2024.10.29 2023.09.11
記事LPとは
記事LPとは、ブログやウェブメディアに掲載する記事とフォーマットが似ているランディングページ(以下:LP)のことを指します。
画像を中心に構成される一般的なLPとは違い、文章を主体として構成されていることが特徴となっています。通常LPとは違い、下記のようにネイティブ広告から記事LPに流入したユーザーを内部リンクによって通常LPに遷移させる流れを構築します。
通常のLPとの違い
訴求の違い
通常LPの場合、訴求の軸は商品やサービスの特徴、セールスポイントなどが中心となっています。
しかし、記事LPは最終的に商品のPRにつながるものの、ユーザーの悩みへの共感や解決策を提示し、ユーザーに「記事LPを読むことで商品に関心を持ってもらう」部分に訴求の軸があります。通常LPに遷移させるための記事LP、コンバージョンに繋げるための通常LPでそれぞれメインの訴求ポイントが異なることを意識した設計が重要です。
流入元の違い
通常LPの流入元は、主にリスティング広告やSNS広告ですが、記事LPの場合はネイティブ広告が流入元となっています。ネイティブ広告とは下記のように記事の間に似たフォーマットで表示される広告のことを指します。
記事との違い
記事LPと記事の違いは「目的」にあります。
一般的な記事ではユーザーの悩みやニーズに沿って情報を提供し、ユーザーの悩みを解決することが目的です。ユーザーは記事を読んで求めていた情報を得ることで課題を解決します。
しかし記事LPは「ユーザーが商品に関心を持つ」ことが目的です。ユーザーの悩みやニーズに沿った情報を提供しながら、商品やサービスの魅力・必要性をアピールしてコンバージョンにつなげられなければ意味がありません。記事LPでは「商材を使用することで課題が解決する」というアプローチ方法が記事との大きな違いです。
記事LPのメリット
広告感がなくユーザーに読んでもらいやすい
記事LPでは、通常LPのように大々的に商品を画像などを使用してアピールするのではなく先述したように商品への関心を高めることを目的とし、ユーザーの悩みに対する解決策として商品を紹介するため、ユーザーに広告感を与えずに商品についてアピールすることができます。
潜在的なユーザーへのアプローチに有効
記事LPはまだそれほど悩みが深くないユーザーに対して、課題を顕在化させるためのコンテンツとしても効果的です。
悩みやニーズがまだ明確でないユーザーに対し、記事LPで課題を顕在化させ、解決策を提示することで商品への関心・必要性の理解を高めることができます。また、記事LPを介すことで商品への理解・関心が深まった状態でコンバージョンに至るためLTVが高い傾向にあります。
通常LPに遷移する前に商品への関心を高めることができる
通常LPは商品・サービスのアピールポイントや特徴を中心に構成された企業視点、記事LPは体験談や身近な悩みに対する解決策の提示など第三者・ユーザー視点であることが多いです。ユーザーは記事LPの身近な悩みや課題、ユーザー視点での商品レビューなどといった内容に対して共感し、商品への関心を高めた上で通常LPに遷移することができます。
記事LPと相性のいい広告媒体
スマートニュース広告
スマートニュースは、ユーザー数3690万人を誇るユーザー数No.1のニュースアプリです。
スマートニュース広告は、ニュース記事の間に広告が表示される広告フォーマットがあります。記事LPの見出し・画像をニュース記事テイストに工夫をすることで広告感を薄くして配信することができ、ニュースアプリを閲覧している「役立つ情報を求めている」ユーザーとも相性がいいと言えます。
参考:広告出稿をサポート|SmartNews Adsヘルプセンター
Yahooディスプレイ(運用型)広告
Yahoo!ディスプレイ広告では、Yahoo!インフィード広告やYahoo!トップページに広告を掲載することができます。インフィード広告とは、Yahoo!JAPANのPC/スマートフォンのトップページのタイムラインに表示されるディスプレイ広告のことを指します。Yahooのニュースフィードは、記事LPがなじみやすい広告フォーマットのため相性がよく、配信に適していると言えます。
参考:Yahoo広告ヘルプ
LINE広告
LINEは月間利用者数9500万人を誇るSNSとなっており、LINE関連サービスをはじめとする外部サイトやアプリに幅広く広告を配信することができます。LINEに登録された情報や行動履歴に基づいてユーザーの属性や趣味関心を予測し精度の高いターゲティングが可能な点も大きな特徴となっています。トークの最上部やLINE NEWSは、記事風の広告見出しとも相性がよく、配信に適していると言えます。
参考:LINEヤフー for Business
記事LPの構成(デザイン)作成の4つのポイント
ストーリー性を持たせる(”PASBECONA”を意識)
記事LPの構成を作成する際は、まず大まかにストーリーを考えます。
