2024.11.07 2024.11.07
目次
PV数(ページビュー)とは?基本の意味と役割
PV数(ページビュー)数とは
PV数(ページビュー)とは、Webサイト内で特定のページが閲覧された回数を表す指標です。
たとえば、あるユーザーがサイトのAページを2回、Bページを1回訪問した場合、セッション数は1セッションですが、PV数は合計3PVとしてカウントされます。PV数は、サイトの訪問者がどれだけ多くのページを閲覧しているかを示すため、Webマーケティングにおいて重要な要素です。
具体例:
- ユーザーA:Aページを2回、Bページを1回閲覧 → 3PV
- ユーザーB:Aページを1回、Bページを2回、Cページを1回閲覧 → 4PV
⇒合計PV数:7PV
PV(ページビュー)数が示すものと、Webサイトでの役割
PV数は、サイト運営者にとって「どれだけユーザーに見られているか」を示す重要な指標です。
特に、ユーザーのページ移動や滞在時間を把握するうえで、PV数の増加はユーザーの関心度やコンテンツの充実度に関連します。また、PV数は広告収益モデルやSEO対策においても欠かせないデータであり、PV数の増加がサイトの成長を図る指標としても活用されます。
PV(ページビュー)数と混同しやすい5つの指標
PV数は他の指標と混同されやすく間違われやすい傾向にあります。
ここでは、以下の指標との違いについて説明していきます。
- セッション数
- UU数(ユニークユーザー数)
- ページ/セッション
- アクティブユーザー数
PV(ページビュー)数とセッション数の違い
セッション数は、ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の活動を1つのセッションとカウントします。複数のページが見られても1セッションと見なされるため、セッション数とPV数の増減が一致しないことも多いです。
たとえば、1つのセッションで3ページを閲覧すれば、セッション数は1でもPV数は3です。この違いにより、セッション数は「訪問者の回数」、PV数は「ページの閲覧頻度」を把握するための指標として使い分けることができます。
PV(ページビュー)数とUU数(ユニークユーザー数)の違い
UU数(ユニークユーザー数)は、訪問した個別のユーザー数をカウントし、同じユーザーが何度訪れても1として扱われます。
UU数が多い場合は、訪問者の新規性が高く、PV数が多ければ同じユーザーがサイト内を多く回遊している可能性があります。サイトの訪問者のリピート率や新規訪問者数を把握する際に、PV数とUU数の両方を分析することが効果的です。
PV(ページビュー)数とページ/セッションとの違い
ページ/セッションは、1回のセッション中にどれだけ多くのページが閲覧されたかの平均値を示します。
これにより、ユーザーが1回の訪問で何ページ見ているかを把握でき、回遊率が測れる指標として有効です。たとえば、ページ/セッションの値が1.5であれば、1回の訪問につき平均1.5ページが閲覧されていることになります。
PV(ページビュー)数とアクティブユーザー数との違い
アクティブユーザー数は、一定期間にサイトを訪れたユーザー数を指し、訪問頻度が多い場合にはアクティブユーザー数が増加します。
週単位や月単位で測定することが多く、アクティブユーザーの増減はマーケティング施策の効果やサイトの成長度を測るうえで重要です。
アクセス数、表示回数の扱い方
アクセス数や表示回数も混同されやすい指標ですが、アクセス数は一般的に「訪問者数」や「訪問回数」を指します。
一方で、表示回数はページがブラウザに表示された回数であり、これもPV数とは異なります。PV数はページごとの閲覧回数に注目するのに対し、アクセス数は全体の訪問者動向を見る際に使われます。
PV(ページビュー)数の確認方法
PV(ページビュー)数をGoogleアナリティクスで確認する手順
PV数を確認するにはGoogleアナリティクスが便利です。
- アナリティクスにログインし、「レポート」タブをクリックします。
- 「トラフィック」→「ページとスクリーン」を選択すると、各ページの表示回数が一覧表示されます。
