2024.09.09 2023.06.22
目次
コンバージョン(CV)とは
WebマーケティングにおけるコンバージョンとはWebサイト上で得られる成果のことを指し、Webサイトで達成したい目標と言えます。本来は英語で「conversion」と書き、略して「CV」とも呼ばれます。直訳すると「転換」、「変換」という意味です。
コンバージョンはWebサイトの効果を測る上で重要な指標であり、Webサイトの目的に沿ってコンバージョンを設定する必要があります。
コンバージョンの具体例
Webサイトにより何をコンバージョンとするかは変わってきます。ここではコンバージョンの例を紹介します。
ECサイト | 商品の購入、会員登録 |
ポータルサイト | メルマガ登録、有料会員登録 |
BtoBサイト | 製品問い合わせ、カタログ請求、セミナー申込み |
採用サイト | 採用問い合わせ、採用エントリー |
コンバージョン値について
コンバージョンに関連してコンバージョン値という指標があります。コンバージョン値とはコンバージョンの価値の事です。
各コンバージョンごとに、値を割り当てることでコンバージョンの発生数だけでなく、それぞれのコンバージョンの価値まで把握できます。
たとえば、ECサイトにおいて購入コンバージョンの計測時に、購入商品の金額を値として取得することが可能です。値の大きい(=価値の大きい)コンバージョンの獲得に注力することで、マーケティング施策の費用対効果を向上させることができます。
コンバージョンの種類
コンバージョンにはいくつかの種類があります。それぞれの定義や使い方を理解してWebマーケティングの改善に活用しましょう。
総コンバージョン・ユニークコンバージョン
総コンバージョンとはコンバージョンした回数の総数、ユニークコンバージョンはユーザー単位のコンバージョンの数です。
例えば、ECサイトでユーザーAが商品を3回購入した場合、総コンバージョンは3、ユニークコンバージョンは1となります。この場合、売上視点でWebサイトを評価したい場合は総コンバージョン、購入者数視点の場合はユニークコンバージョンの指標を使用します。
また、ユニークコンバージョンに対して総コンバージョンが多い場合はリピーターが多く、逆に少ない場合はリピーターが少ないと判断できます。
直接コンバージョン・間接コンバージョン
直接コンバージョンとは、ユーザーが広告などからWebサイトに訪問し、そのまま離脱せずにコンバージョンすることです。
対して、間接コンバージョンとは、ユーザーがWebサイトに訪問したにもかかわらずコンバージョンせずに離脱し、再びサイトに訪問した際にコンバージョンすることです。アシストコンバージョンとも呼ばれます。
直接コンバージョンのみを評価していた場合、潜在ユーザーの獲得が減少してしまいます。コンバージョンの獲得に間接的に寄与した施策やチャネルも評価することで潜在層を含めたマーケティング戦略を取ることができるため、間接コンバージョンも確認するようにしましょう。
ビュースルーコンバージョン・クリックスルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョンとは、ユーザーが表示された広告をクリックしなかったものの、後から自然検索など別チャネルからWebサイトに訪問しコンバージョンすることです。主にディスプレイ広告やSNS広告で用いられ、広告の間接効果を測る指標として用いられます。
クリックスルーコンバージョンとは、広告をクリックしたユーザーが、コンバージョンした回数です。
コンバージョン率(CVR)とは?
コンバージョンに関連する指標としてコンバージョン率があります。
コンバージョン率とは、Webサイトの訪問数に対するコンバージョン数の割合で、効率的なコンバージョン獲得ができているかを把握するための重要な指標です。Conversion Rateの頭文字からCVRとも呼ばれます。下記の計算式で算出できます。
つまりコンバージョン数は下記となります。
コンバージョン率は業界や業種、扱っている商品、サービスによって異なりますが一般的には1〜3%が目安と言われています
業界 | リスティング広告 | ディスプレイ広告 |
自動車 | 6.03% | 1.19% |
BtoB | 3.04% | 0.80% |
消費者サービス | 6.64% | 0.98% |
Eコマース | 2.81% | 0.59% |
教育 | 3.39% | 0.50% |
人材 | 5.13% | 1.57% |
金融・保険 | 5.10% | 1.19% |
健康・医療 | 3.36% | 0.82% |
家庭用品 | 2.70% | 0.43% |
産業サービス | 3.37% | 0.94% |
法律 | 6.98% | 1.84% |
不動産 | 2.47% | 0.80% |
テクノロジー | 2.92% | 0.86% |
旅行・観光 | 3.55% | 0.51% |
出典: Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]
コンバージョン数が多くても、コンバージョン率が低い場合、Webサイトに流入したユーザーの多くが、コンバージョンせずに離脱してしまっていることになります。
マイクロコンバージョンとは?
