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Microsoft(マイクロソフト)広告とは?ターゲティングや広告タイプなど徹底解説

2023.08.28 2023.08.28

Microsoft(マイクロソフト)広告とは?ターゲティングや広告タイプなど徹底解説

Microsoft広告の概要

Microsoft 広告とは、Microsoft社が提供する検索連動型広告とディスプレイ広告を配信できる広告媒体のことです。
検索連動型広告と聞くとGoogleやYahooの検索広告のイメージが強いかもしれませんが、Microsoft社も2022年の5月からサービスを提供し始めました。

検索エンジンのBingにはYahoo!広告経由でも出稿することができていましたが、Microsoft広告の提供開始により、さらにBingへの配信を強化することができます。

Microsoftの基本情報

Microsoftといえば、windowsのパソコンというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。Microsoft社は、windowsにデフォルトで設定されている検索エンジンであるBingやMicrosoft Teams、Office 365やSkypeなどを提供しています。

最近ではBingがAI機能を搭載したことにより話題になりました。
そのことがきっかけで、リリース後1ヶ月でDAU(1日当たりの利用者数)が初めて1億人を突破しました。(参照:The New Bing and Edge – Progress from Our First Month)StarCounterde国内の検索エンジンシェアを調査すると、デスクトップにおいてはBingがYahoo!以上の利用者数であることがわかります。

bingエンジンシェア
参照:Desktop Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats

Microsoft広告の種類

大きく分けると検索広告とMicrosotf オーディエンス広告があります。
検索広告は、検索エンジンであるBingの検索結果ページに掲載され、オーディエンス広告はMicrosoft オーディエンスネットワーク(MSAN)と、その他パートナーサイトに配信されます。MSANはMSN、Outlook.com、Microsoft Edgeなどの主要なサイトのことです。

拡張テキスト広告※2023年2月以降新規作成・編集は不可

広告タイトル・広告テキスト・表示URLを組み合わせて作成されます。より長い広告コピーでユーザーの注目を集めます。

レスポンシブ検索広告

最大で15個の見出しと4つの説明文を指定して、最適な組み合わせをうまく取り混ぜて、効果的に広告を配信します。必要があれば特定の位置でピン留めをすることが可能です。各アセットのパフォーマンスは「パフォーマンスラベル」で確認することができ、Low(低)、Good(良好)、Best(最良)、Unrated(評価なし)の4段階で評価されます。
また、各アセットごとに4つの指標(IMP、クリック数、CTR、費用)も確認することができます。Googleの場合は評価のみ確認することができますが、Microsoft 広告の場合は具体的な数値を確認することができます。

動的検索広告

ユーザーが検索した語句と、広告主のwebサイトのコンテンツに基づいて広告が動的に作成・配信されます。Microsoft AdvertisingがWebサイトのコンテンツを分類し、ターゲットとするカテゴリやWebページを選択することで広告が自動的に生成されます。キーワードや広告タイトルの管理をする必要がないので、広告配信の工数を減らすことができます。

ショッピング広告

検索画面に表示されます。商品カタログの作成にはMicrosoft マーチャント センターで使われている画像のほか、個別のプロモーション テキスト、価格、販売者の詳細などを掲載することができます。そのため注目を集めることができ、広告の視認性が高いです。また、購入の判断要素となる項目を事前に把握することができるため、購買意向の高いユーザーの流入が高い傾向にあります。
Yahoo!広告からの出稿はされないので、競争率が低いところがポイントです。
bingショッピング

マルチメディア広告

検索画面の右側に表示され、大きなビジュアルでユーザーの注目を集めます。
広告見出し、説明、画像、ロゴを登録することで、最適な組み合わせを広告として表示します。最大15個の見出し、4つの説明文、16個の画像を登録できます。
現在は静止画とテキストの組み合わせですが、年内には動画も掲載が可能になる予定です。
マルチ
参照:Microsoft媒体資料

Microsoft オーディエンス広告

Microsoft Audience Networkやパートナーサイトに対して、ユーザーの興味関心に合わせて配信されます。Microsoft Audiencfe Networkは、MSN、Outlook.com、Microsoft Edgeなどの広告枠を指します。いわゆるディスプレイ広告に該当するため、画像での広告配信になります。
MSAN
参照:Microsoft媒体資料

バーティカル広告

バーティカル広告は、特定の商品カテゴリに特化したフィード広告であり、検索キーワードに関連する広告が動的に生成されます。
自動車/ クレジットカード/ クルーズ/ 専門サービス(医師と病院、保険、不動産、税金)/ 健康保険/ おすすめスポットなどといった業種に対応しています。
縦に広告が並んでいるのと、価格やURLなどショッピング広告よりも詳しく記載されているところが特徴です。
バーティカル

アプリインストール広告※日本未対応

アプリのダウンロードを促すことができます。
広告をクリックしたユーザーはリンクからストアへ直接案内されます。

Bingスマート検索でのMicrosoft Advertising※日本未対応

Bingスマート検索の結果にて、クリック単価制の検索広告を表示できるものです。

キャンペーンの目標

キャンペーンの目標に関しては以下のとおりです。

キャンペーンの目標 説明
Webサイトの訪問 ウェブサイトの訪問を増やしたい時に選択
自分の事業所所在地にアクセスする より多くの人に店舗・オフィスまたはイベントに訪れてほしい時に選択
個人用Webサイトでのコンバージョン ウェブサイトでのアクションを測定したい場合に選択
会社への電話 ユーザーから電話をしてもらいたい時に選択
アプリのインストール モバイルアプリのインストール数を促進したい時に選択
スマートアシストキャンペーン Microsoft AIを使用して広告の管理をしたい時に選択
カタログから商品を販売する 商品の購入を増やしたい時に選択
アプリとゲームを宣伝する Microsoft Storeでアプリやゲームを宣伝したい時に選択
広告の表示回数 表示回数を増やしてブランドの認知度を高めたい時に選択

