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【2024年版】BruceClay直伝!内部SEOのチェックリスト44項目

2024.07.10 2020.07.13 

【2024年版】BruceClay直伝!内部SEOのチェックリスト44項目

SEO(検索エンジン最適化)は、日々進化を続けています。そのため、検索エンジン向けにWebサイトを最適化するためには、常に最新の情報を把握しておくことが重要です。このチェックリストでは、サイトのパフォーマンスを向上させるために、最適化するべき項目を44個紹介します。

このSEOチェックリストでは、以下の7項目に分けて作成しています。

  • コンテンツの最適化
  • 内部最適化
  • ローカル検索最適化
  • モバイル最適化
  • サーバー/HTMLの最適化
  • サイト全体の最適化
  • ウェブマスター向けツール

※この記事は、2024年4月時点のBruce Clay Inc. の「The Always Up-to-Date SEO Checklist」を抄訳したものです

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目次

SEOにおける内部施策とは

SEOにおける内部施策とは
SEO対策は大きく「内部施策」「外部施策」「コンテンツ施策」に分けられます。
そのうち内部施策は、Webサイト内部の要素や構造を最適化することで、検索エンジンでのランキング向上を図る取り組みです。外部要因に比べて直接的にコントロールできるため、効果を見込みやすいとされています。

内部施策には、ページの構造改善、内部リンクの最適化、読み込み速度の向上などが含まれます。これらの施策は、Webサイト全体の品質と信頼性を向上させ、検索エンジンのアルゴリズムに好意的なサインを送ることが期待されます。

SEOについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

内部SEOのチェックリスト44項目

自社サイトが対策できているか、以下チェックリストにて確認していきましょう。

No. カテゴリ チェック項目
1 コンテンツの最適化 ターゲットユーザーの調査
2 キーワードの選定・調査
3 強調スニペット
4 文字数
5 CTA(Call to Action)
6 コンテンツの新鮮さ
7 トップページの静的コンテンツ
8 重複コンテンツ
9 内部最適化 title タグ
10 description タグ
11 見出しタグ
12 画像の最適化
13 Alt属性
14 動画の最適化
15 構造化データでのマークアップ
16 データの構造化
17 ソーシャルメタタグ
18 URLの最適化
19 絶対パス記述のリンク
20 JavaScriptとCSSの外部ファイル化
21 ローカル検索最適化 Googleビジネスプロフィールへの登録
22 構造化データでのローカル情報のマークアップ
23 ローカルサイテーションとリンク
24 モバイル最適化 モバイルユーザビリティ
25 モバイルと音声検索キーワード
26 Accelerated Mobile Pages (AMP)
27 サーバー/HTMLの最適化 HTTPS
28 煩わしいインタースティシャルを避ける
29 コアウェブバイタル
30 サーバー構成とメンテナンス
31 サイトスピードとパフォーマンス
32 サイト全体の最適化 コンタクト情報
33 お客様の声
34 プライバシーポリシー
35 テキストナビゲーション
36 サイトマップ
37 robots.txtファイル
38 リンク設計
39 静的URL
40 スパムの活用を避ける
41 ウェブマスター向けツール ウェブアナリティクス
42 ウェブマスターツール
43 手動ペナルティの審査
44 アルゴリズムアップデート

それぞれ詳しく解説していきます。

コンテンツの最適化

コンテンツの最適化
Googleが公表した時にはすでに多くの人が知っていたことですが、コンテンツは、数百あるランキングシグナルの上位3つのうちの1つです。他に何もしなければ、コンテンツ戦略はオンラインでの成功に欠かせないものです。

1.ターゲットユーザーの調査

ターゲットユーザーや、彼らが持っている疑問、悩みを知ることは非常に重要です。彼らが、Googleにどのようなクエリで検索しているのかを知ることで、キーワード調査に役立ちます。

これにより、彼らの疑問、抱える問題を解決するコンテンツを作成できるようになります。
(1ページにつき1つのメインキーワード(トピック)を決め、このコンテンツのベースとして使用しましょう)

検索ユーザーの意図を理解することは、コンテンツを作成するうえで重要なステップです。ターゲットユーザーが抱くであろう典型的な質問に答えるコンテンツを用意することも、音声検索であなたのページを見つけてもらうのに役立ちます。

