2025.07.07 2019.01.22

Webサイトを検索結果に正しく表示させるために重要なのが、「meta robotsタグ」の適切な設定です。ページごとに「インデックスしてほしい」「検索結果に出さないでほしい」といった細かな指示ができるこのタグは、SEOにおいて欠かせない存在。一方で、似たような用途に「robots.txt」というファイルもありますが、robots.txtは主にクロールの制御をするもので、インデックスの管理はmeta robotsタグが主役です。
もし設定を誤れば、検索結果からページが消えてしまったり、意図しないページが表示されるリスクも。この記事では、meta robotsタグの基本から使い方、注意点までをわかりやすく解説します。正しく理解して、意図通りにサイトをコントロールできるようにしましょう。
目次
meta robotsタグとは
meta robotsタグは、検索エンジンに対して、特定の指示をすることができるmetaタグです。基本的には<head>内に記述するタグです。
これにより、検索エンジンにこのページのインデックスの有無、リンクをたどらせるか否か等様々な指示を送ることができます。
インデックスの制御については、canonicalタグも類似するタグとしてありますが、役割はまったく異なるため、以下の記事も参考に正しく使いましょう。
meta robotsタグの記述方法
meta robotsタグは以下のように記述します。
<head>
<meta name="robots" content="noindex">
</head>
また、以下のようにすべて一つにまとめて記述することも可能です。
例えば、
<head>
<meta name="robots" content="noindex,nofollow,noarchive">
</head>
meta robotsタグの種類
meta robotsタグにはいくつかの種類があります。タグにより、指示内容が異なりますので、それぞれ説明していきます。
- インデックスの制御(index,noindex,noimageindex,indexifembedded)
- リンクの制御(follow,nofollow)
- キャッシュの制御(noarchive)
- スニペットの制御(nosnippet,max-snippet,max-image-preview,max-video-preview)
分類 |
meta robotsタグの種類 |
概要 |
インデックスの制御 |
index/noindex |
検索結果にページを表示させるか否かの指示を送るタグ。 noindexを指定すると、検索結果に表示されなくなる。 |
noimageindex |
ページ上の画像を検索結果に表示させない指示を送るタグ。 |
|
indexifembedded |
iframesなどで埋め込まれているコンテンツのインデックス登録を指示するタグ。 noindexと併用して使用。 |
|
リンクの制御 |
follow/nofollow |
ページ上のリンクをたどるか否かの指示を送るタグ。 個別のリンク単位でも指定可能。 |
キャッシュの制御 |
noarchive |
検索結果にキャッシュリンクを表示させるか否かの指示を送るタグ。 |
スニペットの制御 |
nosnippet |
検索結果にページ上のテキストや動画プレビューを表示しないよう指示を送るタグ。 |
max-snippet |
検索結果に表示させる説明文の最大文字数を指示するタグ。 「0」の場合、nosnippetと同義、「-1」の場合スニペットの長さはGoogleにより選択される。 |
|
max-image-preview |
検索結果に表示される画像プレビューの最大サイズを設定。 |
|
max-video-preview |
検索結果でこのページの動画スニペットとして表示される際の最大秒数を設定。 |
参考:Robots meta タグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の設定
インデックスの制御(index,noindex,noimageindex,indexifembedded)
index,noindexは検索エンジンにページをインデックスさせるかさせないかを指定する記述です。また、noimageindexについては画像を、indexifembeddedについてはiframeにより埋め込まれているコンテンツのインデックスを制御する記述となります。
index
<meta name="robots" content="index">
indexはページを検索結果に表示しても問題ないということを意味し、記述していない状態でも同様の意味として捉えられます。
noindex
<meta name="robots" content="noindex">
noindexはページを検索結果に表示させないことを指示します。厳密には検索エンジンがクロールしたうえで、指示を送るため、Googleのデータベースにはインデックスされているものの、検索結果には表示しないような指示になります。
設定することの多いページの例としては、重複扱いされる可能性のある広告用LPや低品質と判断される可能性のある画像のみのページ等です。
noimageindex
<meta name="robots" content="noimageindex">
noimageindexは、このページの画像をインデックスに登録しないように指示するタグとなります。
indexifembedded
<meta name="robots" content="indexifembedded">
indexifembeddedは、noindexの指定があった場合もiframe等で埋め込まれたコンテンツはインデックス登録してもよいという指示を意味します。noindexと併用してのみ使用が可能です。
リンクの制御(follow,nofollow)
follow,nofollowはページ内のリンクをすべて評価の対象とさせるかさせないかを検索エンジンに指示することができます。
follow
<meta name="robots" content="follow">
