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コンバージョン(CV)とは?意味や種類、CVRやCPAとの違い、CVを増やす方法まで!

2025.06.06 2023.06.22 

コンバージョン(CV)とは?意味や種類、CVRやCPAとの違い、CVを増やす方法まで!

コンバージョン(CV)とは?意味と使い方をわかりやすく解説

コンバージョン(Conversion/略してCV)とは、Webサイト上でユーザーがとる「成果につながる行動」のことです。たとえば商品の購入、資料請求、会員登録など、サイトの目的によって内容は異なります。

もともと「Conversion」は「変換」や「転換」を意味する言葉で、「訪問者が“ただの閲覧者”から“見込み顧客”や“購入者”へ変わること」を表しています。
つまり、ユーザーの行動が“成果”に転換された瞬間、それがコンバージョンなのです。

CVは、Webマーケティングにおいて非常に重要な指標です。なぜなら、サイトの成果や広告の効果を評価するための“ゴール地点”になるからです。自社サイトで何をコンバージョンと定めるかによって、集客戦略やLPの設計も大きく変わってきます。

コンバージョンの具体例:業種別に見るCVのパターン

コンバージョン(CV)とは、Webサイトでユーザーに達成してほしい目的のことです。しかしその内容は、どの業種でも一律ではありません。自社サイトに合ったCVを正しく設計することが、Webマーケティング成功のカギになります。

以下は、代表的な業種ごとのコンバージョン例です。

業種・サイト種別 主なコンバージョン例(CV)
ECサイト 商品の購入、カート投入、会員登録
ポータルサイト メルマガ登録、有料会員登録、コンテンツのダウンロード
BtoBサイト 製品・サービスに関するお問い合わせ、資料請求、セミナー申し込み
採用サイト 採用エントリー、採用に関する問い合わせ、会社説明会の予約

コンバージョンの種類を明確に設定することは、成果の可視化や施策改善につながります。たとえばECなら「購入」、採用サイトなら「エントリー」が最重要CVとなるため、自社にとっての“ゴール”を正確に定義することが重要です。

コンバージョン値について

コンバージョンに関連してコンバージョン値という指標があります。コンバージョン値とはコンバージョンの価値の事です。

各コンバージョンごとに、値を割り当てることでコンバージョンの発生数だけでなく、それぞれのコンバージョンの価値まで把握できます。

たとえば、ECサイトにおいて購入コンバージョンの計測時に、購入商品の金額を値として取得することが可能です。値の大きい(=価値の大きい)コンバージョンの獲得に注力することで、マーケティング施策の費用対効果を向上させることができます。

CV・CVR・CPAの関係性とは?計算方法もわかりやすく解説

Webマーケティングにおいて、「CV(コンバージョン)」「CVR(コンバージョン率)」「CPA(顧客獲得単価)」は、成果を測る3大指標といえます。

それぞれの意味と関係性を以下にまとめました。

指標 意味 CVとの関係
CV 成果そのもの(購入・登録など) 基本単位として他の指標の土台になる
CVR 訪問者のうち何%がCVしたか CV数が増えればCVRも上がる(訪問数が一定なら)
CPA 1件のCVにかかったコスト CV数が多いほどCPAは下がる(広告費が一定なら)
 

CVが「ゴール」だとすれば、CVRは「効率」、CPAは「コスト」の視点から施策を評価する指標です。この3つをセットで把握することで、施策の改善ポイントが明確になります。

CVR(コンバージョン率)とは

CVRは「Conversion Rate」の略で、Webサイトに訪問したユーザーのうち、どれだけの割合がCV(成果)に至ったかを示します。

CVRの計算式は以下の通りです。

CVR(%)= コンバージョン数 ÷ セッション数(またはユーザー数) × 100

たとえば、100人がサイトを訪れ、5人が商品を購入した場合、CVRは5%です。CVRが高いほど、同じ流入数でもより多くの成果を得られていることを意味します。

コンバージョン率は業界や業種、扱っている商品、サービスによって異なりますが一般的には1〜3%が目安と言われています。
コンバージョン数が多くても、コンバージョン率が低い場合、Webサイトに流入したユーザーの多くが、コンバージョンせずに離脱してしまっていることになります。

