし込む

KGI(最終目標)を設定

まずKGIの設定をしましょう。 KGIの設定では、ビジネスの最終目標を明確にしましょう。

KGIと現状とのギャップを把握(KSFを設定)

外部要因から内部要因に至るまで、自社のおかれている状況をすみずみまで分析した上で、KGIを達成するために足りていないことを洗い出し、KSFを設定しましょう。

KSFは数値に落とし込むことが難しいため、KGIを達成するために何が足りないかを洗い出します。「満足度向上」「認知度向上」等の定性的な内容が多いです。

KPIに落とし込む

KPIには、KSFを達成するための行動目標を設定しましょう。
設定する際には、プロセスや数値目標を具体的にしておきましょう。

KPI設定時の3つのポイント

KPIを設定する際には以下の3つのポイントを意識しましょう。

  1. KPIのフレームワーク「SMARTの法則」の使用
  2. KSFのフレームワークの活用
  3. 定期的なKSFの見直し

KPIのフレームワーク「SMARTの法則」の使用

KPIを設定する際には「SMARTの法則」を用いることをおすすめします。
SMARTとは、「Specific(具体的に)」「Measurable(測定可能な)」「Achievable(達成可能な)」「Relevant(関連性のある)」「Time-bound(期限のある)」の頭文字をとったフレームワークです。

Specific(明確な)

KPIの指標には、誰が見てもわかるような具体的なものを設定しましょう。

Measurable(測定可能な)

KPIの指標には、進捗を確認しやすくするため、定期的に計測しやすい指標を設定しましょう。

Achievalbe(達成可能な)

KPIの指標には、達成可能な目標を設定しましょう。 あまりに無理のある目標設定では、従業員のモチベーション低下の可能性や、非現実的すぎては目標としての意味をなさない可能性もあります。 そのためには、外的要因も含めて考えうる影響を理解しておくことが大切です。

Relevent(関連性のある)

KPIの指標には、KGIとの関連性がある物を設定しましょう。

Time-bound(期限のある)

各KPIがいつまでに達成する必要があるのか、明確な期限を設定しましょう。

上記5点を意識してKPIを設定することで、曖昧さを排除することができます。

KSFのフレームワークの活用

KSFを設定するには、自社の内部環境だけでなく、外部環境にも視野を広げて分析する必要があります。そのため、複数のフレームワークを併用することをおすすめします。
「3C分析」「SWOT分析」では、自社と競合、あるいは自社と外部環境を横断して分析することができます。
また、外部環境を把握する上では「PEST分析」がおすすめです。

定期的なKSFの見直し

KPIを定める上でKSFによる方針決定はとても重要なことです。
KSFを設定する際に把握した外部環境は時とともに変化していきます。ですので、定期的にフレームワークによる分析を行い、KSFの見直しをおこなうことが重要です。

KPI設定・管理時の注意点

優先順位を明確にする

KPIを設定する際は、優先順位を明確にしておきましょう。
KPIを達成するためのリソースは有限ですので、重要度と実現性が高いものから取り組むのがKGIへの近道となるでしょう。
優先順位を明確にする

KSFを数多く設定しない

KSFを数多く設定してしまうと、重要度の判別が難しくなります。ひいてはKPIの優先順位が不明瞭となり、重要度を見誤るおそれがあります。ですので、KSFの設定は重要度の高いものだけに絞りましょう。

KPIの管理について

KPIの進捗には、複数の部門が関わる場合が多いです。管理体制が整っていないと、KPIを設定しただけでうまく運用できないというケースも発生します。

そのためKPIを設定したら、しっかり管理し、進捗を確認を怠らないことが大切です。関係者が足並みをそろえて同じ目標を目指せるように、確認しやすい環境を作っておくことがおすすめです。

具体的な方法としては、「管理表はわかりやすくツリー上に作成する」「定例会議のアジェンダに組み込む」等が有効です。

進捗管理を正しく行うことで、随時課題の洗い出しやKPIの見直しを行うことができ、効率よくKGI達成のために行動できるという利点もあります。

まとめ

KPIを適切に扱うことができれば、効率的に業務を進めることができます。
そのためには、KPI・KSF・KGIの関係を理解することが大切であることが理解できたと思います。
この記事で紹介した手順やフレームワークをKPIの設定に役立ててみてください。

SEOコンサルタントチーム

SEOコンサルタントチーム

さまざまな業種業態のサイトのSEO対策の経験を経たSEOコンサルタントがSEO対策におけるお役立ち情報を発信します。 ”SEO”の生みの親であるブルースクレイからローカライズした内部施策をはじめとするSEOのノウハウをわかりやすくお届けします。

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