followはページ内のリンクを全て評価対象にして問題ないということを意味します。記述していない状態でも同様の意味として捉えられます。
nofollow
<meta name="robots" content="nofollow">
nofollowはページ内のリンクをすべて評価対象にしないということを指示する記述です。外部サイトへのリンクや内部リンクのすべてが評価対象外になります。
ただし、nofollowタグに関しては、リンクごとに個別に設定することも可能です。その場合は以下のように<a>タグの中に記述します。
<a href="https://www.example.com/" rel="nofollow">○○○</a>
個別に外部サイトへのリンクや評価対象としたくないページへの内部リンクに設定することが可能です。
キャッシュの制御(noarchive)
noarchiveはページのキャッシュを拒否する際に使用します。これにより、検索結果にキャッシュリンクが表示されないように指示することができます。
<meta name="robots" content="noarchive">
この指定がない場合には、Googleがキャッシュページを生成するため、検索結果に古い情報が残る場合があります。情報の更新頻度が高いページに記述することで、検索結果に表示された古い情報をユーザーが見て、ページに遷移し混乱するなどを避けられます。
スニペットの制御(nosnippet,max-snippet,max-image-preview,max-video-preview)
これらのタグは、検索結果の説明文(スニペット)を表示させるか否かを指示することができます。
nosnippet
<meta name="robots" content="nosnippet" />
nosnippetは、ページ内のテキストや動画プレビューを表示させないように指示します。動画の場合は、代わりに静止画を表示する可能性があります。ウェブ検索だけでなく、画像検索やDiscover、AIOverviewなどでも適用されます。
nosnippetが設定されていない場合は、ディスクリプションやページ内の情報から説明文や動画プレビューを生成する可能性があります。
max-snippet
max-snippetは、検索結果に表示する説明文の最大文字数を指定します。記述例は以下です。
検索結果にスニペットが表示されないようにするには、
<meta name="robots" content="max-snippet:0">
スニペットに最大 20 文字まで表示できるようにするには、
<meta name="robots" content="max-snippet:20">
スニペットに表示できる文字数に制限がないことを指定するには、
<meta name="robots" content="max-snippet:-1">
max-image-preview
max-image-previewは、検索結果に表示する画像の最大サイズを指定することができるタグです。具体的な記述例としては以下のような形です。
画像プレビューを表示しない場合は、
<meta name="robots" content="max-image-preview:none">
デフォルトの画像プレビューが表示する場合は、
<meta name="robots" content="max-image-preview:standard">
ビューポートの幅までの画像プレビューを表示する場合は、
<meta name="robots" content="max-image-preview:large">
max-video-preview
max-video-previewは、検索結果に表示する動画の最大秒数を指定することができるタグです。記述例は以下です。
静止画のみ使用できる状態は、
<meta name="robots" content="max-video-preview:0">
20秒までを制限とする場合、
<meta name="robots" content="max-video-preview:20">
制限をなくす場合、
<meta name="robots" content="max-video-preview:-1">
meta robotsタグとrobots.txtの違い
meta robotsタグとよく混同されるものとして、robots.txtがあります。名前が似ているため混同されがちですが、役割としては大きく異なります。
robots.txtは検索エンジンのWebページへのアクセスを制限するためのファイルになります。このファイルへの記述によって検索エンジンにクロールさせたくないページや優先的にクロールすべきページなどを認識させることができます。ただし、robots.txtは検索結果に表示されているページを表示させなくするために活用することはできないので、注意が必要です。
インデックスされたページをインデックス除外する場合、通常は meta robotsタグにnoindexを記述し、認識されるのを待つことになります。
ここでよくある間違いが、「robots.txtでDisallowを設定する」です。こちらは、クロールをさせない指示となるため、すでに検索結果に表示されているページに設置する場合、インデックス除外の指示を送ったわけではないので、インデックスが残り続けてしまいます。
すでに検索結果に表示されているページを、表示させないようにするには、noindexタグの記述追加のみで問題ありません。ぜひこの点をご留意いただければと思います。
robots.txtについては以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回はmeta robotsタグについて定義や種類、使い方について紹介しました。
SEOにおいて、簡単に操作できる反面、使い方を間違えると検索結果に表示されなくなってしまう可能性があるため、正しく使えているか確認して、運用していくことが大切です。
SEOに関しては以下の記事で網羅的に解説しています。ぜひご確認ください。

SEOコンサルタントチーム
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