2026.09.10 2026.09.09
ChatGPT広告の国内提供から、およそ2ヶ月が経過しました。
日々急速なアップデートが続く中、「自社商材でも成果は見込めるのか」「実際のCPCやCTRはどの程度なのか」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ChatGPT広告の仕組みや費用、出稿方法といった基本情報に加えて、ブルースクレイ・ジャパンが実際にChatGPT広告を配信・検証して得られたデータを公開します。
配信設定により結果がどう変化したのか、実際の検証結果をもとに、ChatGPT広告を運用するうえで押さえておきたいポイントまで解説します。
【2026年8月7日更新】
・拡張クリック単価(eCPC)がローンチ
ChatGPT広告とは?
ChatGPT広告の概要
ChatGPT広告(ChatGPT Ads)とは、OpenAIが提供するChatGPTの会話画面で、ユーザーとChatGPTのやり取りの直下に表示される運用型広告です。ユーザーとChatGPTの会話の文脈をもとに、関連性の高い広告が表示される仕組みになっています。
広告は「Sponsored」のラベルとともに、AIによる回答とは明確に区別された枠に出ます。
またOpenAIは、広告がChatGPTの回答内容そのものに影響を与えることはないと明言しており、センシティブな話題やブランドにふさわしくない文脈では配信されない設計です。
引用:https://help.openai.com/ja-jp/articles/20001047-ads-in-chatgpt
日本での提供状況
米国等での先行提供を経て、日本国内でもChatGPT広告の配信が本格化しています。
2026年6月末には、広告主が自らアカウントを開設して配信できる「セルフサーブ形式」がスタートし、国内でもChatGPT広告を活用できる環境が整いつつあります
現在、配信対象国は日本を含む主要7カ国(米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・英国・韓国・日本)へと拡大。さらに国内では、電通デジタル、博報堂DY ONE、サイバーエージェントの3社がOpenAIのローンチパートナーとして連携を発表しました。
広告が表示される対象プランとユーザー
広告が表示されるのは、ChatGPT FreeとChatGPT Goを利用している18歳以上のユーザーです。
Plus・Pro・Businessといった有料プランの契約者には表示されません。
また、18歳未満と申告しているユーザー、OpenAI側が18歳未満と推定したユーザーにも配信されません。
| 対象ユーザー | 広告表示 |
| ChatGPT Free(18歳以上) | ○ 表示対象 |
| ChatGPT Go(18歳以上) | ○ 表示対象 |
| ChatGPT Plus・Pro・Businessなどの有料プラン | × 表示されない |
| 18歳未満と申告・推定されたユーザー | × 表示されない |
ChatGPT広告と従来の広告は何が違うのか
違い1:キーワードではなく「コンテキストヒント」で配信される
ChatGPT広告には、検索広告のキーワードにあたる仕組みはありません。
代わりに広告グループごとに設定するのが「コンテキストヒント」です。自社の商材が関係しそうな会話・トピック・ユーザーの状況を、文章で記述し広告のターゲティングに活用します。
単語を並べるのではなく、「ChatGPTとの、どのような会話やニーズ、状況で自社の広告が関連するのか」を説明する形で記述します。
OpenAI側は、コンテキストヒントは、キーワードの羅列を避け、幅広いテーマを示すシグナルとして考えて設計することを推奨しています。
違い2:ユーザーは「検索」ではなく「相談」している
検索エンジンでは、例えば「業務効率化 ツール」のように単語で検索することが多い一方、ChatGPTでは「月末の請求書処理に時間がかかりすぎて残業が増えている。何か良い自動化の方法はないか?」といった具体的な状況や悩みを含む「相談」が行われます。
この悩みに対して、広告をパーソナライズされた「提案」として届けることができるため、高いエンゲージメントが期待できます。
違い3:ターゲティングは「文脈」が主軸、属性指定は限定的