2.キーワードの選定・調査

キーワード調査は、継続的に行う必要があります。まずは、自分が書きたいトピックのためのメインワードを選定することから始めましょう。

メインワードが決まっている場合は、実際にGoogleでそのワードを検索し、検索結果の上位や、「他の人はこちらも検索」の欄に表示されるフレーズ、検索結果ページの残りの部分を見てみましょう。

この検索結果は、質問に対する検索ユーザーの意図が実際に何であるかを知るための最良の手がかりを提供してくれます。自分のコンテンツはユーザーが求めているものを満たしているかどうか確認しましょう。またはコンテンツに対してより適切なキーワードフレーズを探しましょう。

キーワード選定について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

3.強調スニペット

キーワード調査をしていると、ターゲットとしているキーワードのGoogle検索結果の上位にスニペットが表示される場合があります。このように質問タイプのクエリに対する回答を提供できている場合は、強調スニペットとして表示されるチャンスがあります。

強調スニペット枠に表示させるには、スニペットの種類(ビデオ、テキスト、リスト、表、画像など)に応じてコンテンツを最適化する必要があります。(詳しくは下記の「データの構造化」を参照)テキスト用に最適化している場合は、競合調査を行うことで、強調スニペットの典型的な長さを見つけることもできます。

4.文字数

ページに必要なコンテンツの量は、トピック、キーワード、競合、クエリの意図によって異なります。

まずクエリには下記のように大きく3つのタイプがあります。

検索クエリの主なタイプ

1.トランザクショナルクエリ

これらのクエリは、ユーザーが何か明確な行動を使用とするときに発生します(購入・問い合わせ・ダウンロードなど)。たとえば、製品の正確なブランドやモデルを検索することは、購入の意思を示唆しています。

2.インフォメーショナルクエリ

これらは情報収集を行うときに使用されるクエリです。人々は何かを購入する前などにリサーチを行うことがよくあります。たとえば、「最高の電動歯ブラシ」という検索は、検索者が近い将来に電動歯ブラシを購入する可能性が高いことを示しています。

3.ナビゲーショナルクエリ

ナビゲーショナルクエリは、オンラインでもオフラインでも、ユーザーが特定のどこかにたどり着くために使用するクエリです。たとえば、レストランの名前を検索すると、そのレストランのウェブサイト、電話番号、住所などが表示されます。

何文字書けば十分かという明確なルールはありません。おおよそのコンテンツボリュームを定めたい場合には、ターゲットとしているキーワードの上位のページを見てみるのがよいでしょう。

上位の競合他社をのコンテンツ量を平均化することで、検索エンジンがそのトピックにおいてスタンダードと考える目安を知ることができます。

質の高いコンテンツはSEOチェックリストの中でも鍵となる重要な項目です。Googleのパンダアップデートは、現在コアアルゴリズムの一部となっており、低品質のコンテンツを検出し、その順位を下げます。

内容の薄いコンテンツをむやみに作るのではなく、ターゲットトピックに関する情報をしっかりと網羅し、サイトがそのトピックにおいて専門性が高いことを示しましょう。

5.CTA(Call to Action)

それぞれのページについて、ユーザーがここから何をする必要があるのかを自問自答しましょう。そしてその行動が簡単に実行できるようにしましょう。

主要ページでは、訪問ユーザーが次に取ることができる主な行動を明確にしておかなければなりません。

  • 製品ページでは、CTAが目立つようにしましょう(例:「カートに入れる」や 「無料トライアルを始める」)。
  • サービスページでは、CTAは 「電話で問い合わせる」や 「見積もりを取る」などが考えられます。CTAを明確にして選択しやすくしましょう。
  • トップページでは、訪問者がコンバージョンファネルの次のステップに進むのを手助けしましょう。

CTAの文言は能動的でなければなりません。CTAの配置とデザインは、ユーザーの注意を引くべきです。しかし、何が最適なのかを確かめるために、色々なパターンをテストしてみてください。

また、コンテンツは直接的にアクションを喚起するものである必要はありません。よくある質問に答えるブログ記事やFAQページのように、情報ページのパフォーマンスが良い場合のアクション喚起はユーザーに「もっと知りたい」と思わせるか、コンバージョンファネルに入るように促すことかもしれません。

CTAについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

6.コンテンツの新鮮さ

定期的にコンテンツを見直し、情報が最新であることを確認しましょう。

このSEOチェックリストも定期的に更新しています。SEOのベストプラクティスは、検索エンジンのガイドラインや技術の進歩に合わせて進化していかなければなりません。

あなたの業界の動きが速いのであれば、あなたのコンテンツもそれに追いつく必要があります。

7.トップページの静的コンテンツ

トップページは内部リンクを介してサイト内の主要ページに誘導するためのハブとして機能します。また、ブランドや主要な製品/サービスを検索するときに最も頻繁にランディングする場所でもあります。

