2026.08.13 2026.08.13
「競合他社に負けないよう、多額の予算をかけて美しく、おしゃれなランディングページ(LP)を制作した。しかし、いざ広告を配信してみると、期待していた問い合わせや購入になかなか繋がらない。それどころか、広告費だけが日々消化されていく——」
Webマーケティングや新規顧客の獲得を担当されている方であれば、一度はこうした経験があるのではないでしょうか。デザインには満足している。競合と比べても見劣りしない。それなのに、なぜか数字が伸びない。原因が分からないまま、広告予算だけが減っていく——
そんな状況ほど、もどかしいものはありません。
「美しいLP」と「売れるLP」は、似ているようで別ものです。デザインの完成度が高いことと、初めて訪れたユーザーの疑問や不安を解消し、行動を後押しできることは、必ずしもイコールではありません。世の中には数多くのWeb制作会社があり、日々「美しいサイト」や「スタイリッシュなLP」が生まれています。
しかし、その中でどれだけの制作物が、実際に成約率(CVR)という事業成果に結びついているでしょうか。
私たちブルースクレイ・ジャパンのクリエイティブチームは、見た目を整えるだけの制作会社ではなく、成約率を引き上げる「LPの専門医」として、新規制作・改善案件の9割以上で”20%以上のCVR向上”を実現してきました。これは偶然の結果ではなく、後述する体制やプロセスを通じて、再現性を持って積み上げてきた成果です。
なぜこれほど高い確率で成果を出し続けられるのか。
今回は、私たちが大切にしている考え方と、具体的な取り組みをご紹介します。
1. 「言われた通り作りました」では、売れるLPは作れない
多くの制作会社は、クライアントから提示された要件やデザインの希望を忠実に反映し、期日通りに納品することを最優先のゴールとしています。「このような色使いで、こういうレイアウトにして、このキャッチコピーを載せてほしい」と頼まれれば、その通りに画面を構築して納品する。一見誠実で、クライアントに寄り添った対応に見えるかもしれません。
しかし、発注する企業が本当に求めているのは、指示通りに枠が埋まったページそのものではなく、「そのページを通じて商品が売れること」「売上や問い合わせという事業成果が上がること」のはずです。
Webマーケティングや購買心理の専門知識を、発注側の企業が十分に持ち合わせているケースは、実はそれほど多くありません。
それにもかかわらず、「お客様の要望ですから」と、クライアントの主観や思い込みによる指示をそのまま形にして納品してしまうのは、私たちに言わせれば、プロとして一番の手抜きであり、思考放棄です。要望通りに作った結果、成果が出なかったとしても、「指示された通りに作りました」と言い訳ができる。そんな予防線を張っているに過ぎないからです。
だからこそ私たちは、時には「このデザインでは成果につながりにくい可能性があります。データに基づくと、こちらの構成をおすすめします」と専門家としての見解をお伝えし、対話を重ねることを大切にしています。
たとえば「ここは自社らしさを強調したい」というご要望に対して、それがユーザーの理解を妨げる懸念がある場合は、その理由を数値やユーザー行動のデータとともに具体的にお伝えし、代替案をあわせてご提案します。
プロフェッショナルとして対価をいただく以上、クライアントのイエスマンになることは、私たちの仕事ではありません。
もちろん最終的な意思決定はクライアントにあります。私たちの役割は、判断に必要な材料と根拠を、専門家の立場から提示することだと考えています。
2. LPは「24時間働くトップ営業マン」でなければならない
私たちのチームには、「LPはウェブ上で24時間働く営業担当者だ」という考え方があります。
優秀な営業担当者は、自社の商品を誰よりも深く理解し、その魅力を自分の言葉で語ることができ、競合の情報も頭に入っています。だからこそ、目の前のお客様の疑問や不安に、その場で応えることができるのです。
自社の商品に価値を感じていない店員が、熱意を持ってお客様を口説けるでしょうか。答えは明白です。
