2026.07.13 2026.07.13
求人サイトは、職種・勤務地・雇用形態などの掛け合わせで多くの一覧ページが作られるため、SEOに取り組むうえではサイト構造の整理が重要です。
一方で、ページ数が多い分、サイト構造が複雑になりやすく、パンくずリストやTitleタグの設計が不十分なままだと、検索エンジンに各ページの役割が正しく伝わりにくくなることがあります。
たとえば、職種別ページ、勤務地別ページ、職種×勤務地ページなどが存在する場合、それぞれのページがどの検索ニーズに対応しているのかを明確にする必要があります。
本記事では、求人サイトにおけるSEO施策の事例として、サイト構造・パンくずリスト・Titleタグを見直し、注力キーワードでの順位改善や自然検索流入の増加につなげた取り組みをご紹介します。
目次
求人サイトSEOでは、一覧ページの設計が重要
求人サイトでは、求人詳細ページだけでなく、求人一覧ページが自然検索の重要な流入入口になります。
具体的には、以下のようなページです。
- 職種別の求人一覧ページ
- 勤務地別の求人一覧ページ
- 職種×勤務地の求人一覧ページ
- 条件別の求人一覧ページ
求人を探しているユーザーは、「看護師 求人」「東京 看護師 求人」「正社員 求人」のように、複数の条件を組み合わせて検索することがあります。
そのため、求人サイトのSEOでは、検索ニーズに対応する一覧ページを用意するだけでなく、それぞれのページがどのキーワード・検索意図に対応しているのかを明確にすることが大切です。
ページ数が多くても、サイト構造やTitleタグが整理されていなければ、検索エンジンにページの違いが伝わりにくくなります。結果として、注力したいキーワードで適切なページが評価されにくくなる可能性があります。
今回の求人サイトで発生していた課題
今回の事例では、対象サイトにおいて注力している求人関連キーワードの順位が伸び悩んでいました。
主な課題は、求人一覧ページの役割が検索エンジンに伝わりにくい状態になっていたことです。
求人サイトでは、職種・勤務地・雇用形態などの掛け合わせによって、多くの一覧ページが作られます。たとえば、以下のようなページが存在します。
- 東京都の求人一覧ページ
- 看護師の求人一覧ページ
- 東京都の看護師求人一覧ページ
- 看護師の正社員求人一覧ページ
- 東京都の看護師正社員求人一覧ページ
これらのページは似ているように見えますが、対応する検索ニーズはそれぞれ異なります。
しかし、サイト構造やパンくずリスト、Titleタグの設計が曖昧なままだと、検索エンジンが「どのページを、どのキーワードで評価すべきか」を判断しづらくなります。
そこで、注力キーワードでの順位改善と自然検索流入の増加を目的に、サイト構造・パンくずリスト・Titleタグの見直しを行いました。
実施したSEO施策
今回実施した主な施策は、以下の3つです。
- サイト全体の階層構造の整理
- パンくずリストの設計変更
- 求人一覧ページのTitleタグ改善
それぞれの施策について、求人サイトSEOで意識すべきポイントとあわせて紹介します。

施策1:サイト全体の階層構造を整理
まず、サイト全体の階層構造を見直しました。
求人サイトでは、職種別・勤務地別・条件別など、複数の軸でページが作られます。すべてのページを同じ階層で扱ってしまうと、どのページがSEO上重要なのかが検索エンジンにもユーザーにも伝わりにくくなります。
そのため、検索需要や対策キーワードを踏まえ、どの一覧ページを重要ページとして扱うのかを整理しました。
特に、以下のような観点でサイト構造を確認しました。
- 職種別ページをどの階層に置くか
- 勤務地別ページをどの階層に置くか
- 職種×勤務地ページをどのページの配下に置くか
- 求人詳細ページから関連する一覧ページへ内部リンクがつながっているか
- 重要な一覧ページがサイト内で孤立していないか
求人サイトでは、求人詳細ページの数が多くなりやすい一方で、SEO上は一覧ページが検索流入の受け皿になるケースも多くあります。
そのため、求人詳細ページだけでなく、職種別・勤務地別・職種×勤務地別の一覧ページに評価が伝わりやすい構造になっているかを確認することが重要です。
今回の施策では、注力キーワードと対応する一覧ページの関係を整理し、検索エンジンにページの役割が伝わりやすい構造へ見直しました。
施策2:パンくずリストの設計を変更
次に、パンくずリストの設計を見直しました。
パンくずリストは、ユーザーに現在地を伝えるための要素ですが、SEOにおいては検索エンジンにページの階層や関連性を伝える役割もあります。
求人サイトで注意すべきなのは、パンくずリストを単に「トップ > 求人一覧 > 求人詳細」のように汎用的にしないことです。
たとえば、以下のようなパンくずリストでは、求人詳細ページがどの職種・勤務地・条件に属しているのかが伝わりにくくなります。
Before
トップ > 求人一覧 > 求人詳細
一方で、以下のように職種や勤務地などの軸を反映すると、ページの位置づけがわかりやすくなります。
After
トップ > 看護師求人 > 東京都の看護師求人 > 求人詳細
このように、検索需要のある軸をパンくずリストに反映することで、ユーザーにも検索エンジンにもページの役割が伝わりやすくなります。
ただし、すべての条件をパンくずリストに入れればよいわけではありません。
たとえば、以下のように条件を詰め込みすぎると、階層が深くなりすぎ、かえって重要なページが伝わりにくくなる可能性があります。