Meta広告のように「年齢・性別・興味関心」といった詳細なデモグラフィック情報を主軸にするのではなく、「今まさに議論されている話の文脈」がターゲティングのコアとなります(※2026年7月以降、地域指定やカスタムリスト配信等の機能も順次拡充されています)。
そのため、年齢・性別が限定的な商品サービスの場合、ターゲット以外のユーザーに配信される可能性があります。
利用可能なターゲティング
- 都道府県単位の地域指定:対象・除外の両方が設定可能
- カスタムオーディエンス:自社の顧客リストを使った配信・除外・入札調整が可能
一目でわかる比較表|ChatGPT広告 / Google検索広告 / Meta広告
| 項目 | ChatGPT広告 | Google検索広告 | Meta広告 |
| 配信の起点 | 会話の文脈 | 検索キーワード | ユーザー属性・興味関心 |
| ターゲティング指定 | コンテキストヒント | キーワード | オーディエンス設定 |
| ユーザーの状態 | 相談・検討の途中 | 答えを探している | 受動的に閲覧中 |
| 課金方式 | CPM/CPC | CPC | CPM |
| 地域指定 | 都道府県まで | 市区町村・半径まで | 市区町村・半径まで |
| クリエイティブ | テキスト+小型画像 | テキスト主体 | 画像・動画主体 |
| 競合の状況 | まだ少ない | 飽和 | 飽和 |
【独自データ】実際に配信してわかったChatGPT広告のリアル
ここからは、当社が実際にChatGPT広告を配信して得たデータをご紹介します。
数値はあくまで当社の一事例であり、業種や商材、配信条件によって結果は異なります。
「どのような要素が配信結果に影響する可能性があるのか」という観点で参考にしてください。
広告文の違いによるクリック率の変化
AIの回答に自然につながる見出しと、広告色の強い見出しでCTRに違いが出るかを検証しました。
ChatGPTユーザーはAIとの会話を通じて課題解決を探る傾向があるため、商品を直接訴求するよりも、会話の流れを意識した見出しのほうが関心を引きやすいのでは、という仮説のもとで検証を行っています。
同一のコンテキストヒント・LP・画像などの条件で、見出しのみ変更した広告を配信し、CTRを比較しました。
※キャンペーン目的:クリック
※検証期間:7月13日~7月22日
| パターン | 広告見出し | CTR | 平均CPC | 配信割合 |
| 見出し①(会話・文脈型) | 「ちなみにCPAより売上重視の代理店も」 | 1.54% | ¥82 | 95% |
| 見出し②(直接・広告型) | 「代理店の不満、聞かせてください。」 | 0.44% | ¥90 | 5% |
結果として、AIの回答から自然につながる見出し①の方がCTRが高く、配信割合も大きくなる結果となりました。
今回の検証からも分かるとおり、ChatGPT広告では「ユーザーがAIと会話している最中に広告を目にする」という状況を意識することが大切です。会話の流れに自然と溶け込むような表現を心がけることで、広告への反応がグッと高まる傾向があります。
いきなり商品やサービスを強くアピールするのではなく、直前のやり取りから違和感なくつながる言葉を見出しの頭に置いてあげるのが、CTR(クリック率)を伸ばす大きなポイントになりそうです。
クリック目的とコンバージョン目的の配信成果の違い
7月24日より提供が開始された「コンバージョン目的」の配信機能に伴い、「クリック目的」と「コンバージョン目的」のパフォーマンス差を同一条件下で比較・検証しました。
※EC(toB)
| キャンペーン目的 | CTR | CPC | CVR | CPA |
| コンバージョン目的 | 1.7% | ¥79 | 0.8% | ¥9,200 |
| クリック目的 | 0.9% | ¥235 | 0.6% | ¥35,000 |
コンバージョン目的の配信は、クリック目的と比較してCTRが2倍、CPCは1/3に低下しています。そのため、CPAが7割減と大幅に改善する結果となりました。
コンバージョンをゴールとする施策においては、「コンバージョン目的」を選択して配信・最適化を行うことが有効である可能性が高いです。
費用と課金の仕組み、3つのキャンペーン目的
キャンペーン目的(リーチ/ クリック/ コンバージョン)の使い分け
ChatGPT広告では、キャンペーンの目的に応じて最適化対象や課金方式が変わります。
| 目的 | 最適化の対象 | 課金方式 | 向いているケース |