構成を1から考えるのではなく、成果が良いとされるフレームワークを基本構成として活用しましょう。
”PASBECONA”は、神田昌典氏が提唱したユーザーの購買行動を促しやすいセールスメッセージのことを指します。
”PASBECONA”は以下のような構造となっています。”PASBECONA”を活用することで訴求力のある記事LPを作成することができます。
Problem|問題 | 買い手が抱えている「痛み」を明確化する |
Affinity|親近 | 売り手が、買い手の「痛み」を理解し、解決する術を知っていることを感じてもらう |
Solusion|解決 | 問題の根本原因を明らかにし、「解決」のアプローチ法を紹介する |
Benefit|利得 | それを買うと、どんないいことがあるのか=ベネフィットを述べる |
Evidence|証拠 | ベネフィットが機能する証拠・根拠を示す |
Contents|内容 | 商品・サービスが具体的にどんなものか紹介する |
Offer|提案 | その商品・サービスを手に入れるための販売条件を提案する |
Narrow|適合 | 売り手の価値観にぴったり「適合」する顧客を絞り込む |
Action|行動 | 「痛み」を解決するために必要な「具体的行動」を呼びかける |
引用:神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全』p188 ダイヤモンド社,2021年
サービスの紹介は3割程度にとどめる
記事LPは、CVさせることが目的ではなく、サービスに興味を持ってもらうことが目的です。
サービスの売り込みが大半を占めると、ユーザーは離脱してしまう可能性があるため、商品やサービスに関する説明や紹介は3割程度にとどめましょう。
画像占有率を高めにする
画像占有率は1スクロールあたり1.3〜1.5枚がおすすめです。テキスト部分が多すぎると、ユーザーが飽きて途中で離脱してしまう可能性があります。テキスト部分はできるだけ簡潔に、画像占有率を高めにすることで飽きずに読み進めることができます。
長さは25スクロール未満にする
記事が長すぎて結論になかなかたどり着けないとなると、離脱の大きな原因となってしまいます。長さをできるだけ短く25スクロール未満に抑えることで、離脱を防ぎ、飽きの来ない構成を意識しましょう。
可能な限り動きを付けて単調にしない
記事LPを読んでいるユーザーを飽きさせないようにするポイントとして画像を挿入する際にGIF画像を用いて動きを付けることもおすすめです。GIF画像を用いることで、商品の使い方に関するイメージが湧いたり、記事に動きがでるのでユーザーが飽きずに読み進めることができます。
記事LPのライティング時の3つのポイント
数字にできる表現は積極的に使う
商品の効果や特徴をアピールする際は、可能な限り数字を用いて表現するようにしましょう。
例えば、化粧品の美容成分について記載する際に、「美容成分たっぷり配合!」というよりも「美容成分1000g配合!」といった方が具体性があるように、可能な限り数字を用いて表現することが重要です。
タイトルは興味を引くようなものにする
記事LPは前述したようにネイティブ広告の記事の一覧に並ぶことが多いため、ユーザーが興味を引くような内容にする必要があります。その内容がクリック率にも影響するため、重要な要素となります。
クリック率を高めるタイトルの付け方については以下の記事でも紹介しています。参考にしてください。
読みやすさを意識した文章を作る
文章の長さは、読みやすく分かりやすい書き方を意識しましょう。
長々と説明が続く文章は読みにくく、途中で飽きられてしまう可能性があります。
適度に改行を入れたり、強調するためのマーカーで色を入れたり、太字にしたりして装飾することでメリハリがつき、ユーザーも読みやすくなるのでおすすめです。
記事LPを作成する際の注意点
引用元を明記する
記事LPを作成する際に、画像や具体的な商品の効果などについて他のサイトや記事から引用して執筆する場合、必ず引用元を明記するようにしましょう。引用元を明記せずに引用したり、無断で他社サイトから取得した画像を転用したり、加工してしまうと著作権の観点から違反になってしまうので注意が必要です。
広告規制に準拠する
記事LPは広告扱いになりますので、各広告規制の対象となります。
記事LPを作成する際に注意すべき法律は以下の通りです。
まとめ
今回紹介した内容を参考に、記事LPを活用しユーザーの関心を高めてコンバージョンにつなげましょう!
SEOコンサルタントチーム
さまざまな業種業態のサイトのSEO対策の経験を経たSEOコンサルタントがSEO対策におけるお役立ち情報を発信します。 ”SEO”の生みの親であるブルースクレイからローカライズした内部施策をはじめとするSEOのノウハウをわかりやすくお届けします。
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