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SNSマーケティングとは?5つの手法と成功に導くポイントを紹介

2023.09.23 2024.03.21

SNSマーケティングとは?5つの手法と成功に導くポイントを紹介

本コラムでは、SNSマーケティングの概要から活用まで解説していきます。

SNSマーケティングについて

SNSマーケティングとは

X(旧:Twitter)、Instagram、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でのマーケティング活動をSNSマーケティングといいます。SNSを通してユーザーにアプローチし、ブランドやサービスの認知度を高めたり、購買促進することが可能です。

SNSマーケティングが注目される背景

昨今、SNSマーケティングは注目されており、多くの企業がマーケティング施策として採用しています。注目されている背景として、SNSの利用率の高さが挙げられます。総務省の令和5年版情報通信白書によると、日本国内のSNS利用者数は、2022年の1億200万人から2027年には1億1,300万人に増加すると予測されています。このデータからも分かる通り、国内人口の約9割がSNSを利用しているという状況になる可能性が高く、SNSはマーケティングにおいて成果を見込めるプラットフォームになるのです。

参照:総務省‐第7節 ICTサービス及びコンテンツ・アプリケーションサービス市場の動向

SNSマーケティングで利用する主要プラットフォーム

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、全角140字(半角280字)以内での短文投稿が特徴のSNSです。リアルタイムで起こっていることが投稿されているため、トレンドをすぐにキャッチして活用できます。世界における月間アクティブユーザーが3億3,000万人ほどであり、日本国内の月間アクティブユーザーは4,500万人以上です。日本はアメリカに次いで世界2位の利用者数です。年代別だと10代・20代の若年層のユーザーが多い傾向があります。

Instagram

Instagramは、国内月間アクティブユーザーが3,300万人以上を誇るスマートフォンなどモバイル端末向けの画像加工・共有アプリケーションです。写真や動画を共有し、ユーザー同士でフォローしたり、投稿にいいねやコメントを行うことができます。現在は、Facebookを運営しているMeta社が運営しています。年齢別でみると10代・20代の若年層が多いものの、30代・40代のユーザーも一定数いるため幅広いユーザーに向けて発信することが可能です。

Facebook

Facebookは、世界最大の実名登録制SNSです。国内月間アクティブユーザーは2,600万人と、国内で見ると他のSNSよりもアクティブユーザーは少ないです。他のSNSと違い、基本的に実名で利用するという特徴があります。実名登録制のため、実生活に根付きやすく、ビジネスやリアルな友人とのコミュニケーションが多いです。年齢別でみると30代・40代・50代のユーザーが多く、特にビジネスマンが多く活用しているので50代の男性の利用者数が多いです。

LINE

LINEは、スマートフォンアプリを中心に無料でチャットや通話を利用でき、ゲームや音楽など関連サービスも楽しめるコミュニケーションツールです。LINEの国内月間アクティブユーザーは9500万人と日本で最も利用されているSNSです。
年齢別でみると40代・50代のユーザーが全体の半数以上を占めており男女別でみると女性が若干多いです。

Youtube

YouTubeはGoogle社が運営する世界最大の動画サービスです。国内月間アクティブユーザーは7,000万人を超える、動画の共有サービスです。
現在では、YouTubeに自作の動画を投稿し、広告収入や企業案件で収益を得るYouTuberも誕生しています。

Tiktok

TikTokとは、短尺の動画をシェアできるスマートフォン向けのSNSサービスです。国内月間アクティブユーザーは、1700万人です。
楽曲に合わせて踊ったりしている姿を投稿するユーザーやオススメの商品を紹介する動画など、主にエンタメ中心の動画を投稿するユーザーが多いです。

SNSマーケティングの5つの手法

一概にSNSマーケティングといっても様々な手法があります。

以下、5つのSNSマーケティング手法を紹介していきます。

SNSアカウント運用

自社の公式アカウントで自社や業界に関するコンテンツを発信することで、自社のブランディングやユーザーとの繋がりを強め、認知の拡大や購買意欲を促進することができます。コメント欄などで商品やサービスのフィードバックも確認することができ、リアルタイムで世間の声を反映することが可能です。
また、自社のホームページなどにも遷移させることができるので、獲得施策としても有効です。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、興味・趣味・関心でつながりを持つリアルタイム性が特徴のSNSです。Xでのアカウント運用のポイントとしては、ターゲットを明確に定め、興味を持ってもらえるコンテンツを意識することが重要です。リアルタイム性も活かし、トレンドに乗ったコンテンツを投稿していくことも意識していきましょう。