| リーチ | リーチ・視認性 | CPM課金 | 規模拡大、リーチ、認知 |
| クリック | サイト流入 | CPC課金 | エンゲージメントとトラフィック |
| コンバージョン | コンバージョン | CPC課金 | 資料請求、問い合わせ |
ChatGPT広告を配信した際のクリック単価の目安ですが、OpenAIのヘルプページでは「1クリックあたり3~5ドル(450~800円程度)」といった水準が示されています。
一方、当社で実際に配信したケースでは、「1クリックあたり100~200円」ほどと、公式の参考値を大きく下回る単価で配信できています。ただし、現時点の配信実績であり、今後の広告主の増加やオークション環境、業種・商材などによって単価が変動する可能性があります。
なお、広告の配信には「関連性で重み付けされたセカンドプライスオークション」が採用されています。落札者への課金額は2番手の入札額をわずかに上回る水準に抑えられ、入札額の高さだけで配信が決まるわけではありません。コンテキストヒント、ランディングページ、タイトル、広告文といった要素の関連性も評価されます。
※キャンペーンの「目的(クリック/コンバージョン等)」は、一度作成を完了すると後から変更することができません。目的の切り替えが必要になった場合は、新たにキャンペーンを作成する必要があるので、初期設計の段階でゴールを明確にしておきましょう。
配信時の注意点
UTMパラメータは固定値で設定する
キャンペーン名や広告IDなどをURLへ自動で差し込む動的パラメータの仕組みがありません。事前に命名ルールを決めておきましょう。
レポート反映は最大7時間ほど遅れる
配信自体は開始から24時間以内に始まりますが、管理画面に数値が反映されるまでにはタイムラグがあります。「配信されていない」と慌てて設定を変更せず、反映を待ってから状況を確認しましょう。
OpenAIのクローラーを通しておく
ランディングページには「OAI-AdsBot」「OAI-SearchBot」がアクセスできる状態にしておく必要があります。
robots.txtでの許可に加え、CloudflareやAkamaiなどのボット対策、CAPTCHAやJSチャレンジといったアプリケーション層の防御でブロックされていないかも確認が必要です。
最低日予算と、現実的なテスト予算の組み方
ChatGPT広告は、1日2,500円から始められるため、少額から配信をスタートできます。
一方、広告文のパターンを複数配信したり、コンテキストヒントによる違いを比較したりするなど、一定の検証まで行うのであれば、まとまった予算を用意することを推奨します。
予算が少なすぎると、それぞれのパターンに十分な配信量を確保できず、判断に必要なデータが蓄積しにくくなるためです。
なお請求は後払いです。配信に応じて支出が積み上がり、アカウントごとの支払い閾値に達したタイミングで課金されます。月末に残額があれば、閾値未満でもまとめて請求されます。
入稿規定と広告フォーマットまとめ
広告フォーマットの種類と表示のされ方
ChatGPT広告は、タイトル・説明文・正方形の画像で構成されるシンプルな広告フォーマットです。
タイトルの推奨文字数は15~24文字となっています。チャット画面の表示枠はコンパクトなため、長いタイトルは途中で表示されなくなる可能性が高いです。重要な要素は前半に配置し、推奨文字数に収まるタイトルとなるようにすることをおすすめします。
画像も同様に、情報を詰め込んだり細かい文字を載せたりすると視認しづらくなります。タイトル・説明文とともにアイコンのように表示されるサイズのため、商品の見た目や特徴がひと目で伝わるシンプルなものを選び、タイトル・広告文・画像で一貫したメッセージを持たせましょう。
入稿規定一覧
| 項目 | 仕様 |
| タイトル(見出し) | 推奨16~24文字/最大50文字 |
| 広告文(説明文) | 推奨32~48文字/最大100文字 |
| 画像形式 | PNGまたはJPG |
| 画像比率 | 正方形 |
| 画像サイズ | 1200×1200ピクセル以下 |
| 画像のホスティング | 一般公開されたURL(自社ドメイン、CDN、公開設定のクラウドストレージなど) |
| ランディングページ | 有効かつアクセス可能で、OpenAIのクローラーをブロックしていないこと |
コンテキストヒントの入稿仕様
コンテキストヒントはキーワードの単語指定ではなく、自然言語の「文章」で記述でき、日本語にも対応しています。