トップページには、ブランドや主要テーマについて説明するテキストを掲載することが重要です。

見出し以外何もなく、常に変化するようなコンテンツのみで構成した場合、サイトのテーマ性が弱くなる可能性があります。そのため、トップページでは静的なコンテンツを盛り込むようにしましょう。

8.重複コンテンツ

重複コンテンツがあることで以下2点の事象が起こる可能性があります。

  • コピーコンテンツと判断されSEOに影響が出る
  • 表示させたいページ以外が表示される

自社のコンテンツがWeb上の他の場所に存在していないか検索してみてください。CopyScape.comを活用して、定期的にチェックするとよいでしょう。あなたのサイトが他のソースからコンテンツをコピーしているように見える場合、それは検索エンジンにとって低品質となるうるシグナルであり、順位を下げる原因になるかもしれません。

同様に、他のサイトがあなたのコンテンツをコピーしている場合も、SEOの観点から問題になる可能性があります。同じ内容のURLが3つあるなど、サイト内に重複したコンテンツがある場合、検索エンジンは重複したものをフィルタリングします。

関連するクエリの結果には1つだけが表示されますが、Googleが選んだページは、あなたが表示させたいページではないかもしれません。解決策のひとつとして、canonicalタグを使用して、どのバージョンがインデックスされるべきかを検索エンジンに伝えるという方法があります。

canonicalタグについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

内部最適化

内部最適化
トップページから優先度の高い商品ページまで、重要なページごとにこのチェックリス使って見直してみましょう。

9.title タグ

SEOにおいて、titleタグは重要なタグであり、上位表示したいキーワードを含めることを常に強調してきました。

titleタグは、以下4点を意識して設定しましょう。

  • 30字前後で構成する
  • 各ページのmeta titleがユニーク
  • ページに関する最も重要な情報を記述する
  • 検索結果上で省略されない位置に主要キーワードを使用

一般的に、titleタグは30字前後で構成するべきです。また、各ページのmeta titleがユニークで、そのページに関する最も重要な情報を記述していることを確認しましょう。

さらに、主要キーワードを検索結果上で省略されない位置に使用しましょう(Googleの場合はスペースを含めて約60~70半角文字です)。titleタグは、検索ユーザーが検索結果で見るタイトルになることが多いということを覚えておいてください。

タイトルと説明文の両方が、サイトのクリック率に影響を与える可能性があります。そのため、ユーザーにとって魅力的なタグを作成するようにしましょう。

title タグについて、詳しくは以下記事も参考にしてください。

10.description タグ

descriptionタグにおいては、以下2点を取り入れましょう。

  • 重要な情報やキーワードを冒頭付近に盛り込む
  • 160文字(半角)程度で設定する

titleタグ同様、meta descriptionタグにも重要な情報やキーワードを冒頭付近に盛り込む必要があります。検索エンジンが記述テキストを表示することを選択した場合、160文字(半角)程度が表示されます。

Googleは、meta descriptionを重要なランキング要因とは考えていないとしていますが、個人的にはGoogleの検索結果画面に表示されるものは全て重要だと思っています。なぜならそれらはユーザーのクリックを誘導するのに役立つからです。

Googleはmeta descriptionのテキストを、ページの本文をもとに自動生成したスニペットに置き換えることがよくあります。検索スニペットは、Googleが検索に関連性が高いと判断した場合、meta description記述の代わりに表示されます。これはmeta descriptionにキーワードが含まれていない場合によく見られます。

11.見出しタグ

見出しは、読者へページの主要なセクションとポイントを伝えるものです。本文の内容がどのように構成されているかを視覚的に示す手がかりとなります。

また、検索エンジンや読者にページ内でどのようなトピックが取り上げられているかを知らせることもできます。技術的なポイントとしては、ページの本文内の最初の見出しタグが<h1>であることを確認してください。

見出しタグは、<h2>、<h3>、  <h4>などがあり、ページの目次のように使用します。1つのページに複数の<h1>があっても構いません。

また、フォントサイズを調整するために見出しタグを使用しないように注意してください。本来見出しはコンテンツの階層を記述するためのものであるため、検索エンジンを混乱させる可能性があります。