Instagram

Instagramによると、企業アカウントをフォローしているInstagramユーザーは80%に上り、Instagramの企業アカウントはインフルエンサーや著名人と同じ程度閲覧されています。Instagramでのアカウント運用のポイントとしては、ハッシュタグの活用、ストーリーズでのアンケート実施、ユーザーとのコミュニケーション(コメントへの返信やいいね)を意識し、投稿を継続させることです。

SNS広告

SNS広告は、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、LINE、TiktokなどのSNSプラットフォームに配信する広告のことです。

SNS広告は年齢、性別、仕事、趣味、興味関心などをもとに詳細かつ精度の高いターゲティングをすることができます。また、特徴としてユーザーが普段見ているタイムラインに違和感なく広告を出稿できるため普段、広告を避ける傾向があるユーザーに対して視認させることができるでしょう。それぞれの媒体で特徴的なターゲティング方法を紹介します。

X(Twitter)

Xは「今」を発信するSNSのため、リアルタイムで考えていることに関するキーワードが多いです。X広告では「感情・思考」に関するキーワードに対してターゲティングすることができます。特徴的なターゲティングとして「ツイートエンゲージャーターゲティング」があります。

「ツイートエンゲージャーターゲティング」とは、ツイートにエンゲージメントした利用者を狙うことができるターゲティング方法です。

Instagram

Instagramでは、ユーザーの興味・関心に対してターゲティングをすることができる「インタレストターゲティング」があります。インタレストターゲティングでは、「興味・関心」「行動」という2つのターゲティングが可能です。ユーザーのパーソナルな情報をもとに設定することができるため、効果的なターゲティングができます。

Facebook

Facebookには、Instagramのインタレストターゲティングと同じく、興味・関心に対してターゲティングを行うコアオーディエンスがあります。コアオーディエンスでは、「or設定」「and設定」「除外設定」という設定方法があります。「or設定」は、複数の条件に一致する人を対象にし、〜または〜と複数の興味関心などをまとめてターゲティングできます。「and設定」は、〜かつ〜と2つの条件に一致する人を対象にできるため、より絞り込んだターゲティングが可能です。
「除外設定」は、より正確なコアオーディエンスを設定するために、一部のユーザーへのターゲティングを除外できます。「and設定」「or設定」「除外設定」を活用して、詳細なターゲティングを実施しましょう。

LINE

LINEの特徴的なターゲティングとして、「クロスターゲティング」が挙げられます。従来のターゲティング方法と異なり、LINE公式アカウントやLINE ポイントADといったLINEの他プロダクトで得たユーザーデータを活用してターゲティングを行う方法です。
LINE公式アカウントやLINEポイントADなどLINEの他プロダクトを跨いでユーザーの情報を共有しターゲティングすることができますので、有効的に利用していきましょう。

Tiktok

Tiktokでの行動ターゲティングでは、TikTok ユーザーのアプリ内行動を指定して、特定の行動を行ったユーザーをターゲティングすることができます。具体的には「動画インタラクション」、「クリエイターインタラクション」、「ハッシュタグインタラクション」の3つがあります。また、興味・関心ターゲティングと行動ターゲティングを併用した場合、「or条件」が適用されます。

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンはSNSを通して行うユーザー参加・シェア型のマーケティング施策です。SNSキャンペーンを実施することで、新規顧客やファン(フォロワー)を獲得することができたり、サービスや商品の認知・購買を促進することができます。

SNSキャンペーンを通して、UGC(ユーザーの作るコンテンツ)が増えることで、SNS上で流行りのブランドとして認知されるメリットもあります。

森永乳業株式会社のSNSキャンペーン 
参照:https://twitter.com/morinaga_pino/status/1704012446078497047

SNSキャンペーンの事例を紹介します。森永乳業株式会社のSNSキャンペーンです。
こちらはユーザー参加型の拡散(認知)を目的としたキャンペーンです。
いいね数1,196とかなり高いエンゲージメント数を得ることができています。

上手く活用することができれば、高いエンゲージメント数を獲得することができますので、
エンゲージメントの高いコンテンツをを参考にしながら、活用していきましょう。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、SNSにおいて強い影響を与えるインフルエンサーを企業が起用し、サービスや商品をPRしてもらうことで消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法です。