例:現在の職場に不満を感じており、30~40代で初めて転職を検討している会社員が、どのエージェントを使うべきか、また在職中でも活動できるかを相談している様子
このように、単なるキーワードの羅列ではなく、「誰が(ターゲット像)」「何を達成したいか(課題・目的)」「どんな制約があるか(状況・条件)」の3要素を掛け合わせ、具体的なペルソナとシチュエーションをAIに理解させる記述が求められます。
商品フィード・カスタムオーディエンスの仕様
ChatGPT広告は、ECサイトなどの商品データを自動連携して効率的に訴求できる「商品フィード」を活用した配信や、自社の顧客リストを元にターゲットを作成する「カスタムオーディエンス」を活用した配信など、より高度で柔軟なターゲティング手法にも対応しています。それぞれの具体的な仕様については、以下の通りです。
商品フィード(ECサイト向け)
- SFTP経由でフィードをアップロードし、カタログから広告を生成
- タイトルと説明文はフィードの内容から直接生成される
- 要件は最少1,000商品~最大200万商品。商品数が少ないECサイトは対象外
- ベータ期間中、フィード商品は広告枠のみが対象。通常の回答には表示されない
カスタムオーディエンス
- 使える識別子は、メールアドレス/電話番号/それぞれをSHA-256でハッシュ化したもの
- ファイル形式はCSVまたはTXT、最大500MB・500万件まで
- リストのうち最低25,000件がChatGPT側の登録情報と一致している必要あり(10万件以上が推奨)
出稿までの4ステップ
STEP1:アカウント開設と事業者審査
まず 「ads.openai.com」 にアクセスし、OpenAIアカウントでサインインします。
続いてビジネス名、ウェブサイト、ロゴ、業種、国、通貨、タイムゾーンを登録して広告アカウントを作成します。国・通貨・タイムゾーンの3項目は後から変更できません。また、出稿主体となる法人の情報を正確に入力してください。
その後、本人確認サービス「Persona」を使った認証に進みます。OpenAI側で広告ポリシーに沿った事業内容かどうかが審査され、承認されると登録メールアドレスに通知が届きます。
認証には1営業日ほどかかることが多いので、配信開始日から逆算して余裕をもって着手しましょう。
承認後は、請求プロファイル(ビジネス名、請求書送付先メール、請求先住所)と支払い方法を登録します。カードはアカウントの登録国と一致している必要があり、日本法人なら日本発行のカードと日本の請求先住所が必要です。
代理店に依頼する場合の注意点として、現時点ではGoogle広告のMCCやMeta Business Managerのように、代理店が事業主のアカウントを開設・所有する仕組みがありません。まず事業主自身がアカウントを作成し、そのうえで代理店メンバーを招待してアクセス権を渡す流れになります。招待は「設定 → ユーザー → 招待」から行い、権限は管理者・メンバー・閲覧者の3種類から選べます。
STEP2:キャンペーン設計(3階層構造)
構造は多くの運用型広告と同じ、キャンペーン/広告グループ/広告の3階層です。
| 階層 | 設定する項目 |
| キャンペーン | キャンペーン名、目的、予算、開始・終了日、対象地域、カスタムオーディエンス |
| 広告グループ | グループ名、コンテキストヒント、CPC・CPA入札額 |
| 広告 | タイトル、コピー、ランディングページURL、画像アセット |
広告グループの設計は、ChatGPT広告の配信精度を左右する重要なポイントです。
コンテキストヒントは広告グループ単位で設定されるため、ひとつの広告グループに異なる商品やテーマ、ユースケースを混在させると、広告グループのテーマが曖昧になり、どのような文脈に関連する広告なのかを伝えにくくなります。
ひとつの広告グループには、ひとつの商品カテゴリ・テーマ・ユースケースを基本として、性質が大きく異なる場合は広告グループを分けて設計しましょう。
STEP3:コンテキストヒントの設定
広告グループごとに、広告が関連する可能性のある会話やユーザーのニーズ、状況などを文章で記述します。
コンテキストヒントは、単に思いつくキーワードを並べるのではなく、ユーザーがどのような状況にあり、何に困り、どのような解決策を求めているのかを整理したうえで設計することが重要です。
1. ユーザーの状況を3つの層に分解する