ナビゲーション要素やその他のグローバルテキストは、見出しタグではなくCSSでスタイルを整える必要があります。

12.画像の最適化

コンテンツにはテキストを分割し、読者の興味を引きつけるための視覚的な要素が必要であり、画像は非常に有効なフォーマットです。また、画像を有効活用することによって画像検索などで、上位表示の機会が増えます。

ただし、画像によってはページの読み込み時間が遅くなる可能性があります。ファイルサイズを小さくし、可能な限り高速化するには、元のファイルをアップロードしてブラウザに縮小させるのではなく、表示サイズに合わせてファイルのサイズを変更します。また、画像タグに幅(width)と高さ(height)の属性を含めるようにしてください。

Bruce Clay Inc.では、WEBPの画像フォーマットを自動的に対応ブラウザに提供するプラグインを使用しており、画像サイズを約50%縮小しています。ページサイズを小さくし、ページ読み込みを高速化することで、SEOパフォーマンスを向上させることができます。

ファイル名は画像の内容がわかるようなフレーズを記述し、可能であればキーワードを含めるようにしましょう。また、キャプションや画像周辺のテキストを最適化することで、画像が何についてのものであるかを強調することができます。

13.Alt属性

画像には必ずalt属性を設定しましょう。画像には必ずalt属性を設定しましょう。

米国障害者差別禁止法(ADA)では、画像がコンテンツの正確な理解につながる場合には、視覚障害者のために画像の内容を説明するとしています。 そして、コンプライアンス違反は重大な罰金やペナルティにつながる可能性があるため、慎重に取り組む必要があります。

アクセシビリティは、ユーザーにとってもGoogleにとっても重要です。Googleによると、alt属性を最適化することは、あなたのサイトがアクセシブルであることを示す主要な指標となります。

SEOチェックリストの項目として、画像には、可能な場合ページのキーワードを含む正確なaltテキストを設定しましょう。画像が装飾的なものであれば、imgタグ内に空のalt属性を設定しましょう。

14.動画の最適化

動画は、ユーザーのエンゲージメントを高めるために重要なコンテンツです。消費コンテンツである動画には、SEO上のメリットに加え、SNSで共有されやすいという利点もあります。また、動画は検索結果の強調スニペットのフォーマットのひとつでもあります。

今後ハウツークエリの自然検索結果の30%以上が動画での回答に進化していくと想定しています。可能であれば今すぐにでも準備を始めましょう。

検索でユーザーに見つけてもらえるように動画を最適化する必要があります。動画コンテンツは、通常の検索結果だけでなく、YouTubeなどの動画専用検索エンジンでも上位表示を獲得できます。

画像と同様、埋め込まれた動画はページの表示速度を遅くする可能性があります。YouTube、Vimeoなどの最適化のベストプラクティスは多くあります。

興味のある方は10 video SEO tips to improve SERP rank(英文)をご覧ください。

15.構造化データでのマークアップ

構造化データはページのコンテンツが提示している情報の種類を検索エンジンが理解するのに役立ちます。たとえば、今後開催するイベントがある場合、その日付、時間、場所、およびその他の詳細を示すために構造化データのマークアップを使用することができます。

Googleがあなたのサイトに何があるかを明確に理解している場合、それらが検索結果に表示される可能性があります。Googleのガイドラインではマークアップの方法として下記の3つのフォーマットをサポートしています。

  • JSON-LD(推奨)
  • Microdata
  • RDFa

これは技術的なSEOチェックリストの項目となりますが、マークアップが検索結果に表示されるようにするには、オブジェクトに必要なプロパティを全て含めることが求められます。正しくマークアップできているかを確認するには、リッチリザルトテストツールを使用して、ページやコードスニペットをチェックしましょう。

構造化データについて、詳しくは以下記事も参考にしてください。

16.データの構造化

先ほど説明したマークアップ以外にも、検索エンジンがより理解しやすいようにデータを構造化する方法があります。

  • HTMLのテーブル(表)
  • 箇条書きのリスト
  • 順序付きリスト
  • コンテンツ上部の目次
  • 重要な用語や質問についてのコンテンツの見出し
  • ページ上部に記述する長文コンテンツ(TL;DR)の要約