マイクロコンバージョンとは、最終的なコンバージョンまでの過程に設定するコンバージョンのことです。サイトの中間目標のことを指します。
例えば、ECサイトで「購入」が最終的なコンバージョンの場合、「フォーム到達」や「カート追加」をマイクロコンバージョンとして設定します。
マイクロコンバージョンを設定するメリット
マイクロコンバージョンを設定することにより以下のメリットがあります。
- 最終コンバージョンの母数が少ない場合、分析指標として活用できる
- コンバージョンまでの地点を分割することで、ユーザーがどこで離脱しているかが分かる
- 広告の自動入札で、コンバージョンデータを補完できる
コンバージョンのデータ量の補完的役割を果たしつつ、仮のコンバージョンとして分析や改善指標としても活用が出来ます。
マイクロコンバージョンを活用するときの注意点
マイクロコンバージョンを設定する際の注意点は下記です。
- コンバージョン数を増やすという本来の目的を忘れない
- コンバージョン数と分けて管理をする
本来の目的は「コンバージョン数を増やすこと」です。マイクロコンバージョンを増やすことが目的になってしまわないように注意しましょう。また、コンバージョン数とマイクロコンバージョン数は分けて管理・計測するようにしましょう。
マイクロコンバージョンに設定する指標例
マイクロコンバージョンを設定する際の指標には以下のようなものがあります。
- フォーム到達
- カート追加
- 商品ページの遷移
- メルマガ登録
- ホワイトペーパーダウンロード
実際にコンバージョンを計測するには
コンバージョンはサイトの最終目標であるため、Webサイトの成果判断をするために計測が必要です。
コンバージョンタグ
コンバージョンを計測するためにコンバージョンタグを設定する必要があります。
コンバージョンタグは各アクセス解析ツールや広告媒体上から発行できます。リマーケティングタグが基本的に全ぺージに対して設定しなければならないのに対し、コンバージョンタグは計測したいコンバージョンアクションのサンクスページにのみ設定します。
設定方法はページのHTML内に直に貼り付けるか、Google Tag Managerなどのタグ管理ツールを活用します。Google Tag Managerを活用することにより、複数のタグを一元管理することができます。
コンバージョン数を増やすための方法
コンバージョン数を増やすには、クリック数とコンバージョン率を高めることが重要です。各指標を改善するための具体的なアクションについてまとめました。
クリック数を増やす方法
- 目にとまる広告・Webサイトのタイトルにする
- 入札単価の調整(広告)
- キーワード・ターゲティングの調整(広告)
- クリエイティブの品質向上(広告)
- SEOでキーワードの順位を上げる(Webサイト)
クリック数を増やすには、広告・Webサイトの表示回数を増やし、クリック率を上げる必要があります。
コンバージョン率を高める方法
- ターゲティングの見直し
- LPの改善
- Webサイトの動線改善
- フォームの改善
- CTAの見直し
獲得したいユーザーに上手くターゲティング出来ているかを確認しましょう。また、LP、Webサイトの動線、フォームの改善を行い流入したユーザーを離脱させないようにしましょう。
上記はあくまで一例で、自社の広告、Webサイトの状況にあった対策が必要です。「自分がサイト利用者ならどういうサイトがいいか」というユーザー視点を持ってコンバージョン数を改善していきましょう。
CTAの改善方法については以下の記事で細かく紹介しています。あわせてご覧ください。
まとめ
コンバージョンはWebマーケティングにおいて重要な指標です。それぞれの指標の意味を理解・分析できるようにし、Webマーケティングの改善につなげられるようにしましょう。
弊社のSEOコンサルティングでは、CVR改善における対策支援も行っています。Webサイトにおけるコンバージョン数の増加・コンバージョン率の改善に課題を感じている方はぜひ一度、お問い合わせください。
BCJクリエイティブチーム
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