業界 平均CVR(検索) 平均CVR(GDN)
アドボカシー 1.96% 1.00%
オート 6.03% 1.19%
B2B 3.04% 0.80%
消費者サービス 6.64% 0.98%
デートと出会い 9.64% 3.34%
電子商取引 2.81% 0.59%
教育 3.39% 0.50%
雇用サービス 5.13% 1.57%
金融・保険 5.10% 1.19%
健康と医療 3.36% 0.82%
家庭用品 2.70% 0.43%
産業サービス 3.37% 0.94%
法律上の 6.98% 1.84%
不動産 2.47% 0.80%
テクノロジー 2.92% 0.86%
旅行とホスピタリティ 3.55% 0.51%

出典: Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]

CPA(顧客獲得単価)とは

CPAは「Cost Per Acquisition」の略で、1件のコンバージョンを獲得するためにかかったコストを表します。

CPAの計算式は以下の通りです。

CPA(円)= 広告費(コスト) ÷ コンバージョン数

たとえば、広告費が10万円で50件のCVを獲得できた場合、CPAは2,000円です。CPAが低いほど、費用対効果の高い集客や運用ができていることになります。

業界 平均CPA(検索) 平均CPA(GDN)
アドボカシー 96.55ドル 70.69ドル
オート 33.52ドル 23.68ドル
B2B 116.13ドル 130.36ドル
消費者サービス 90.70ドル 60.48ドル
デートと出会い 76.76ドル 60.23ドル
電子商取引 45.27ドル 65.80ドル
教育 72.70ドル 143.36ドル
雇用サービス 48.04ドル 59.47ドル
金融・保険 81.93ドル 56.76ドル
健康と医療 78.09ドル 72.58ドル
家庭用品 87.13ドル 116.17ドル
産業サービス 79.28ドル 51.58ドル
法律上の 86.02ドル 39.52ドル
不動産 116.61ドル 74.79ドル
テクノロジー 133.52ドル 103.60ドル
旅行とホスピタリティ 44.73ドル 99.13ドル

出典: Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]

CVRとCPAは、施策のパフォーマンスを評価する重要な指標です。「成果数(CV)」だけでなく、「どれだけ効率よく成果を出せているか」「いくらかかっているのか」といった多面的な視点で分析することが、Webマーケティングの最適化には不可欠です。

コンバージョンの種類

コンバージョンにはいくつかの種類があります。それぞれの定義や使い方を理解してWebマーケティングの改善に活用しましょう。

総コンバージョン・ユニークコンバージョン

総コンバージョンとユニークコンバージョン

総コンバージョンとはコンバージョンした回数の総数、ユニークコンバージョンはユーザー単位のコンバージョンの数です。

例えば、ECサイトでユーザーAが商品を3回購入した場合、総コンバージョンは3、ユニークコンバージョンは1となります。この場合、売上視点でWebサイトを評価したい場合は総コンバージョン、購入者数視点の場合はユニークコンバージョンの指標を使用します。

また、ユニークコンバージョンに対して総コンバージョンが多い場合はリピーターが多く、逆に少ない場合はリピーターが少ないと判断できます。

直接コンバージョン・間接コンバージョン

直接コンバージョンと間接コンバージョン

直接コンバージョンとは、ユーザーが広告などからWebサイトに訪問し、そのまま離脱せずにコンバージョンすることです。

対して、間接コンバージョンとは、ユーザーがWebサイトに訪問したにもかかわらずコンバージョンせずに離脱し、再びサイトに訪問した際にコンバージョンすることです。アシストコンバージョンとも呼ばれます。

直接コンバージョンのみを評価していた場合、潜在ユーザーの獲得が減少してしまいます。コンバージョンの獲得に間接的に寄与した施策やチャネルも評価することで潜在層を含めたマーケティング戦略を取ることができるため、間接コンバージョンも確認するようにしましょう。

ビュースルーコンバージョン・クリックスルーコンバージョン

ビュースルーコンバージョンとクリックスル―コンバージョン

ビュースルーコンバージョンとは、ユーザーが表示された広告をクリックしなかったものの、後から自然検索など別チャネルからWebサイトに訪問しコンバージョンすることです。主にディスプレイ広告やSNS広告で用いられ、広告の間接効果を測る指標として用いられます。

クリックスルーコンバージョンとは、広告をクリックしたユーザーが、コンバージョンした回数です。

マイクロコンバージョンとは?