これらの構造的なフォーマットは全て、ユーザーがコンテンツをよりスムーズに読むのに役立ちます。

また、Googleがコンテンツを強調スニペットとして使用することを促進します。Googleが公開している構造化データについての詳細情報はこちら

17.ソーシャルメタタグ

ソーシャルマークアップ(ソーシャルメタタグ)とは、Facebook、X(旧Twitter)、LinkedIn、Pinterestなどのコンテンツを強化するために使用されるコードのことです。これらのタグのコンテンツは、誰かがSNS上であなたのコンテンツへのリンクを投稿したときに、どのような画像やテキストが表示されるかを決定します。

SEOのためのリンクではありませんが、あなたのページに関するソーシャルな言及は、一時的、副次的に順位にプラスになると考えられています。HTMLにソーシャルマークアップを指定することで、SNS上でベストな状態で表示されるようにできます。FacebookのOGPタグ、X(旧Twitter)のカードマークアップ、Pinterestのリッチピンが主なソーシャルマークアップタグです。

それぞれのプラットフォームのオプションの詳細を知りたい場合は、下記からご覧ください。

18.URLの最適化

この項目は、ほぼ全てのSEOチェックリストで取り上げられています。一昔前のURLはキーワードが多く詰め込まれていましたが、今では順位への影響はほとんどないと考えられています。それでも、URLの表記はユーザーのクリックに影響を与えます。

ページURLにはアンダーバーではなくハイフンを使用しましょう。アンダーバーはギリシャ文字であり、単語を区切るものではありません。ハイフンは単語を区切るものですが、あまり多用しないようにしましょう。

このトピックの詳細については、GoogleのMatt Cutts氏のこの投稿(英文)をチェックしてみてください(古い投稿ですが名言です)。また、URLはページの内容が想像できるようなもので、キーワードを含み、かつスパムっぽくならないようにする必要があります。そして、長いURLよりも短いURLのほうが望ましいでしょう。

19.絶対パス記述のリンク

内部リンクを絶対パスで記述しておけば、検索エンジンのスパイダーやブラウザなどは、ファイルがどこにあるのか、それが何についてのものなのかを疑うことはありません。リンクが「…/…/pagename」(相対リンク)のように見える場合、検索エンジンによってはクロールの問題を引き起こす可能性があります。

相対パスではなく、絶対パスで記述したリンクを使用しましょう。サイトマップは常に絶対パスで記述されたURLを使用する必要があるので注意しましょう。

20.JavaScriptとCSSの外部ファイル化

JavaScriptやCSSのコードを外部化することで、本文中の不要なコードを減らしましょう。

これらのファイルを外部化することで、ページの読み込み時間を高速化することができる場合があります。

ローカル検索最適化

ローカル検索最適化
ローカルビジネスにおいてはは、通常のSEO以外に注意するべき要因があります。ここでは、重要なローカルSEOのチェック項目をいくつかご紹介します。

21.Googleマイビジネスへの登録

Googleマイビジネスは無料で利用でき、サービスエリアを持つ企業にとって重要な第一歩となります。

Googleマイビジネスは、Googleマップ、Google検索結果のローカルパック、ビジネスのナレッジグラフパネルにサイトを表示することができます。

SEOの目的は検索エンジンからあなたのサイトにトラフィックを送ることなので、これらの表示はSEOの項目として重要です。

Googleビジネスプロフィールについて、詳しくは以下記事も参考にしてください。

22.構造化データでのローカル情報のマークアップ

ビジネスに関連したページを構造化データでマークアップすることで、ローカルSEOにとってプラスになる可能性があります。特に重要なのは、NAP + Wコード(ビジネスの名前、住所、電話番号とWebサイトを指定するWコード)です。マークアップについてはこちらから確認できます。

23. ローカルサイテーションとリンク

ローカルサイテーションは、通常、複数の企業が業種または地域別にリストされているディレクトリで見つかります。オンラインの引用は、最低限、企業名、住所、電話番号(NAP)だけでなく、Webサイトのアドレスも含めるべきです。多くのディレクトリサイトでは、追加の企業情報の提供も行われています。

ローカルリンクは引用と異なり、ディレクトリではなくローカルのWebサイト上に存在します。たとえば、地域内の関連企業や地域に関するハイパーローカルなブログなどです。引用とローカルリンクの両方が、ローカルの存在を確立するのに役立ちます。

モバイル最適化

モバイル最適化
私たちは今日モバイルファーストの世界に生きています。企業は、自社のウェブサイトがモバイルに対応していることを確認する必要があります。Googleコンテンツをインデックスし、ランキングを決定する際に、モバイル版のコンテンツを見ています。

ここではモバイルに関する主要な項目を挙げていきます。

23.モバイルユーザビリティ

検索エンジンは、ユーザーに優れたモバイル体験を提供することに注力しています。Google Search Console内のURL検査ツールを使用して、異なるモバイルデバイスでレンダリングされた特定のページをGoogleがどのように見るかを把握することもできます。

ページの読み込み速度もランキングの要因となります。

モバイルユーザビリティの重要性について、詳しくは以下記事も参考にしてください。

24.モバイルと音声検索キーワード

最後に音声検索を試したのはいつですか?