ウェブ上のトップ営業マンをつくる私たち自身が、まず誰よりも「世界一のファン」にならなければならない。それが私たちの行動規範のひとつです。
LPも同じです。画面の向こうで、休むことなく顧客にプレゼンテーションを続ける存在、それがLPだと私たちは考えています。
プロジェクトが始まると、担当デザイナーはまずクライアントの商品・競合・業界について深くリサーチし、商品の魅力を自分ごととして理解することから始めます。
また、LPを訪れるユーザーの多くは、その業界の知識をほとんど持っていません。
作り手が「当然伝わるだろう」と思い込んでいる言葉やメリットも、初めて訪れるユーザーには伝わらないことが少なくありません。
私たちは「ユーザーは知識ゼロである」という前提に立ち返り、心理的なストレスを感じさせない情報設計を行いながら、購買心理に基づいたセールスライティングと、記憶に残るビジュアルデザインを組み合わせています。専門用語をかみ砕き、疑問が浮かぶ順番に情報を並べる。地道に見えて、これがCVRに直結する部分です。
実店舗の優秀な店員であれば、お客様の表情や反応を見ながら、説明の順番や言葉選びをその場で調整できます。しかしLPには、そうした「その場の調整」ができません。
だからこそ、あらかじめ想定されるユーザーの疑問や不安を先回りして洗い出し、購買までの導線の中に過不足なく組み込んでおく設計力が求められます。
3. 分業がLPをダメにする。私たちが「1案件1人」にこだわる理由
一般的な制作現場では、営業担当・ディレクター・コピーライター・デザイナー・コーダー・分析担当というように、高度な分業が進んでいます。各分野の専門家が力を合わせる、効率的な体制に見えるかもしれません。
しかし実務においては、この分業体制こそが、LPの成果を著しく引き下げる最大のボトルネックになりかねません。
工程を重ねるたびに「クライアントの熱量」や「商品の本質的な強み」「ユーザーのリアルな課題感」が、伝言ゲームのように削ぎ落とされていくからです。ヒアリングで聞いた温度感が、要件定義書という文書に落とし込まれた時点で角が取れ、原稿になった時点でさらに整理され、デザインになる頃には当初の熱量が半分も残っていない。そうしたことが、制作の現場では珍しくありません。
そこで私たちは、以下の工程を原則として一人の「クリエイティブコンサルタント」が一貫して担当する体制を取っています。
- 顧客との対話とヒアリング
- 市場分析(3C分析、ペルソナ設計など)
- セールスライティングの執筆
- デザイン制作
- コーディング実装
- 公開後の効果測定と改善
事業への理解を深く保ったまま、要件定義から実装、分析までをつなげてアウトプットできることが、この体制の強みです。
担当者間の引き継ぎが発生しないため、確認や調整に時間を取られにくく、修正が必要になった場合の対応もスピーディーです。
クライアント企業様にとっても、事業を理解した担当者と直接やり取りできる安心感につながっています。

【LP制作前の事業理解分析資料 抜粋】
4. 「センス」や「勘」を排除した、科学的な制作プロセス
デザインの良し悪しは、個人の感性や勘で決まると言われることもあります。しかし私たちは、この考え方を明確に否定しています。
私たちの行動規範には、「商業デザインはアートではない。商業的な結果を要求されているのであって、デザイナーのエゴは不要である」という言葉があります。
どれほど美麗なビジュアルであっても、クライアントの成果に結びつかなければ、ビジネスの世界では意味を持ちません。私たちは商業デザインにおいて、「事業の成果につながるかどうか」を判断基準の中心に置いています。
具体的には、次の3つのアプローチを組み合わせています。
AIを活用したリサーチ
これまでのリサーチ業務は、調べるべき枠組みは分かっていても、実際の調査には多くの時間と労力がかかっていました。
私たちはChatGPTやClaudeなどのAIを掛け合わせたリサーチ手法を確立し、競合の強み・弱みや市場の隠れたニーズを短時間で洗い出し、コンセプト設計により多くの時間を使えるようにしています。
独自の品質チェックリスト
「ファーストビューの文字サイズや視覚的階層」「ボタンやナビゲーションの押しやすさ」「フォームにおける離脱を防ぐ設計」など、過去の制作実績から得た知見をもとに、146項目にわたる品質基準を設けています。