たくさんのフォロワーを持つインスタグラマーにサービスや商品をPRしてもらうことで、多くの人に対して情報発信をすることができます。また、フォロワーの趣味趣向によってインフルエンサーをフォローしている場合が多いため、インフルエンサーを見極めることによってより確度の高いアプローチをすることができます。

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、主にSNSを通してユーザーの口コミなどの収集を行うことです。SNS上で商品のレビューを知ることができるので、今後の商品開発にスピード感をもって活かすことができたり、ソーシャルリスニングツール上でキーワードを登録することで炎上対策にも活かすことができます。

SNSマーケティングを成功に導くポイント

実施時のプロセスと成功に導くポイント

SNSマーケティングを成功に導くポイントとして3つ挙げられます。

1つ目はPDCAサイクルをまわすことです。SNSマーケティングでも他のマーケティング施策と同様、より改善や効率を求め最適なマーケティングを実施するためPDCAサイクルをまわすことを意識しましょう。

2つ目はターゲット層に応じてSNS媒体を選定することです。
SNSの媒体によって利用率の多いユーザー属性は違います。ですので、自社が集客したいターゲットと照らし合わせて最適なSNS媒体を選定しましょう。

最後に5つの手法がある中で目的・課題に合わせて選定することです。
前述した通りSNSマーケティングには5つの手法があります。認知を目的にしたいのか、獲得を目的にしたいのか、ユーザーの声を聞きたいのかなど自社のSNSマーケティングを実施するにあたっての目的を明確にしましょう。

積極的に取り組むべき企業の特徴

取り組むべき企業の特徴として、食品業界やファッション業界、旅行業界のようなターゲット層のSNS利用率が高い企業や、ECなどオンライン販売を行っている企業、サービスが口コミなどでの拡散性の高い商材を扱っている企業が挙げられます。

一見、toC企業だけがSNSマーケティングに向いていると思われがちですが、toB企業もSNSマーケティングを有効的に活用することができます。自社のサービスや専門的な情報の公開、受注の窓口をSNSでも行うなどターゲットを見極めてSNSマーケティングに取り組めば、認知度を上げたりリードを獲得することができます。

最新の動向と注目の技術

最新の動向として縦型のショート動画とAIの導入が挙げられます。
最新の動向として、2つのトレンドを意識的に活用していきましょう。

縦型ショート動画

縦型のショート動画に関しては流し見しやすく、サクッと動画を視聴できる手軽さがポイントです。エンゲージメント率の高さや、タイムラインにおいて画面占有率が大きい点が、縦型ショート動画のメリットです。「Vertical video pays off for Snapchat」の記事によると、縦型ショート動画について「横型動画と比べて、エンゲージメント率が9倍になったことを確認した」と報告があります。

AIの導入

AIの導入に関しては、最近話題の生成AIの活用や現にソーシャルリスニングでよく使われているテキストマイニングの技術もAIによってもたらされたものです。
また、投稿文を自動生成する生成AIや上位表示されやすい最適なハッシュタグをレコメンドできるようなAIのサービスもあります。
AIを利用することでより最適なSNSマーケティングを実現することができますので、積極的に活用していきましょう。

今後の展望とその方向性

SNS利用者が増えている時代に対して、ULSSAS(ウルサス)という新たな購買行動モデルがあります。以下が購買行動モデルの内容です。
SNS時代の購買行動プロセス ULSSAS

引用:ULSSAS(ウルサス)とは

ULSSASはホットリンク社が提唱した購買行動モデルです。
SNS時代に合わせ、UGCを活用しより効果の高いマーケティングを実施を目的にしている考え方です。
今後、SNSマーケティングを実施する上でULSSASを参考にしたマーケティング戦略を立てていくことが重要です。

また、サイバー・バズとデジタルインファクトは今後のSNSマーケティング市場の動きとして、SNSマーケティングにおける年間支出額が2027年には2023年比約1.7倍の1兆8,868億円に達すると予測をしました。
参照:ソーシャルメディアマーケティング市場規模、2023年に1兆円を突破すると予測【サイバー・バズら調査】

SNSマーケティング市場がのびていく中で、他社に乗り遅れないよう積極的にSNSマーケティングを活用していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。SNSマーケティングについて正しく理解し、自社にあった施策を実施していきましょう。

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marke@bcj

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