音声検索を使って、あなたの顧客と同じようにあなたのビジネスや競合他社を探してみてください。

  • 「近くの[キーワード]」のようなワードで音声検索したとき、あなたのサイトは検索結果に出てきていますか?
  • 質問や文全体として形成された検索を考慮していますか?(これらは音声クエリの進歩により、より一般的になってきています)。

追加の確認として、

  • 対策キーワードは簡単に発音できますか?発音の難しい製品名や会社名ではありませんか?
  • 現在、音声検索でどのくらいのパフォーマンスを発揮していますか?1位に表示されていても、モバイルトラフィックが得られていない状況ではないですか?

キーワードがどのように認識されるかは重要な部分であり、間違ったクエリ認識はSEOデータを狂わせます。

25.Accelerated Mobile Pages (AMP)

AMPは、モバイルユーザーのためにWebページをほぼ瞬時に読み込むことを可能にするオープンソースプロジェクトです。

AMPはリリース以来、eコマース、パブリッシャー、広告主を含む様々なWebサイトをサポートするために、より多くの機能を追加してきました。GoogleのAMPカルーセルの視認性の高さから、AMPページはモバイル検索結果でより多くの視認性を得ることができるかもしれません。

余談ですが、私(ブルース・クレイ)は田舎や通信速度の遅い地域にコンテンツを提供する場合を除き、AMPは必要ないと考えています。GoogleもAMPが必要なのは、通信速度が遅い地域であることを認識しており、アメリカの多くの地域では、GoogleはAMPのためのアドバンテージを廃止し始めています。

サーバー/HTMLの最適化

サーバー/HTMLの最適化
2021 年半ばに Google のページ エクスペリエンス アップデートが展開され、Core Web Vitals が導入されたことにより、サーバー レベルの最適化が優先事項になりました。

27.HTTPS

HTTPSは、長年にわたり Google のランキングの重要な指標ではありませんでしたが、現在ではページ エクスペリエンスのランキング要素の一部として、HTTPS はオプションではなくなりました。サイトが安全でない (HTTP) 場合、ユーザーがサイトにアクセスしようとするたびにブラウザに警告が表示される可能性があります。したがって、トラフィックとランキングが必要な場合は、安全なサイトが必要です。

また、サイトをHTTP/3を使用する将来に移行することも検討してください。このプロトコルにより、サイトのパフォーマンスがより最適化されます。技術的にはまだ「草案」の段階ですが、ほとんどのブラウザとコンテンツネットワークがすでにサポートしています。これから広まるでしょう。

28. 煩わしいインタースティシャル広告の排除

インタースティシャル広告は、ユーザーがWebページに到着した直後に画面の大部分を覆ってしまい、ユーザーの操作を妨げるポップアップ広告です。これはGoogleのページエクスペリエンスリストに含まれているので、サイトがコンテンツをポップアップ広告で遮ることを避けるか、少なくともページが開かれてから20〜30秒待つことを確認してください。

29. コアウェブバイタル

Google が Core Web Vitals と呼ぶ 3 つの新しい指標が、ランキングアルゴリズムにある程度の影響を与えるようになりました。これらの指標は、LCP (Largest Contentful Paint)、INP (Interaction to Next Paint)、および CLS (Cumulative Layout Shift) であり、基本的には人々がWebページを見たり操作したりする際の容易さを測定します。

Search Console のCore Web Vitals レポートなどのツールを使用して、ページごとのスコアを確認してください。
※2024年3月よりFIDがINPに置き換わりました

コアウェブバイタルについて、詳しくは以下記事も参考にしてください。

30. サーバー構成とメンテナンス

定期的に404エラー、不適切な301リダイレクト、その他のエラーを探してサーバーをチェックしましょう。Google Search Consoleの診断レポートでは、修正すべきエラーも確認できます。

