Yahoo!ディスプレイ広告（運用型）（以下、YDA）が、LINEアプリの広告掲載枠にも配信されることをご存じでしょうか。
この記事では、YDAがLINE面に配信される条件やメリットなどについて解説いたします。

YDAのLINE面への配信について

YDAのLINE面への配信が開始されたのは、2021年10月です。
【ディスプレイ広告（運用型）】LINEアプリ配信について｜Yahoo!広告

従来までの掲載枠

これまでのLINEアプリ内での掲載面は、「LINE NEWS」のトップ、タブ、一部記事の詳細画面でした。

YDAからLINE面に配信できるメリット

YDAからLINE面に配信が可能になったことによってどういったメリットがあるのか解説します。
メリットとしては2点あげられます。

ユーザー層の異なる媒体に配信できる

LINEとYahoo! JAPANのユーザー層の違い

LINEアプリユーザー層グラフ

〈出典:https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202304-09.pdf〉

Yahoo! JAPANユーザー層グラフ

〈出典:https://s.yimg.jp/images/listing/pdfs/yj_mediaguide.pdf〉

LINEアプリとYahoo! JAPANのユーザー層が異なるため、これまで接触できていなかったユーザー層に広告を配信できます。

Yahoo!のデータを利用して配信できる

Yahoo!のデータを活用してLINE面に広告配信ができます。
また、LINE広告とYDAでは設定できるターゲティングの種類が異なるので、YDAのターゲティングを利用してLINE面に広告を出すことができます。
そのため、LINE広告からの配信をおこなっている場合でも、異なる成果が得られる可能性があります。

YDAからLINEトークリスト面へ配信可能に

2023年4月より、YDAから配信可能なLINE面の配信先が拡大されました。
追加されたのはLINEトークリストです。

配信対象の広告タイプ・画像サイズ

配信対象となる広告タイプはレスポンシブ（画像）のみです。
また、画像サイズはアスペクト比「1:1/1.91:1」ともに対象です。

配信する際の注意点

YDAからLINE面へ配信時に、画像の角が丸く加工される場合があります。
この場合は、Yahoo! JAPANの規定範囲内でトリミングされます。

また、トークリスト面は、LINE NEWS面と比べ、画像サイズが小さくなります。
そのため、画像が細かかったり画像内に文字が入っていたりすると、視認性が低下してしまいます。
こうした点に留意して、クリエイティブを選びましょう。

LINEトークリスト面への配信メリット

ここでは特にLINEトークリスト面への配信のメリットについて説明します。
メリットとしては2点あげられます。

アクティブ性が高いトーク画面の最上部に表示できる

LINEのトークリストは、LINEサービスのなかでも最もアクティブ性が高いです。
LINEの日本国内のMAU（Monthly Active User）は9,400万人以上を誇ります。
そのLINEユーザーのほとんどが訪れるため、SNSをあまり使わないユーザーの目にも触れる機会があります。

参考：LINEトークリスト｜LINE for Business

幅広い年齢層のユーザーにリーチできる

また、トークリストは年齢問わず誰もが訪れます。
そのため、特定の年齢層に絞られず、より幅広いリーチが見込まれます。

YDAをLINE面で配信する手順

実際にYDAからLINE面に配信するためには何が必要なのか。

結論からお伝えすると、特別な設定は不要です。
広告タイプがレスポンシブ（画像）であり、なおかつプレイスメントターゲティングで特定の配信面への配信設定、またはLINE面の除外設定をしていない場合は自動的に配信の対象になります。

ただ、LINE面のみで配信をしたい場合は次の手順で設定をおこなってください。

LINE面のみでの配信設定方法

プレイスメントターゲティングを利用することで、LINE面を指定しての配信、または除外設定ができます。

プレイスメントリストの作成

1. Yahoo!広告にログインし、右上のツールをクリック。
   
2. ライブラリ欄の「プレイスメントリスト」を選択すると、画面が遷移します。
   
3. 左上の「プレイスメントリストを作成」をクリックし、作成したいリスト（標準/除外専用）を選択。
   
4. 各項目を入力する。
   

   ここで、URL登録欄に以下のURLを設定する。

   iOS:itunes.apple.com/443904275
   Android:play.google.com/jp.naver.line.android

   ※LINEアプリ内の掲載面や広告枠は指定できません。

審査について

広告の審査はYahoo!広告のガイドラインに沿ってYahoo!側にて実施されます。ただし、掲載面であるLINE側の規定もあります。

配信レポートの確認方法

レポートを確認するためには、パフォーマンスレポートを作成する必要があります。
注意点として、レポートで確認できるのはLINE面全体の数値のみです。掲載枠を指定してのレポート作成はできません。

1. Yahoo!広告にログインし、右上の「レポート」をクリック。
   
2. 画面遷移後、左上の「レポート・テンプレート作成」をクリック。
   
3. プリセットから配信先URLレポートで任意の単位を選択し適用。
   
4. フィルターで配信先URLを絞り、「レポートのプレビューを表示する」をクリック。
   
   ※各OSの確認用URLは先ほどと同じ。

まとめ

この記事では、YDAからLINE面への広告配信について、広告の掲載枠、配信の条件、配信することのメリットなどについて解説してきました。
今後のYDAとLINEの連携のさらなる進化に期待しましょう。