2022.06.20 2022.06.20
SEOの一環として行うコンテンツの更新。
「適切な投稿頻度はどれくらいなのか?」
「更新頻度が高いほうがSEOに有利なのか?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、コンテンツの投稿頻度や更新頻度の適切な考え方について解説します。
これからコンテンツの更新に注力しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
コンテンツの更新頻度とSEOの関係性
結論からお伝えすると、更新頻度はSEOに直接的な影響はなく、コンテンツを毎日更新したからといってSEOの順位が上がることはありません。
なぜなら、SEOにおいて重要な要素は「ユーザーにとって有益なコンテンツであるか」という点だからです。
仮に低品質なコンテンツを毎日更新したとしても、それはユーザーのためにはならないので、SEOに良い影響はありません。
むしろ低品質なコンテンツを量産することにより、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
実際にGoogleは低品質なコンテンツの掲載順位を下げると公表しています。
Google のサイト品質アルゴリズムは、質の低いコンテンツの掲載順位を下げることで、「質の高い」サイトを見つけやすくすることを目指しています。
引用:質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス
高品質なコンテンツであれば、更新頻度に関係なくユーザーにとって有益な情報を届けられるため、SEOにも良い影響を与えます。
重要なのは更新頻度より「コンテンツの質」
前述したとおり、SEOにおいて重要な要素は「コンテンツの質」です。
では「コンテンツの質」を高めるためにはどうすればよいのでしょうか?
Googleは「Googleのアルゴリズムはコンテンツの品質に基づき掲載順位を決定している」という前置きに加えて、コンテンツの品質を自己評価するために、以下の確認を勧めています。
コンテンツと品質に関する質問
- コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか。
- コンテンツは、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を充分に提供しているか。
- コンテンツは、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか。
- コンテンツが他のソースから得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを充分に提供しているか。
- 見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか。
- 見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張したり、読者に強いショックや不快感を与えたりするものでないか。
- 自らブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか。
- コンテンツは、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
専門性に関する質問
- コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか。
- コンテンツを制作しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威者としてそのサイトが信頼されている、または広く認識されているという印象を受けるか。
- コンテンツは、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。
- コンテンツに明らかな誤情報がないか。
- お金や人生に関連する問題について、このコンテンツを安心して信頼できるか。
コンテンツの提示や制作に関する質問
- コンテンツに誤字やスタイルに関する問題がないか。
- コンテンツは適切に制作されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
- コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量制作されていたり、複数のサイトの大規模なネットワークに拡散されており、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
- コンテンツに、主要なコンテンツを妨害したり注意をそらしたりするほどの大量の広告が掲載されていないか。
- コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されるか。
比較に関する質問
- 検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供しているか。
- コンテンツは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているように思えるか?あるいは、検索エンジンで上位に表示するためだけを狙って作成されたように思えるか。
Googleがいかにコンテンツの質を重視しているかということがよくわかります。
質を意識せず、更新頻度だけを意識してしまうと、独自の情報や興味深い情報、オリジナリティのある情報提供は難しく、コンテンツの質が乏しくなってしまいます。
資金や人材が豊富な企業であれば、質の高いコンテンツを大量に生産することも可能ですが、多くの企業ではそれらを実現することは難しいのが現状です。
コンテンツ制作では第一に質を重視するということを念頭に置く必要があると覚えておきましょう。
更新頻度もユーザーを考慮する
ここまでコンテンツの質について解説しましたが、更新頻度がどうでもいいというわけではありません。
適切なタイミングでコンテンツを更新することができれば、ユーザー及びGoogleから有益なメディアだと思ってもらうことができます。
古い情報はユーザーのためにならない
古い情報は役に立たないことも多く、ユーザーのためになりません。
常に新しい情報をコンテンツにも反映することで、ユーザーとSEOどちらにも良い影響があります。
実際にGoogleは2011年に「フレッシュネスアップデート」と呼ばれる、情報鮮度に関するアルゴリズムアップデートを行っています。
参考:Official Google Blog: Giving you fresher, more recent search results
このアップデートにより、情報鮮度が低いコンテンツは上位表示されにくくなりました。
Googleも古い情報はユーザーが求めていないと判断したため、このアップデートが行われたと考えられます。
たとえば、「東京 最低賃金」と検索するユーザーに対して、2020年までの最低賃金しか掲載されていないページはユーザーのためになりません。
最低賃金が更新されたタイミングに合わせて、コンテンツにも最新の金額を反映する必要があります。
このように情報が新しくなるものに関しては、常にアンテナを張ってすぐに情報更新できるようにしましょう。
情報に応じて適切な更新頻度を決める
提供する情報に応じて更新頻度を変えることも重要です。
たとえば、ニュース性の高い情報であれば、なるべく早くコンテンツを公開するほうがユーザーにとっても望ましいです。
たとえば、我々の業界だと「Googleのアルゴリズムアップデート」はニュース性の高い情報です。
こういったニュース性の高い情報は、速報版としてコンテンツを公開し、その後調査や分析を追記して徐々に更新してコンテンツの質を上げることも有効です。
一方でニュース性の低い、恒久的な情報は更新頻度をそこまで気にしなくても問題ありません。
たとえば、「SEOってなに?」という情報は、内容が大きくアップデートされることは少ない恒久的な情報です。
恒久的な情報は更新頻度が高くないものの、情報の網羅性が重要です。
競合ページと自社のコンテンツを比較しながら、情報に過不足がないかを確認して更新の有無を決めましょう。
検索順位を見て更新が必要な情報を決める
検索順位が大きく下落した際には、ユーザーが求めている情報が変わった可能性があります。
このような場合には、検索結果に出てくる競合ページを確認して、自社のコンテンツに過不足があれば情報更新しましょう。
ただし常に検索順位を追跡していないと、順位下落の判断ができないので自社のコンテンツの順位は日常的に確認するようにしましょう。
まとめ
今回はSEOとコンテンツの更新頻度について解説しました。
コンテンツの更新頻度はSEOと直接的に関係するものではなく、重要な要素は「コンテンツの質」です。
SEOで上位表示を実現するためにも、まずはコンテンツの質をなるべく高められるように、記事の中で紹介した内容をぜひ参考にしてください。
とはいえ、更新頻度がどうでもいいというわけではありません。
情報に応じて適切なタイミングで更新することで、より有益なサイトだと認識してもらえます。
更新頻度も考慮しつつ、コンテンツの質を高めてSEOに取り組みましょう。
SEOコンサルタントチーム
さまざまな業種業態のサイトのSEO対策の経験を経たSEOコンサルタントがSEO対策におけるお役立ち情報を発信します。 ”SEO”の生みの親であるブルースクレイからローカライズした内部施策をはじめとするSEOのノウハウをわかりやすくお届けします。
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