サーバー構成もサイトの速度に影響を与えます。表示スピードはSEOの重要な課題であるため、これは主要なチェック項目です。

サーバーのメンテナンス、特にプラグインのメンテナンスは様々な場面で重要です。たとえば、マルウェア攻撃にあった場合、ハッカーがシステムの弱点を突いて、知らないうちに他のサイトへの隠しリンクや転送をコードにインストールしている可能性があります。このようなコンテンツへの攻撃は、これまでのSEO対策に影響を与えます。

31. サイトスピードとパフォーマンス

PageSpeed Insightsをチェックしたり、GTmetrix.comのようなツールを使用して、デスクトップおよびモバイルデバイス上でのWebサイトのパフォーマンスを分析し、改善できます。

サイトスピードの重要性について、詳しくは以下記事も参考にしてください。

サイト全体の最適化

サイト全体の最適化
Googleの品質評価者ガイドラインでは、E-E-A-Tという用語が導入されました。経験、専門性、権威性、信頼性をページ品質の上位指標とする略語で、E-E-A-Tは今や検索エンジン最適化の柱となっています。

Webサイトは全体として、経験、専門性、権威性、信頼性を示すとともに、トピックにおけるサイトとの関連性を伝え、検索エンジンのアクセシビリティを最適化しなければなりません。以下の項目はE-E-A-Tをサポートするのに役立ちます。

32.コンタクト情報

わかりやすいE-E-A-Tシグナルは、電話番号や物理的な住所などのビジネスの連絡先情報をサイト上で明確に表示することです。検索エンジンは、ユーザーのために連絡先情報を提供してくれることを期待しています。これらの情報は見つけやすいように記載しましょう。

33.お客様の声

サイトに設置されているお客様の声は、ビジネスとしての信頼性と顧客ベースに対するあなたの価値をサポートします。お客様の声は、訪問者に会社の価値を伝えるのにも最適です。

あなたの声やレビューもインデックスされるようにしましょう。それは、検索エンジンが認識しやすいテキスト(画像だけでなく)で表示することを意味します。さらにスキーマでマークアップすることで、レビューの評価を表示することを可能にし、トラフィックを増加させることでSEOの価値を拡張します。

34.プライバシーポリシー

サイトにプライバシーポリシーを掲載することは、信頼を確立するのに役立ちます。プライバシーに関する声明では、サイトの訪問者は、収集したデータでサイトが何をしているかを知ることができます。

全てのサイトは、フッターにプライバシーページへのリンクを設置するべきです。

GoogleやBingとの信頼関係を強化することに加えて、プライバシーポリシーを提供することがベストプラクティスとなります。EUのGDPRなどのプライバシー法では、多くのサイトでプライバシーポリシーの明確化、データ収集を許可するための訪問者のオプトインなどが義務付けられています。

アメリカでもカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)という強力な法律があり、全国的に拡大することが予想されています。あなたのサイトの訪問者がどこにいるのか、個人情報保護法を調査し、Webサイトがそれらの法律を遵守していることを確認してください。

35.テキストナビゲーション

サイト内にテキストナビゲーションがあることを確認してください。テキストリンクは、メニュー項目に画像を使用するよりもSEOに強いテキストリンクが必要です。

トップメニューにクロール可能なナビゲーションリンクがない場合は、少なくともページの下部にテキストナビゲーションがあることを確認してください。これは検索エンジンのアクセシビリティの問題です。

なお、サイト全体で構造化データでのマークアップとパンくずを使用することを強くおすすめします。そして、トップページに適切な主要キーワード(あなたが家を販売していない限り)で、そのパンくずの“ホーム”を置き換えます。下層ページから上位ページへの内部リンクを持つことは、SEOにおいてアドバンテージになります。

36.サイトマップ

あなたのサイトにはHTMLサイトマップが必要です。全てのページのフッターなどにサイトマップへのリンクを設置するべきです。

また、検索エンジンに認識させるためのXMLサイトマップも必要です。すでにサイトマップがある場合は、定期的にチェックして更新し、現在アクティブなページが記載されていることを確認してください。

