2024.12.03 2022.04.11
SEOのタイトルってキーワードを入れる以外にどうしたらいいの?
既存ページのタイトルを変えるときはどうすればいいの?
この記事を読んでいるということは、このような漠然としたお悩みをお持ちではないでしょうか。
SEOにおいてタイトルは重要な要素ということは知っている方がほとんどだと思いますが、実際にご自身でタイトルを付けるとなると頭を抱えてしまう方も多いでしょう。
この記事では、SEOにおけるタイトル(titleタグ)の重要性と作成のコツについて解説しています。検索順位やクリック率に影響を与えるタイトルは、全角30文字前後で、対策キーワードを左側に配置し、ページ内容を的確に表現することが推奨されています。
また、数字や記号、パワーワードを活用し、ユーザーの関心を引く工夫が必要です。さらに、既存ページのタイトルを改善する際には、競合分析や優先度の設定を行い、キーワードの詰め込みすぎを避けることで、自然で魅力的なタイトルを作成することが求められます。
この記事を読めば、SEOのタイトルを決める手がかりが掴めるので、ぜひ参考にしてください。
目次
タイトル(titleタグ)とは
SEOにおけるタイトルとは、Webページに設定するtitleタグを指します。
titleタグとは、サイト名や各ページの名称を検索エンジンに対して伝えるために用いられるHTMLタグです。
このtitleタグに記述する内容が検索順位に大きく影響することから、タイトルはSEOの施策の中でも重要度が高い施策とされています。
<title>○○</title>
タイトル(title)タグはソース上でみると上記のような形で入っているタグになります。ページタイトルを表し、検索結果にも大きく表示されます。
SEOタイトル(titleタグ)が重要な理由
次にSEOにおけるタイトルの重要性について解説します。
大きく3つの観点でタイトルは重要で、流入数等にも関わってきます。
- 検索順位
- クリック率
- SNSからのアクセス数
検索順位
検索順位にはページ上のタイトルやhタグ、ページ内のテキストなどさまざまな要素が影響しますが、タイトルはその中でも影響が大きい要素です。
そのため、ページ内に素晴らしいコンテンツがあったとしても、SEOを意識したタイトルが付けられていなければ検索順位が上がらないことも十分に考えられます。
また、タイトルに含めるキーワードによっても検索での露出は大きく異なります。
たとえば、「○○ 口コミ」「○○ レビュー」「○○ 感想」など、広義の意味が同じ言葉でも、それぞれの検索結果を見ると表示されるページや順位は異なります。
特に競合が多い領域では、タイトルが順位によりシビアに影響するのでSEOを意識したタイトルの重要性も高くなります。
検索エンジンに対して、ページ内容を正しく伝える為にも重要な要素です。
クリック率
タイトルは検索結果で特に目立つように表示されており、検索ユーザーも基本的にはタイトルを見て、クリックするかを決めるため、クリック率に大きく影響します。
また、ご存じの通り検索順位に応じてクリック率は大きく変動し、順位が高い方がクリック率も高い傾向にあります。
2024年5月にアメリカのSEO会社「FirstPageSage」が発表した調査によると、2024年の順位別平均クリック率は以下の通りです。
2024 年の Google 検索結果ページのクリック率 (CTR)
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
クリック率 | 39.8% | 18.7% | 10.2% | 7.2% | 5.1% | 4.4% | 3.0% | 2.1% | 1.9% | 1.6% |
引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024
あくまでもこれは順位別の平均クリック率ですが、運営しているサイトのクリック率がこれらの数値を大きく下回っている場合には、タイトルに問題があり下回っている可能性も考えられます。
タイトルの付け方でクリック率が平均値よりも高くなることも、低くなることもあると覚えておきましょう。
SNSからのアクセス数
SNSでページを共有した際には、そのプラットフォーム上にタイトルが表示されます。
SNSに表示されるタイトルは「og:title」といい、Webページのtitleタグとは異なる概念ですが、一般的にtitleタグと同じ文言が設定されます。
そのためSNSからのアクセス数にもタイトルは影響する可能性があります。
SNSからのアクセス数は、SEOの検索順位に直接的な影響はありません。
しかしSNSユーザーが、そのページについての投稿を行うことでSEOの検索順位に影響する可能性があります。