コンテキストヒントを考える際に、ユーザーの状態を「状況・課題・検討」の3つに分けて整理しています。
このようにユーザーの状況を分解することで、商品名やサービスカテゴリだけでは捉えにくい、具体的なニーズや利用シーンまで含めてコンテキストを整理しやすくなります。
| 層 | 問い | 記述例の方向性 |
| 状況 | いま何が起きているか | 「毎月の経費精算に時間を取られている」 |
| 課題 | 何に困っているか | 「紙の領収書の処理が追いつかない」 |
| 検討 | どう解決しようとしているか | 「経費精算システムの導入を比較検討している」 |
2. 広告グループのテーマの範囲内で、表現の幅を持たせる
OpenAIのヘルプページでは、「コンテキストヒントはキーワードの完全一致ではなく、幅広いテーマを示すシグナルとして考えてください。」と説明されています。
そのため、ひとつの表現や特定の会話だけを想定するのではなく、広告グループのテーマを保ちながら、以下のような観点で関連するニーズや会話の幅を持たせます。
- 商品に関連する複数のユースケースを網羅する
- 幅広い広告メッセージの中で、より具体的なニーズを明確にする
- 同じ問題に対する顧客のさまざまな表現を考慮する
- 広告グループに関連する会話の種類を定義する
3. 広告グループのテーマと突き合わせる
作成したコンテキストヒントが、その広告グループの広告の訴求と合っているかを確認します。
大きく異なる商品やユースケース、オーディエンスが混在している場合は、ひとつの広告グループにまとめず、広告グループを分けて設計しましょう。
1つの商材を複数の文脈で分けて設計する
ひとつの商材でも、ユーザーが置かれている状況や抱えているニーズは複数あります。それぞれの文脈に合わせて、広告グループを分けて設計するのが基本です。
たとえば経費精算システムなら、以下のような設計が考えられます。
| 広告グループ | 想定する文脈 | 広告の訴求方向 |
| 業務効率化 | 経理担当者の作業負荷を減らしたい | 処理時間の削減 |
| 制度対応 | インボイス制度や電子帳簿保存法に対応したい | 法令対応の確実性 |
| リプレイス検討 | いま使っているツールに不満がある | 移行のしやすさ、比較優位 |
| 導入検討の初期 | そもそも何を選べばいいか分からない | 選び方の指針、資料提供 |
同じ商材であっても、ユーザーが置かれている状況や抱えている課題によって、関連する会話の文脈や響く訴求は変わります。
1グループ1テーマを基本とし、それぞれの文脈に合わせて切り口の異なる広告を複数用意し、反応を比較しながら検証していきましょう。
STEP4:クリエイティブ入稿とコンバージョン計測の実装
広告マネージャーでタイトル、説明文、画像、遷移先URLを設定して入稿します。OpenAI側の審査を通過し、ステータスが「提供中」になれば配信開始です。
最後に、コンバージョンを計測するために、データソース(pixel)・CVタグの設定を行います。
管理画面で任意のデータソース名を入力して作成し、発行されたセットアップコードをサイトの全ページに貼り付けます。また、計測したいイベント(登録完了等)を作成し、成果地点となるサンクスページに専用コードを貼り付けます。
なお、Google タグマネージャー(GTM)を利用する場合、現時点では専用のテンプレートが用意されていません。GTMで設定する際は「カスタムHTML」タグを選択し、発行されたコードを貼り付けて対応してください。
Criteo経由で配信する際の注意点
ChatGPT広告は、OpenAIのAds Managerから直接出稿する方法だけでなく、Criteoを経由してChatGPT上に広告を配信することも可能です。
ただし、Criteo経由では コンテキストヒントを指定できないため、直接出稿とはターゲティングの仕組みが異なります。コンテキストヒントを活用して会話の文脈を指定したい場合は、この違いを理解したうえで出稿方法を選択しましょう。
出稿前に知っておきたい制約とリスク
出稿禁止業種について
ベータ期間中は、配信できるカテゴリが消費者向けの一部カテゴリに限定されています。
| 区分 | カテゴリ |
| 配信可能 | 家庭用品・日用品、地域サービス、旅行・娯楽、デジタル製品・教育 |
| 配信不可 | 成人向けコンテンツ、アルコール・たばこ、娯楽用ドラッグ、ヘルスケアと医療、健康に関する主張、金融サービス、法的サービス、ギャンブル、政治的な内容 など |