担当者による品質のばらつきを防ぎ、誰が担当しても一定水準のアウトプットを担保するための仕組みです。感覚に頼らず、チェックリストという形で知見を蓄積・共有していくことで、チーム全体の再現性を高めています。

【LPの品質チェックリスト】
業界横断のナレッジ蓄積
これまで手がけてきた案件のデータは、業界や商材ごとに傾向を分析し、社内のナレッジベースとして蓄積しています。
新しい案件に着手する際は、似た業界・商材でどのような構成が効果を上げてきたかを踏まえたうえで、目の前のクライアントに合わせた仮説を組み立てることができます。
ゼロから手探りで始めるのではなく、これまでの知見を土台にすることで、初速の立ち上がりも早くなります。
5. 公開後こそが、本当の勝負
どれほど入念にリサーチを重ね、品質基準をクリアしたLPを公開しても、それはゴールではなくスタートラインだと私たちは考えています。
競合の広告状況や季節要因、流入するユーザーの属性によって、LPの反応は日々変化していくからです。公開した状態のまま放置してしまえば、どれほど優れたLPも、いずれ効果は頭打ちになります。
公開後も、ユーザーがどこまで読み進めているか(スクロール到達率)、フォームのどこで離脱しているか、どのボタンがよく押されているかを、LPOツールを用いてデータで追跡します。
その際、「なんとなく良くなった」という感覚的な判断は一切行いません。
カイ二乗検定をはじめとする統計的な手法を用い、科学的・数学的に確実な勝利が証明されるまで、泥臭い改善のサイクルを愚直に回し続けます。
ワンポイントの修正で終わらせず、仮説→検証→次の仮説という流れを繰り返すことで、小さな改善の積み重ねが、公開時点では見えていなかった伸びしろを引き出していきます。
実例:CVR236%を実現した、足利銀行様のLP刷新
たとえば、足利銀行様の無担保ローンLPでは、リニューアル前は広告代理店経由でテンプレートに沿った制作が中心で、商品ごとの強みが十分に伝わりにくいという課題を抱えていました。特にリフォームローンは、金利面で高い競争力を持ちながら、その強みがLP上でうまく訴求できていませんでした。
そこで競合分析とヒアリングをもとに、金利の優位性や返済シミュレーションなどを盛り込んだオーダーメイドの構成にLPを刷新したところ、CVRは236%改善。リフォームローンのローン実行額も、リニューアル後は前年同月比で増加が続いています(商品性の見直しや金利施策など、複数の要因も影響しています)。
分業ではなく一人の担当者が分析からデザイン、コーディングまで担当したことで、認識のズレを抑えながらスピーディーに改善を重ねられた点も、成果につながった要因のひとつです。
まとめ:その「言われた通り」、本当に成果につながっていますか?
「あなたの言う通りに作ってくれる、都合の良いイエスマンの制作会社」。
それは短期的には、やり取りが非常にスムーズで楽な相手かもしれません。しかし、そのLPが「コンバージョンを生まない、ただの綺麗な飾り物」になってしまったとき、投じた莫大な制作費用と、何よりも失われたビジネス上の機会損失は、誰も補填してはくれません。
私たちが目指しているのは、クライアントの商品を深く理解し、データに基づいた構成を提案し、成果が出るまで改善を重ねる「専門医」のようなパートナーであることです。
要望をそのまま形にすることが仕事ではなく、事業の成果に責任を持つことこそが、私たちの提供する価値だと考えています。
「デザインには満足しているが、なぜか成果につながらない」「制作会社に依頼した通りに進めたが、思うような結果が出ていない」。そうした課題をお持ちであれば、一度私たちにLPを見せてください。
現状のLPを拝見したうえで、どこに改善余地があるのか、データに基づいたご提案を行わせていただくことも可能です。
ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
marke@bcj
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