これはサイテーションと呼ばれる外部対策の1つです。
サイテーションとはリンクの無い口コミを指し、今後さらに重要性が増すとも言われています。
SNSへの露出を最優先に考える必要はありませんが、SNSにもページのタイトルが表示されることは覚えておきましょう。
OGPタグについては以下のSEOチェックリストでも紹介しています。合わせてご覧ください。
タイトル(titleタグ)の作成手順
対策キーワードの決定
まず、対策キーワードを決定ます。対策キーワードを軸に、ページ内容やタイトルを考えていくというのが基本フローです。
対策キーワードの選定方法については以下の記事で詳しく説明しておりますので、そちらをご覧ください。
対策キーワードにおける上位ページ分析
対策キーワードを決めたら、そのキーワードで上位化している競合ページを分析し、コンテンツ内容の大枠を決めていきます。
ページ内容を簡潔に表すタイトルを作成するために、タイトルを決める前にページの内容を決めていくという順序で行います。
ユーザーニーズの理解(タイトル・コンテンツに含めるべき内容の決定)
さらに、そのキーワードを検索するユーザーが何を知りたくて検索しているのかを理解し、タイトルやページのコンテンツ内容に落とし込んでいきます。
競合分析により上位化するためのポイントを分析するだけでなく、ユーザーニーズの理解をしっかりとしておくことが大切です。
ユーザーニーズの理解には、サジェストキーワードや関連キーワード、関連する質問等の内容を参考にしたりします。
サジェストキーワードを参考にする点は、次の章でも具体的なキーワードを使って説明しています。
競合サイトのタイトル分析
最後に、競合サイト(上位ページ)のタイトルを分析します。
対策キーワードや関連するキーワードを含めることも大切ですが、競合サイトと差別化することも大切です。
差別化し、クリック率の高いタイトルを作ることを意識しましょう。
タイトル(titleタグ)の設定する際の5つの基本
タイトル(titleタグ)における弊社としてのベストプラクティスは以下になります。
- タイトルの文字数は全角30文字前後にする
- 対策キーワードはなるべくタイトルの左側に含める
- ページの内容を表すような内容を設定する
- サジェストや関連キーワード等を参考にタイトルに含める
- 対策キーワードの詰め込みを避ける
タイトルの文字数は全角30文字前後にする
一般的にSEOにおけるタイトルの文字数は30文字程度とされています。これは検索結果に表示される文字数が30文字程度であるからです。
30文字以上のタイトルを付けることがNGなわけではありませんが、少なくともユーザーにとって重要な情報は30文字以内に含めましょう。
せっかく魅力的なタイトルをつけても見られなければ意味がありません。ただし検索結果の文字数は閲覧デバイスやキーワードによって変動します。
ターゲットキーワードの検索結果をあらかじめ確認して、適切な文字数を把握してからタイトルを付けましょう。
対策キーワードはなるべくタイトルの左側に含める
対策キーワードはタイトルの左側に含めるようにしましょう。検索結果に表示されるタイトルの文字数には制限があります。
文字数が多くなってしまう場合、重要なキーワードが後半にあると検索結果に表示されなくなってしまう可能性があります。
そのため、特に重要度の高いメインキーワードはタイトルの冒頭に含めるようにしましょう。
キーワードの選定方法については以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
ページの内容を表すような内容を設定する
タイトルとページ内容が決まったら、そこに乖離がないかを確認しましょう。
検索ユーザーはタイトルを見て、「自分の求めている情報がある」と思ってクリックします。
しかし、遷移したページに、あると思っていた情報がなかったり、想像していた内容と記載されている内容があまりにも違ったりすると、ユーザーは離脱してしまいます。
ユーザーの離脱を防ぐためにも、タイトルとページの内容が乖離しないように注意しましょう。
サジェストや関連キーワード等を参考にタイトルに含める
タイトルに含める文言を決める際には、メインの対策キーワードのサジェストや関連キーワードを確認しましょう。
検索ボリュームが多いキーワードがあれば、ユーザーの需要が高い情報だと判断できるため、タイトルにも含めたほうが効果的な場合があります。
例えば「ダイエット」が対策キーワードの場合。
サジェストや関連キーワードの中で、検索ボリュームが一番大きいキーワードは以下の通りです。
ダイエットのサジェストや関連キーワードと検索ボリューム |
|
キーワード |