マイクロコンバージョンとは、最終的なコンバージョンまでの過程に設定するコンバージョンのことです。サイトの中間目標のことを指します。

例えば、ECサイトで「購入」が最終的なコンバージョンの場合、「フォーム到達」や「カート追加」をマイクロコンバージョンとして設定します。マイクロコンバージョンとは

マイクロコンバージョンを設定するメリット

マイクロコンバージョンを設定することにより以下のメリットがあります。

  • 最終コンバージョンの母数が少ない場合、分析指標として活用できる
  • コンバージョンまでの地点を分割することで、ユーザーがどこで離脱しているかが分かる
  • 広告の自動入札で、コンバージョンデータを補完できる

コンバージョンのデータ量の補完的役割を果たしつつ、仮のコンバージョンとして分析や改善指標としても活用が出来ます。

マイクロコンバージョンを活用するときの注意点

マイクロコンバージョンを設定する際の注意点は下記です。

  • コンバージョン数を増やすという本来の目的を忘れない
  • コンバージョン数と分けて管理をする

本来の目的は「コンバージョン数を増やすこと」です。マイクロコンバージョンを増やすことが目的になってしまわないように注意しましょう。また、コンバージョン数とマイクロコンバージョン数は分けて管理・計測するようにしましょう。 

マイクロコンバージョンに設定する指標例

マイクロコンバージョンを設定する際の指標には以下のようなものがあります。

  • フォーム到達
  • カート追加
  • 商品ページの遷移
  • メルマガ登録
  • ホワイトペーパーダウンロード

実際にコンバージョンを計測するには

コンバージョンはサイトの最終目標であるため、Webサイトの成果判断をするために計測が必要です。

コンバージョンタグ

コンバージョンを計測するためにコンバージョンタグを設定する必要があります。

コンバージョンタグは各アクセス解析ツールや広告媒体上から発行できます。リマーケティングタグが基本的に全ぺージに対して設定しなければならないのに対し、コンバージョンタグは計測したいコンバージョンアクションのサンクスページにのみ設定します。

設定方法はページのHTML内に直に貼り付けるか、Google Tag Managerなどのタグ管理ツールを活用します。Google Tag Managerを活用することにより、複数のタグを一元管理することができます。  

コンバージョン数を増やすための方法

コンバージョン数を増やすには、クリック数とコンバージョン率を高めることが重要です。各指標を改善するための具体的なアクションについてまとめました。

クリック数を増やす方法

  • 目にとまる広告・Webサイトのタイトルにする
  • 入札単価の調整(広告)
  • キーワード・ターゲティングの調整(広告)
  • クリエイティブの品質向上(広告)
  • SEOでキーワードの順位を上げる(Webサイト)

クリック数を増やすには、広告・Webサイトの表示回数を増やし、クリック率を上げる必要があります。

コンバージョン率を高める方法

  • ターゲティングの見直し
  • LPの改善
  • Webサイトの動線改善
  • フォームの改善
  • CTAの見直し

獲得したいユーザーに上手くターゲティング出来ているかを確認しましょう。また、LP、Webサイトの動線、フォームの改善を行い流入したユーザーを離脱させないようにしましょう。

上記はあくまで一例で、自社の広告、Webサイトの状況にあった対策が必要です。「自分がサイト利用者ならどういうサイトがいいか」というユーザー視点を持ってコンバージョン数を改善していきましょう。

CTAの改善方法については以下の記事で細かく紹介しています。あわせてご覧ください。

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まとめ

コンバージョンはWebマーケティングにおいて重要な指標です。それぞれの指標の意味を理解・分析できるようにし、Webマーケティングの改善につなげられるようにしましょう。

弊社のSEOコンサルティングでは、CVR改善における対策支援も行っています。Webサイトにおけるコンバージョン数の増加・コンバージョン率の改善に課題を感じている方はぜひ一度、お問い合わせください。

BCJクリエイティブチーム

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クリエイティブチームの中の人。主にLP制作を担当。 詳細な分析から成果改善までをコミット!

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