各キャンペーン目標によって、利用できる広告フォーマットが異なります。

ターゲティング

Microsoft 広告では、各ファネルごとに以下のターゲティングが可能です。MicrosoftはLinkedInを買収したことから、LinkedInプロフィールに基づいたターゲティングをすることが可能です。そのため職種や業種ごとのターゲティングなど、BtoB向けのアプローチをすることができます。
bingたーげ

参照:Microsoft広告 媒体資料

認知 デモグラフィック 年齢
性別
ロケーション 全ての有効な国/ 地域
選択された都市と都市圏
郵便番号 周辺の座標
ランドマークあるいはエリア
デバイス PC
モバイル
タブレット
LinkedIn プロフィール 会社
業種
職種
比較・検討 類似オーディエンス リマーケティングのリストからMicrosoftが類似セグメントを自動で生成
リマーケティング 過去サイトに訪問したことがあるユーザー
In-Market 特定のカテゴリ・商品やサービスの購入意向が強いユーザー
カスタマーマッチ 顧客のメールアドレスを使って、検索・オーディエンス広告で再エンゲージ
購入・申し込み ダイナミックリターゲティング サイトでの行動履歴に基づいてターゲティング
継続 カスタム オーディエンス 顧客データから生成するリマーケティング リスト

入札方法や費用について

Microsoft Advertisingで入札単価を管理できます。
以下の入札単価を管理できます

  • 拡張クリック単価
  • 手動CPC
  • 手動CPM
  • 手動CPV
  • クリック数の最大化
  • コンバージョン数の最大化
  • 目標コンバージョン単価性
  • 目標インプレッション シェアによる入札
  • 目標広告費用対効果

始める際の予算として、Microsoft社はYahoo!広告のテキスト広告で使っている予算の10%ほどを使用し、様子を見ながら増額することを推奨しています(参照:Microsoft広告 媒体資料)。

Microsoft広告の特徴

低CPCでの配信可能

Microsoft広告では入札競争が激化していないため、現時点では既存の広告媒体よりも低いCPCで配信が可能です。
また、Microsoftはファーストパーティーデータを所有しているため、より正確なターゲティングが可能であり、結果としてCPCが低く配信することができます。

独自の配信面で新規ユーザーにアプローチができる

Microsoft広告では、BingやMSANなど、独自の配信面を持っています。現時点ではYahoo広告もBingへ広告出稿することができていますが、今後はMicrosoftのみが出稿できるようになります。
Microsoft広告を始めることで、GoogleやYahoo!でアプローチしきれなかった層にリーチすることが可能となります

他媒体のデータをインポートできる

他の媒体から広告設定のデータをインポートできます。現時点で日本ではGoogle広告・Meta広告・Pinterest広告の3媒体からインポートすることが可能です。
Microsoft 広告を始める際に、すでにこれらの媒体でキャンペーンを行っている際は広告の設定をそのままインポートでき、設定ミスを防止しながらすぐに始められるという点がメリットです。
注意点としては、GoogleやFacebookと特徴が異なるため、入札単価や予算は個別に調整することを推奨します。

豊富な広告表示オプション

Microsoft広告は広告表示オプションが豊富です。Google広告やYahoo!広告になく、Microsoft広告のみで使えるものもあります。3媒体の広告表示オプションは以下のとおりです。

  • Google広告・Yahoo広告と共通の表示オプション
    Microsoft Google Yahoo!
    電話番号 電話番号 電話番号
    コールアウト コールアウト テキスト補足
    サイトリンク サイトリンク クイックリンク
    構造化スニペット 構造化スニペット カテゴリ補足
    画像 画像  
    価格 価格  
    プロモーション プロモーション  
    レビュー 販売者  
    アプリリンク アプリ  
    住所 住所  

名称が異なるものがありますが、同じものを指しています。

  • Microsoft広告 独自の表示オプション
    • 動画表示オプション

      製品、サービスやブランドメッセージを紹介することができ、ブランドの独自性を表現します。

    • アクション表示オプション

      コールトゥアクションボタンを追加することができます。

    • フィルターリンク表示オプション

      サービスや製品のカテゴリを追加することができます。ユーザーはそれぞれのリンクをクリックすることができます。

    • チラシ表示オプション

      商品のクーポンやセール・イベントを紹介することができます。

配信事例

MS事例

こちらは弊社のMicrosoft 広告の配信事例です。化粧品、人材業界と様々な業界で配信を行いましたが、どの業界においてもGoogle広告・Yahoo広告と比較して低いCPCで配信することができています。CPCが低いことによって、既存媒体に比べて低いCPAでコンバージョンを獲得することができています
利用者数が異なることから、配信ボリュームの急激な拡大は困難ですが、コンバージョン獲得の増加に寄与できる媒体であるといえます。また、Microsoft 広告はBtoB商材に向いていると言われていますが、BtoCの商品・サービスでも同様に低CPC・低CPAでの配信ができています。BtoC商材であったとしても、Microsoft広告の運用にチャレンジしてみることをおすすめします。

まとめ

今回はMicrosoft広告について紹介しました。
Microsoftは2022年から広告のサービスの提供を始め、買収したLinkedInのターゲティング・AI技術を活用しながら勢いを増していっています。
最近登場したUETタグについては以下の記事に書かれているので詳しくはこちらの記事をご覧ください。

この機会にぜひMicrosoft 広告を始めてみてはいかがでしょうか。

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marke@bcj

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