検索ボリューム |
ダイエット 食事 |
110,000 |
ダイエット レシピ |
60,500 |
ダイエット サプリ |
49,500 |
ダイエット 運動 |
18,100 |
「ダイエット 食事」の検索ボリュームが一番多いことから、ダイエットに関する情報の中で一番需要が高い情報は食事に関する情報だとわかります。
このように「ダイエット」という対策キーワードでコンテンツを作る場合には、タイトルに「食事」というキーワードを含めることで、より多くのユーザーに興味をもってもらえる可能性があります。
対策キーワードの詰め込みを避ける
1つのタイトルに同じキーワードを何個も含めないということも重要です。
30文字という制限を考慮すると、同じキーワードを複数含むことでユーザーへ伝えられる情報量が少なくなってしまい、クリック率を下げる原因になる可能性があるからです。
どうしても同じキーワードを複数含めないと、文脈がおかしくなったり意図が分かりづらくなってしまったりする際には、競合のタイトルを参考にしてみましょう。
titleタグに適切な内容を、サイト内で重複することなく設定すると、検索結果画面に設定された内容が表示されやすくなります。
対策キーワードを盛り込みながら、ユーザーの目に留まりやすいような内容を設定するように心がけましょう。
タイトルにおけるクリック率アップのコツ
検索順位への影響度が大きいタイトルですが、クリック率にも大きく影響します。検索ユーザーによりクリックしてもらいやすいタイトルのつけ方について紹介します。
クリック率の高いタイトルを作成するには以下のようなポイントを意識して作成していきましょう。
- 数字や記号をタイトルに含める
- タイトルはベースとフックで構成する
- タイトルにパワーワードを含める
- 6W2Hに分解する
数字や記号をタイトルに含める
数字や記号をタイトルに適度に含めることも、検索結果でのクリック率向上を期待できます。
数字を含めることでユーザーにより多くの情報量を与えたり、記号を含めることで強調したい文言を分かりやすくユーザーに伝えたりすることができます。
たとえば、以下のようにタイトルに数字や記号を含めることで、より魅力的なタイトルに仕上がります。
数字や記号をタイトルに含む例 |
|
記事の概要 |
例 |
家でできるダイエットを紹介する記事 |
1日たった5分で痩せるおうちダイエット |
パソコン選びのコツを紹介する記事 |
パソコン選びを成功させるたった1つのコツ |
スキンケアのおすすめを紹介する記事 |
【乾燥肌必見】冬におすすめの保湿力アップスキンケア10選 |
ビジネスにおける業務効率化に関する記事 |
【生産性3倍UP】業務効率化のおすすめツール全20種 |
タイトルに含むすべての情報に数字や記号を使うのではなく、ユーザーが一番知りたい情報に数字や記号を使って、より良いタイトルを作りましょう。
ただし強調を意識しすぎるあまり、誇張したタイトルを付けてしまうと場合によっては優良誤認表示や有利誤認表示に抵触してしまう可能性があります。
タイトルを見たユーザーに誤認させないためにも、タイトルを作ったら第三者に必ず確認してもらいましょう。
タイトルはベースとフックで構成する
タイトルを作るときにはベースとフックと呼ばれる2つの要素で構成しましょう。
ベース:記事の概要を説明する要素
フック:ユーザーの興味をひきつける要素
たとえば、この記事のタイトル「SEOに強い!効果的なタイトルの付け方とクリック率アップのコツや作成手順」のベースとフックは以下の通りです。
ベース:「効果的なタイトルの付け方とクリック率アップのコツや作成手順、具体例つき」
フック:「SEOに強い!」
このように2つの要素を意識してタイトルを作るだけでも、クリック率は大きく変わります。
ある程度この構造に慣れてきたら、どんなタイトルがクリック率が高いのかが見えてくるので、まずはこの構造でタイトルを作ることから始めてみてください。
タイトルにパワーワードを含める
タイトルには数字や記号の他にも、パワーワードを含めましょう。
パワーワードというと、少し広義ですが要するにユーザーの気を引く語句をタイトルに含めるということです。
パワーワードの種類はさまざまですが、この記事ではポジティブワードとネガティブワードの2つに分けて、それぞれ例を挙げました。
ポジティブなパワーワード
- 3分でできる○○
- 誰でも簡単
- 明日からできる
- 初心者必見
- 学校では教えてくれない
ネガティブなパワーワード
- 知らなきゃやばい○○
- ○○が失敗する理由
- 知らないと損する○○
- やってはいけない○○
このようにユーザーが思わずクリックしたくなるようなパワーワードを含めましょう。