※Googleアナリティクス4では、「表示回数」が「PV数」を指します。 - 必要に応じて期間を指定することで、日別、週別、月別のPV数も確認できます。
他の計測ツールの活用方法と利点
Googleアナリティクス以外にも「SimilarWeb」や「SEMrush」などのツールがあります。
これらは競合サイトのPV数を推定するのに適しており、同業他社との比較が可能です。さらに、複数のツールを活用すると、自サイトと他サイトのパフォーマンスの違いをより立体的に分析できます。
ただし、実数値とは異なるため参考値として確認することをおすすめします。
PV(ページビュー)数の目安と目標の設定方法
業界別の平均PV(ページビュー)数や参考基準
サイトの性質や業界ごとに適切なPV数の目安は異なります。
たとえば、ニュースメディアやエンターテインメントサイトでは多くのPVが求められる一方で、専門性の高いBtoBサイトでは、特定のターゲット層に適した内容が重要視され、PV数が低くても十分な場合があります。
サイトの種類ごとに参考となる平均PV数を把握し、自サイトの目標設定の指針とすることがポイントです。
自社サイトの目標PV(ページビュー)数の設定方法
自社サイトの目標PV数を設定する際には、サイトの目的や目指す成果に応じて適切な数値を見定めることが重要です。
自社サイトが提供する商品やサービスの認知を高めたいのか、それとも問い合わせや資料ダウンロードといった具体的なコンバージョンを増やしたいのかを明確にします。
認知向上が目的の場合
メディアサイトなどの目的で多く見られるのが「認知向上」です。認知向上が目的であれば、アクセス数を稼ぐために月間で数万PV以上を目標に設定することが効果的です。
競合サイトのPV数を参考に決めることもおすすめです。その場合は、先に紹介したGoogleアナリティクス以外のツールで競合他社のPV数を確認し、対策していきたい内容を軸に検索ボリュームなどから算出するとよいでしょう。
コンバージョン獲得が目的の場合
問い合わせなどのコンバージョン獲得がメインの場合、PV数の増加だけでなく、訪問者が問い合わせまで至るような動線の強化が求められます。この場合、問い合わせページへの遷移を増やす内部リンクの設置や、セールスポイントを伝える記事に集中的に流入を集めるようにすると良いでしょう。
PV数の目標値を決める際は、問い合わせ等のコンバージョン数の目標値から逆算し、PV数の具体的な目標数値を参照するようにしましょう。
また、具体的な目標数値はGoogleアナリティクスで過去のデータを分析し、現状のPV数に少し上積みする形で現実的な目標を段階的に設定します。
たとえば、「初月は現在のPV数の10%増を目標にする」など、段階的に目標を設定することで、達成のモチベーションを維持しやすくなります。各施策の効果を定期的に確認し、数値目標を再設定する柔軟な対応も重要です。
PV(ページビュー)数を増やす方法と具体策
有益なコンテンツ作成のコツ
PV数を増やすための基本は、ユーザーが求める情報を提供するコンテンツ作成です。具体的には、検索ボリュームの高いキーワードを調査し、ユーザーの悩みを解決できる記事を作成します。また、競合サイトにない独自性のある情報や視点を盛り込むことで、差別化を図り、リピート訪問を促すことが可能です。
有益なコンテンツの作成に関しては以下の記事をあわせてご覧ください。
SNS拡散による流入アップの方法
SNSでのシェアや拡散も重要です。特に、興味を引くビジュアルや見出しをつけて投稿すると、SNS経由でのPV増加が期待できます。
広告による宣伝で効率的に流入を増やす方法
広告を活用することで、特定のターゲット層に効率よくリーチし、PV数の増加を図ることが可能です。
たとえば、Google広告やSNS広告(FacebookやInstagramなど)を使って、ターゲットの興味関心に応じた広告配信を行うことで、サイトに直接的な訪問者を増やせます。特に、特定のイベントやセールなどを宣伝したい場合には、期間限定の広告キャンペーンを実施することで、短期間でのPV数増加が期待できます。また、リスティング広告やディスプレイ広告を活用することで、SEOだけではカバーしきれない検索クエリやターゲット層にもアプローチが可能です。
