2023.06.01 2023.06.19

目次
Looker Studio(旧Google Data Portal)とは
Looker Studioとは、Googleが無料で提供しているBI(ビジネスインテリジェンス)ツールで、リアルタイムにさまざまなデータをレポーティングできます。
2022年10月、Google Data PortalからLooker Studioに名称変更すると発表されましたが、機能自体に違いはありません。
BIツールとは
BIツールとは、企業が蓄積しているさまざまなデータ(=Business Intelligence)を、分析・可視化するためのツールです。
BIツールを使えばデータをより正確に把握できるので、ビジネスにおける判断を的確でスピーディーに行えるようになります。
Looker Studioの主な機能
Looker Studioにてレポーティングを効率よく行うための主要機能4つを紹介いたします。
各種データソースとの連携
各種データソースと連携してレポートを作成することができます。そして、連携したデータは自動で更新・出力されるため、リアルタイムで確認できます。
表やグラフの作成
さまざまなデータを表やグラフに変換し、可視化することができます。可視化されることで、データの確認がスムーズで容易に行えるようになります。
複数データの統合
複数のデータを1つのグラフなどに統合することができます。データを統合することにより、データの全体像を視覚的に把握できるようになります。
作成したデータの共有
他のユーザーとGoogle Drive上でデータを共有することができます。また、データの編集権限を付与することで、共同で編集を行うことも可能となっています。
Looker Studioの強み
多くのデータソースと連携できる
Looker Studioは、800以上のデータソースと連携できるようになっています。
GoogleアナリティクスやGoogle広告といったGoogleが提供するサービスだけでなく、Yahoo!広告やTwitter、MySQLなど、他社の提供するサービスとも連携することができます。
表やグラフの豊富なテンプレートが用意されている
Looker Studioには、表やグラフのテンプレートが豊富に用意されています。
多数のテンプレートが存在するので、各データをそれぞれわかりやすくビジュアライズすることができます。
レポーティング業務に特化している
Looker Studioには、有料のBIツールに搭載されているデータマイニング機能やシミュレーション機能はありませんが、その分レポーティング業務に特化した作りとなっています。また、複雑な機能が少ない分、インターフェースが洗練されておりストレスなくレポーティング業務を行えるようになっています。
Looker Studioの始め方・基本操作
Looker Studioの始め方と基本的な操作方法について説明します。
始め方
ログイン
Looker Studioを使用するには、Googleアカウントの登録が必要です。
Googleアカウントをお持ちでない方は、Googleアカウント作成ページから登録してください。
登録ができましたら、Googleアカウントにログインした状態でLooker Studioのページにアクセスしてください。
アクセスしたら、「使ってみる」をクリックし、Looker Studioを使うにあたっての登録事項の入力、規約への同意を行ってください。
作成
登録事項等の入力が完了するとLooker Studioのホーム画面がでてきます。
画面左上の[作成]か画面中央の[空のレポート]をクリックすると、[レポート]、[データソース]、[エクスプローラ]の3つの項目がでてきます。
目的にあった項目を選択し、ページを作成してください。
項目ごとの説明は以下の通りです。
- レポート:データソースを視覚化する機能です。
- データソース:外部からインポートしてきたデータを扱いやすいように加工する機能です。(詳しくはこちら)
- エクスプローラ:レポート機能よりもデータの分析をしやすくした機能です。(詳しくはこちら)
基本操作
ここではオーソドックスなものとして、ページ作成時に[レポート]を選択したうえでの基本操作の説明を行います。
データソースと連携する
新規レポートを作成すると下記のような画面が表示されるので、連携したいデータソースを選択してください。
その後、連携したいデータを選択して、右下の[追加]をクリックしてください。
もしくは、リボンメニューにある[データを追加]をクリックすると先ほどの画面がでてきますので、同じ手順でデータソースを追加してください。
表やグラフを作成する
- 表やグラフを作成する前に、データソースとの連携を行っておいてください。
- データソースと連携したうえで、リボンメニューにある[グラフを追加]をクリックし、使いたい表やグラフの形態を選択してください。