例
トップ > 医療求人 > 看護師求人 > 東京都 > 新宿区 > 正社員 > 日勤 > 求人詳細
求人サイトでは、職種・勤務地・雇用形態・こだわり条件など、多くの軸が存在します。そのため、パンくずリストでは、どの軸を優先して階層に反映するのかを整理することが重要です。
今回の施策では、注力キーワードと対応する一覧ページに評価が伝わりやすくなるよう、パンくずリストの構造を見直しました。
施策3:求人一覧ページのTitleタグを改善
あわせて、求人一覧ページのTitleタグも見直しました。
求人サイトでは、一覧ページのTitleタグが汎用的になっているケースがあります。
Before
求人一覧|〇〇求人サイト
このようなTitleタグでは、何の求人一覧ページなのかが検索エンジンにもユーザーにも伝わりにくくなります。
そこで、ページごとに「職種」「勤務地」「雇用形態」などの要素を整理し、検索ユーザーが探している条件が伝わるTitleタグへ修正しました。
After
東京都の看護師求人・転職情報|〇〇求人サイト
Titleタグを改善する際は、単にキーワードを詰め込むのではなく、ページ内容と検索意図が一致しているかを確認することが重要です。
たとえば、職種×勤務地の一覧ページであれば、「東京都」「看護師求人」のように、ページの主軸となる条件を自然に含めます。
一方で、雇用形態や給与条件、こだわり条件などは、該当する専用ページがある場合にTitleタグへ反映するなど、ページの役割に応じて整理する必要があります。
求人サイトのTitleタグでは、以下のような要素をページの種類に応じて使い分けます。
- 職種
- 勤務地
- 雇用形態
- 業種
- 土日休み
- リモート可
- 夜勤なし
ただし、すべてを1つのTitleタグに入れると不自然になります。
重要なのは、そのページがどの検索ニーズに対応するページなのかを明確にし、ユーザーにも検索エンジンにも伝わりやすいTitleタグにすることです。
施策後に確認できた成果:メインキーワードが8位から2位に上昇
サイト構造・パンくずリスト・Titleタグを見直した結果、注力していた求人関連キーワードで順位改善が確認されました。
特にメインキーワードでは、施策前は8位だった順位が、施策後には2位まで上昇しました。
また、勤務地別の一覧ページでは、Search Console上で表示回数やクリック数の増加も確認でき、自然検索からの流入改善につながりました。
今回の事例で重要なのは、特定の1ページだけを改善したのではなく、求人サイト全体の構造を整理したことで、複数の一覧ページに改善効果が見られた点です。
求人サイトでは、職種・勤務地・雇用形態などの掛け合わせで多くの一覧ページが存在します。そのため、サイト構造やパンくずリスト、Titleタグを見直すことで、検索エンジンに各ページの役割が伝わりやすくなり、関連するページ群全体の評価改善につながる可能性があります。
成果確認ではGA4とSearch Consoleを組み合わせる
施策後の成果は、GA4とSearch Consoleを組み合わせて確認しました。
GA4では、自然検索経由の流入やCVが増えたページを確認します。一方、Search Consoleでは、そのページに対して、どの検索キーワードで表示回数・クリック数・順位が変化したのかを確認します。
自然検索では、GA4だけを見ても「どのキーワードでCVしたのか」までは確認できません。
そのため、ページ単位の流入・CVの変化はGA4で確認し、キーワード単位の順位・表示回数・クリック数の変化はSearch Consoleで確認する必要があります。
このように、ページ単位の変化とキーワード単位の変化を組み合わせて見ることで、SEO施策が成果に寄与した可能性を判断しやすくなります。
ただし、SEOの成果は施策だけで決まるものではありません。検索需要の変化、求人掲載数の増減、競合サイトの動き、Googleのアップデートなど、さまざまな要因が影響します。
そのため、1つの数値だけで判断するのではなく、順位・表示回数・クリック数・自然検索流入・CVをつなげて確認することが重要です。
求人サイトSEOでは、サイトごとの課題に合わせた改善が必要
求人サイトのSEOでは、職種・勤務地・雇用形態などの掛け合わせで多くのページが作られるため、サイト構造の整理が重要です。
特に、求人一覧ページは自然検索の流入入口になりやすく、パンくずリストやTitleタグを通じて、各ページの役割を検索エンジンとユーザーにわかりやすく伝える必要があります。
今回の事例では、サイト全体の階層構造を整理し、パンくずリストとTitleタグを見直したことで、注力キーワード群での順位改善、自然検索流入の増加、CV増加につながりました。
ただし、求人サイトのSEOで見るべきポイントは、サイトの規模やページ生成の仕組み、狙いたいキーワードによって異なります。
ブルースクレイ・ジャパンでは、求人サイトの構造や検索ニーズを踏まえ、サイトごとの課題に合わせたSEO改善を支援しています。求人サイトのSEOでお悩みの方は、ぜひご相談ください。
SEOコンサルタントチーム
さまざまな業種業態のサイトのSEO対策の経験を経たSEOコンサルタントがSEO対策におけるお役立ち情報を発信します。 ”SEO”の生みの親であるブルースクレイからローカライズした内部施策をはじめとするSEOのノウハウをわかりやすくお届けします。
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