2022.10.31 2022.10.31
現在運用しているGoogle広告のアカウントにおいて、
どのくらい予算を増額して配信したら、何件のコンバージョン、いくらのCPAになるか気になることが多いと思います。
Google広告のパフォーマンスプランナーであれば、
広告費用に対して、クリック数やコンバージョン数、CPA等を、
Google広告の過去のデータに基づいてシミュレーションを立てることができます。
今回は、パフォーマンスプランナーの使用方法をご紹介します。
目次
パフォーマンスプランナーでできること
・予測データを出すことができる
・①クリック数②コンバージョン③コンバージョン値等の成果を確認できる
・目標とする指標を設定することで目標との乖離が確認できる
・複数キャンペーンで算出することで予算配分を出すことができる
・季節性を鑑みた予測データを出すことも可能
そもそも、Web広告を出稿する目的は何でしょうか。出稿することが目的ではないと思います。最終的には、Web広告を出稿することでビジネスの拡大、売上向上につながるのが目的なのではないでしょうか。
パフォーマンスプランナーの使用方法
パフォーマンスプランナーはGoogle広告の管理画面上から操作して使用します。
実際の操作画面をお見せするので、実際に操作しながら使用してみましょう。
利用手順
1)Google広告管理画面にログインする
2)プランを作成する
3)掲載結果の予測を表示して比較する
4)プランを実際の広告運用に適応する
管理画面上での操作方法
Google広告管理画面にて右上「ツールと設定」をクリックする
「ツールと設定」を押した後に出てきた下記画面の赤枠、「パフォーマンスプランナー」をクリックする
下記、赤枠のプラスボタンを押し、「新しいプランを作成」する
予測を立てたいキャンペーンを赤枠通りチェックして選択、「続行」を押して次に進みます。
プランを作成する際、①期間②どのような指標を出したいか③目標とする指標の3つを入れることでプランを作成できます。
設定が完了すると下記のように広告費とコンバージョン単価とコンバージョン数が算出されました。
プランが算出されるだけでなく、赤枠の「パフォーマンスを比較する」を見ると、
現在の成果と過去の成果、プランで算出された成果と比較することができます。
ただ、今回の場合だと過去の紫のデータと比べると平均コンバージョン単価が安く、コンバージョン率が高く想定されすぎている可能性があります。
そのような状況の際、コンバージョン率の調整を行いたい場合、
下記の予測データの赤枠のところから予測コンバージョン率の変更を行います。
コンバージョン率の調整は下記の通り、過去のデータから手動で設定するもの、
赤枠の通り、季節性を加味して自身でコンバージョン率の上下幅を調整して算出することが可能です。
パフォーマンスプランナーの使用事例
過去数ヶ月にわたり、前月に翌月の着地コンバージョンがどうなるか算出してみました。
上はパフォーマンスプランナーで算出したシミュレーションです。
どちらもシミュレーションより上振れでコンバージョンが獲得できています。
ポイントとしてパフォーマンスプランナーも手動のシミュレーションも大きく乖離がでず、
シミュレーションを立てられているということです。
一方で1番目の着地コンバージョンのようにイレギュラー的な事象が起きた際は、
どちらも予測できていなかったということになります。
パフォーマンスプランナーの注意点
パフォーマンスデータの限界
先ほどの活用事例にもある通り、パフォーマンスプランナーはあくまで過去のデータに基づいて算出されます。
そのため、イレギュラーな事象が起きた際にデータに乖離が出る可能性が高いです。
また、下記の算出の注意書きに記載されている「1年以上先の予測は精度が落ちる可能性があります」通り、
予測データの期間が遠くなればなるほど精度が落ちるので、翌月等のデータを出す際に使用するとよいでしょう。
過去のデータに基づいたパフォーマンスデータ
パフォーマンスプランナーはあくまで過去のデータに基づいたパフォーマンスデータです。
現状のアカウント構成、キーワード構成であれば算出できますが、まったくの新しい構成の場合出すことができません。
また、新しいキャンペーンを作成しても「72時間以上そのキャンペーンを運用していること」等の条件があるため、
基本は既存で配信しているキャンペーンの予測を出す際に使用されるとよいでしょう。
最後に
パフォーマンスプランナーはあくまで現在の広告アカウント構成と過去の実績に基づいた、
予測データにすぎません。
事業の拡大期において、現在の広告アカウント構成を拡大して獲得していく場合、
パフォーマンスプランナーでは算出できません。
なので、あくまでパフォーマンスプランナーは参考程度にとどめていき、
今のアカウント構成で伸びしろがあるかの判断軸として使うと良いかと思います。
Web広告コンサルティングチーム
メディアコンサルタント。主にデジタル広告コンサルティング担当。 詳細な分析から成果改善までをコミット!
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