作成したグラフの形態を変更したい場合は、まず変更したいグラフを選択してください。選択後、画面右側のグラフのメニューをクリックして使いたいものを選んでください。
複数のデータを結合する
- 結合したいデータソースを追加してください。
データソースが追加できているかどうかは、[リソース]メニューから[追加済みのデータソースの管理]を選択すると確認できます。 - [リソース]メニューから[統合を管理]を選択してください。
- 開かれた画面の[統合を追加]をクリックしてください。
- [別のテーブルを結合する]をクリックして、結合したいデータソースを選択してください。
データソースは下の赤枠部分から変更が可能です。
- 「ディメンション」では、結合させたいデータソースで共通して基準となるものを左右ともに選択してください。
「指標」では、可視化したい項目を追加してください。
「期間」の項目では、カスタム期間を選択することで、任意の期間内のデータを抽出したグラフを作成することも可能です。(Looker Studioのヘルプ) - [結合を設定]をクリックすると下の画面がでてきますので、この中から扱いたい結合演算子を選択してください。
その後、[フィールドを追加]に左右のデータソースに共通する項目を追加し、右下から保存してください。 - 右上の「データソース名」のところを入力してください。
そして、画面右下の保存をクリックし、右上の閉じるで元の画面に戻ってください。 - 「表やグラフを作成する」の手順でグラフを作成し、右側のグラフ設定の「データソース」から先ほど作成した結合したデータを選択するとグラフに反映されます。
作成したレポートを共有する
画面右上[共有]からユーザーを追加するかリンクを送ることで共有ができます。
リンクの設定や歯車マークなどから閲覧設定などが可能です。
おすすめの使い方「スプレッドシートとの連携」
Looker Studioとスプレッドシートを連携するのがおすすめな理由
Looker Studioとスプレッドシートとの連携をおすすめする理由を3つお伝えします。
- Looker Studioのコネクタに対応していないデータソースを利用できる
Looker Studioとは連携できないデータソースでも、スプレッドシートに変換することで、Looker Studio上でも扱うことができるようになります。 - 複数のスプレッドシートを一元管理できる
スプレッドシートをLooker Studioと連携させることで、複数のスプレッドシートで管理しているデータを、Looker Studio上で1枚のレポートとして確認できるようになります。 - スプレッドシートのデータ共有がより容易になる
Looker Studioで作成したレポートはGoogleドライブ上に保存されます。レポートは、Googleドライブ上で共有や編集ができ、編集や閲覧の制限もできるので、簡易に扱うことができます。
スプレッドシートとの連携方法
「データソースと連携する」でGoogleスプレッドシートを選択すると連携可能です。
連携時の注意点
スプレッドシートと連携する際は下記の5つに注意しましょう。
- 共有フォルダ内のスプレッドシートは連携できない
Looker Studioでは、共有フォルダ内にあるスプレッドシートにアクセスができません。連携させたいスプレッドシートはプライベートフォルダ内に用意しておきましょう。 - 横に長いスプレッドシートはうまく反映できないおそれがある
スプレッドシートが横に長すぎるとLooker Studioにうまく反映できない可能性があります。連携したいスプレッドシートは縦形式で作成するようにしましょう。 - セル結合しているスプレッドシートのデータは正しく取り込めない
スプレッドシートのセルが結合されていると、セル結合をしている部分のデータを正しく読み取れないことがあります。連携したいスプレッドシートではセル結合をしないようにしましょう。 - スプレッドシート内のフィールド名が重複しているとうまく集計されない
スプレッドシート上部に設定した「日付」「売上」などのフィールドに同じ名前のものがあると、正しく集計されないことがあります。フィールド名の重複には気を付けましょう。 - スプレッドシートに総計行があると集計データが正しく表示されない
連携するスプレッドシートに総計などの行があった場合、Looker Studioでは総計データも通常データとして集計されてしまいます。連携したいスプレッドシートには総計行などを入れないようにしましょう。
まとめ
Looker Studioの使い方はご理解いただけましたでしょうか。
Looker Studioはレポーティングに特化している分、シンプルで扱いやすいものとなっていますので、直感的に操作できると思います。
データの管理・分析の効率が上がりますので、ぜひ業務にも活かしてみてください。

marke@bcj
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