サイトマップについて、詳しくは以下記事も参考にしてください。

37.robots.txtファイル

robots.txtファイルは、検索エンジンのスパイダーに何をインデックスしてはいけないかを伝えます。たとえ空であっても、このファイルが存在することが重要です。

また、このファイルが誤って重要なファイル、ディレクトリ、またはサイト全体をブロックしていないことを確認してください。

このファイルのもうひとつの重要な役割は、XMLサイトマップファイルの存在を検索エンジンに伝えることです。XMLサイトマップの情報を記述したrobots.txtファイルを設置することを推奨します。

robots.txtについて、詳しくは以下記事も参考にしてください。

38.リンク設計

このセクションについては、多くの考慮すべきことがありますが、ここではSEOチェックリストの一部として記載します。内部リンクの構造は、一般的にサイロイング(コンテンツのカテゴライズ)に由来しており、これはテーマ性を確立するために非常に重要です。

さらに、被リンク/発リンクは、検索エンジンのガイドラインに準拠した有機的で自然な戦略の一部でなければなりません。サイトメンテナンスの一環として、定期的にチェックしましょう。

GoogleがPageRankを推進したことで、自発的なリンクが売れる商品になったことは間違いありません。そのため、リンクの販売を中心とするビジネスが発展しました。

Googleはこのスパムについて検討を重ね、いくつかのペナルティを施行し、それに対抗するための技術を構築してきました。いまだにそのような作為的なリンクによって繁栄するSEOコンサルタントが存在します。

39.静的URL

複雑で動的なURLは問題になることがあります。あなたのサイトに以下のようなものがある場合は、URLを静的URLに変換することを検討してください。

  • 2つ以上のクエリ文字列パラメータがある場合
  • インデックス化されない動的ページの場合
  • 重複したコンテンツがインデックスされている場合

また、URLを簡略化するために mod_rewrite や ISAPI_rewrite を適宜使用することもできます。書き換えられたURLは静的なURLのように見えます。これには多くの作業が必要になることがありますが、この問題を解決する確実な方法です。

あわせて、canonicalタグを使用して、どのページが正規ページとしてインデックスされるべきかを検索エンジンに伝えることもできます。

40.スパムの活用を避ける

あなたのSEO施策が、GoogleウェブマスターガイドラインBingウェブマスターガイドラインに従っていることを確認してください。

ウェブマスター向けツール

ウェブマスター向けツール
データと知恵の間には差異があることを覚えておいてください。SEOツールは、あなたのサイトで何が起こっているかを発見するのに役立ちますが、アクションプランをプロットするには、SEOの理解が必要です。

41.ウェブアナリティクス

言うまでもなくアナリティクスデータはSEOにとって重要です。アナリティクスが適切に設定されていることを確認し、定期的にチェックして、トラフィックを発生させているキーワードがキーワードリストに含まれているかどうか、あなたのサイトがそのキーワードに最適化されているかどうかを確認しましょう。

42.ウェブマスターツール

GoogleやBingの様々な名前のウェブマスターツールは、サイトの所有者に検索エンジンが自分のサイトをどのように見ているかの洞察力を与えてくれます。

これらの無料ツールはデータを収集し、どのような検索クエリがあなたのサイトにトラフィックをもたらすか、修正する必要があるクロールエラー、ペナルティ通知などの問題についての重要なレポートを提供します。

Googleアナリティクスについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

43.手動ペナルティーの審査

手動でのペナルティが課せられてしまった場合、Googleから Google Search Console 内で通知がきます。手動アクションのレポートと Search Console のメッセージセンターを確認してください。

また、Bingからペナルティを受けたかどうかを知ることもできます。Bingウェブマスターツールのダッシュボードでインデックスサマリーチャートを確認してみましょう。指定されたサイトのページ数が0になっている場合は、ペナルティを受けていることになります。

44.アルゴリズムアップデート

Googleアナリティクスを使用している場合は、Panguinツールを使用して、過去のアルゴリズムアップデートに対してのあなたのサイトトラフィックの推移を確認できます。

過去のアルゴリズムアップデートが一致して、検索リファラーのトラフィックが大きく低下や上昇した場合や、Googleからの手動アクションの通知を受けた場合は、ペナルティの影響を受ける可能性があります。

弊社では、アルゴリズムのアップデート情報などをメルマガで配信しております。最新情報を受け取りたい方は、こちらから登録をお願いいたします。

おわりに

各項目を確認してみていかがでしょうか?

44項目を一気に確認するのは大変ですが、どれもSEOにとって重要なものばかりですので、お時間のあるときに少しずつでも確認していただくことをおすすめします!

今回は、チェックリストという形式にてご紹介しましたが、より詳しく知りたい方や、現在の対策状況に不安のある方は、弊社のSEO診断サービスもご検討ください。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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