内部リンクの最適化で回遊率を高めるポイント
内部リンクの配置は、ユーザーのサイト内回遊を促し、PV数増加につながります。「関連記事」「おすすめ記事」セクションを設け、ユーザーが興味を持ちそうなページに誘導することが重要です。また、記事内の関連情報にリンクを貼ることで、ユーザーの関心に合わせた導線を作り、回遊率向上を目指します。
SEO対策や既存ページの上位化に向けた対策
SEOを意識したキーワード選定と、タイトルや見出しの最適化を行うことで検索エンジン経由の流入が期待できます。
既存ページを定期的に見直し、内容の更新やキーワード最適化を行うことで、検索エンジンからの評価を高めます。また、内部リンクの強化やページタイトル、メタディスクリプションの改善も有効です。これにより、検索順位が向上し、PV数の増加が期待できます。
SEO対策については以下の記事でも詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
PV(ページビュー)数の活用法|Webサイト改善に役立てるには?
コンバージョン率(CVR)向上への応用方法
PV数を活用してコンバージョン率(CVR)を向上させるためには、ただ閲覧数を増やすだけでなく、訪問者が行動を起こしやすい環境を整えることが大切です。たとえば、訪問者が多いページに問い合わせフォームや資料ダウンロードリンクを設置することで、CVRが上がる可能性があります。
また、訪問者の動線を把握するために、Googleアナリティクスの「行動フロー」機能を使い、PV数の高いページからどのようなページに遷移しているかを分析します。この情報を基に、コンバージョン率を意識した配置や内部リンクの改善を行い、ユーザーが求める情報をスムーズに提供することで、PV数を直接CVR向上につなげることが可能です。
PV(ページビュー)数だけに注目しない、他の指標とのバランス
PV数はサイトの注目度を測る指標として役立ちますが、Webサイト全体のパフォーマンスを把握するためには、他の指標とのバランスを重視することも欠かせません。たとえば、UU数(ユニークユーザー数)が少ないのにPV数が多い場合、同じ訪問者がサイト内を何度も訪れている可能性があり、新規ユーザーの獲得が課題となることがあります。
さらに、直帰率や平均滞在時間なども合わせて確認すると、PV数の多さだけでは見えない課題が浮かび上がります。PV数の増加を目指す際も、他の指標とのバランスを意識することで、サイト全体の健全な成長を図ることができます。最終的には、目標に応じた指標を組み合わせた分析により、ユーザーの満足度を上げながら、PV数を効果的に活用することが理想です。
まとめ|PV(ページビュー)数の基本を理解して、効果的なWebサイト運営を
この記事では、PV数の基本的な意味から、他の指標との違いや具体的な増加方法について解説しました。PV数は、Webサイトのパフォーマンスを把握するための重要な指標であり、コンテンツ改善やマーケティング施策の方向性を見定めるのに役立ちます。
ただし、PV数のみを追い求めるのではなく、UU数やCVRといった他の指標と合わせて確認することで、より総合的なサイト改善が可能になります。特に、サイト運営の目的に合わせた目標PV数の設定と、ユーザーに価値ある情報を提供するコンテンツ作成を心がけることが、長期的な成長につながります。
今後は、PV数の増加を一つの指標として、ユーザーの満足度向上とサイトの収益化を意識した運営を目指しましょう。
SEOコンサルタントチーム
さまざまな業種業態のサイトのSEO対策の経験を経たSEOコンサルタントがSEO対策におけるお役立ち情報を発信します。 ”SEO”の生みの親であるブルースクレイからローカライズした内部施策をはじめとするSEOのノウハウをわかりやすくお届けします。
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