配信可能なカテゴリや制限は今後変更される可能性があるため、出稿前には最新の広告ポリシーを確認しましょう。
ChatGPT広告ポリシーページ:https://openai.com/ja-JP/policies/ad-policies/
よくある質問
Q. ChatGPT広告は個人でも出稿できますか?
事業者としての審査を通過する必要があります。ビジネス情報の登録と本人確認が必須で、法人・個人事業主を問わず「事業実態があること」が前提です。
Q. 広告が表示されているか、自分で確認できますか?
自社のChatGPT画面で広告表示を確認するのは難しい場合があります。有料プランでは広告が表示されず、Freeプランでも広告と関連性のある文脈で必ず自社の広告が表示されるとは限りません 。管理画面のインプレッション数で判断するのが基本になります。
Q.ChatGPT広告を配信できる代理店は?
現在、日本国内でChatGPT広告の出稿をサポートできる代理店として、OpenAIのローンチパートナーである電通デジタル・博報堂DY ONE・サイバーエージェントの3社が連携を発表しています。
また、上記パートナーに加えて、ブルースクレイ・ジャパンでもChatGPT広告の運用代行が可能です。
Q. 代理店に運用を任せる場合、何を準備すればいいですか?
まず事業主自身で広告アカウントを開設し、代理店メンバーを招待する必要があります。現時点では、代理店が広告主に代わってアカウントを開設することはできません。
あわせて、支払い用のクレジットカード(アカウント登録国と一致するもの)と、コンバージョン計測タグを設置できる体制をご用意ください。
Q. コンバージョン目的は利用できますか?
ローンチ当初は配信出来ませんでしたが、2026年7月24日から利用可能となっています。
Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
商材や予算、配信条件によって異なるため、一概には言えません。当社では、広告文やコンテキストヒント、ランディングページなどを検証しながら成果を判断するため、まずは2週間~1ヶ月程度をひとつの検証期間として考えています。
まとめ
ChatGPT広告は、検索広告のようにキーワードを起点とするのではなく、ユーザーとAIの会話の文脈をもとに広告との関連性が判断される媒体です。そのため、運用においても「どのキーワードを狙うか」ではなく、「どのような状況や悩みを持つユーザーの会話で、自社商材が選択肢になり得るか」を考えることが重要になります。
実際に当社で配信した結果からも、コンテキストヒントの設計だけでなく、広告クリエイティブも会話の文脈を意識することが重要である可能性が見えてきました。今回の検証では、直接的に訴求する見出しよりも、AIの回答から自然につながる見出しの方がCTRが高く、配信割合にも大きな差が生じています。
一方で、ChatGPT広告は提供開始から間もなく、キャンペーン目的やターゲティングなどの機能もアップデートが続いています。現時点では検索広告やMeta広告の運用方法をそのまま当てはめるのではなく、「コンテキストヒント」「広告グループ」「クリエイティブ」をセットで設計し、自社商材に合った配信パターンを検証していくことが、成果につなげるためのポイントといえるでしょう。
浜川 佳佑
メディアプランニング部にて全国展開する飲食チェーンのEC部門や、金融系・BtoB業界など、様々なクライアントを担当。きめ細かい運用調整を得意とし、数多くのアカウント改善に成功。 ChatGPT広告の社内プロダクトエキスパートとして、最新動向や運用知見の収集・発信を担う。
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