前述したフックにもパワーワードを含めることで、より良いものになります。
6W2Hに分解する
先程のベースとフックに加えて、What・Why・How を意識して含めるとよいでしょう。
6W2Hに加えて具体的な数字やパワーワードを含められるとより魅力的なタイトルに仕上がります。
例:「リスティング広告」というキーワードで記事作成する場合の6W2H分解例
誰が(Who) |
現役運用者が教える |
誰に(Whom) |
広告代理店をお探しのあなたに |
何を(What) |
リスティング広告で成果を上げるポイント |
なぜ、何のために(Why) |
CVを爆増するための |
どこで(Where) |
現場で役立つ |
いつ(When) |
今日から使える |
どのように(How) |
1記事でわかる |
どのくらい(How much) |
無料で教わる |
6W2Hに分解して作ったタイトルがこちらです。
1記事で分かるCVを爆増するためのリスティング広告で成果を上げるポイント
検索ユーザーにこの記事を読むことで知ることができる情報やメリット等をわかりやすくまとめることができています。
既存ページのタイトル(titleタグ)を改善する2つのポイント
次に既存ページのタイトルを改善する際のポイントを2つ紹介します。
タイトルの変更は既存ページのクリック率改善にも有効なので、ぜひ参考にしてください。
- 改善するページの優先度を決める
- 競合ページのタイトルと比較
改善するページの優先度を決める
既存ページのタイトルを変更する際には、まずどのページからタイトルを変更するかを決めましょう。
優先度を決めることで流入やコンバージョンの増加を効率的に行えるようになります。
おすすめのページの選定は大きく2つです。
- 表示回数が多く、クリック率が低いページ
- なかなか対策キーワードで上位化しないページ
表示回数が多く、クリック率が低いページ
表示回数が多いにもかかわらず、クリックされていないということは、検索結果に表示されているにもかかわらず、クリックされていない可能性が高いです。
表示回数とクリック率はGoogleサーチコンソールで確認できるので、タイトルを変更する際にはサーチコンソールを確認してみましょう。
なかなか対策キーワードで上位化しないページ
ページ作成後、なかなか対策キーワードで上位化しない場合、タイトルを変更することで順位改善できる場合があります。
上位化できない理由はさまざまですが、ページの内容を変えなくてもタイトルが最適されていないケースも多くあるため、一度試してみるとよいでしょう。
競合ページのタイトルと比較してみる
上位表示されているにもかかわらず、クリック率が平均よりも低かったり、他のページと比較して低かったりする場合は競合ページのタイトルと比較して魅力的なタイトルかどうかを確認しましょう。
特に競合ページと同じような内容のコンテンツの場合は、タイトルで差を付けられないとクリックされにくいです。
検索ユーザーや検索回数には上限があり、それを競合と奪い合うことになるので、競合よりも魅力的なタイトルをつけられるかは非常に重要です。
タイトル(titleタグ)設定の注意点
最後に、タイトルを設定する際の注意点をご紹介します。
タイトルは、Googleにより自動書き換えされる場合がある
タイトルはGoogleによって自動書き換えされる場合があります。設定されている内容が適切でない、ページ内のより適切だと判断したものがある等の場合に書き換えが起こる場合があります。
- タイトルの文字数が長くないか
- タイトルがページの内容を説明する内容になっているか
- 対策キーワードが繰り返し使われていないか
上記のようなポイントで見直しを行いましょう。
まとめ
検索順位を上げるには、タイトルよりもページ内容が重要です。タイトルはあくまで、検索ユーザーの興味を引き付けることに有効です。
基本的に順位が上がればクリック率も上がりますが、それだけではクリック率を最大化することはできません。
またすべてのページを「狙ったキーワードで1位」にすることは難しいので、タイトルを最適化してクリック率を上げることが重要です。
タイトルにキーワードを含めるのは必須という前提のもと、その他の要素を最適化することで本当の意味でSEOに強いタイトルを付けることができます。
タイトルを作るときに、キーワード以外の要素をどうしたらよいのか分からず悩んでいた方は、この記事で紹介した方法をぜひ実践してみてください。
SEOは細かい施策の積み重ねが最大の成果を導きます。
他にもSEOに関する記事をたくさん用意していますので、まずはSEOの基本に関する記事を読んでみてください。
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