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Pinterest（ピンタレスト）とは？

Pinterestとは、インターネット上にある画像や動画を検索・ブックマークして、自分で作成したカテゴリに整理できるサービスです。

全世界では4億人以上、日本国内では870万人が月間アクティブユーザーとしてPinterestを利用しています。また、Z世代が23％、ミレニアル世代が30％と若年層に支持されていることも特徴です。

SNSとしての特徴

InstagramやTwitterのように投稿機能がメインのコンテンツではなく、情報収集のための検索機能がメインのコンテンツであるという特徴があります。また、収集した画像や動画はユーザーのインスピレーションを刺激し、未来志向をふくらませることから「未来」にフォーカスしたSNSとして活用されています。

ピンタレスト広告（Pinterestアド）とは？

広告としての特徴

2022年6月より日本でも配信が始まったピンタレスト広告。その特徴について2つ紹介します。

特徴1：広告感が少ない広告

ピンタレスト広告は、広告と通常の投稿（フィード）がなじんでいることが特徴です。
以下の画像のように通常の投稿と広告がなじんでいるため、広告感が少なく、クリックしてもらいやすくなります。

特徴2：多くの広告フォーマットが用意された広告

ピンタレスト広告は、広告枠としての自由度が高いので、商品の魅力を伝えられるクリエイティブが作成でき、成果を高めることができます。そのため、画像や動画と相性がよい商材（アパレル、インテリアなど）はピンタレスト広告と親和性が高いといえるでしょう。

また、「各SNSでの商品購入頻度」の調査結果ではInstagramに次ぐ2位となっており、購買意欲を刺激しやすいSNSであることがわかっています。

［参照］SNSでの商品購入に関する調査

配信目的

ピンタレスト広告の運用の際には、「ブランド認知度」、「動画視聴」、「比較検討」、「コンバージョン」、「カタログ販売」のキャンペーン目的が用意されています。（Pinterest ヘルプセンター）

（Pinterest Business）

また、上記の図から、購入の意思決定前にPinterestを利用するユーザーが多いことがわかります。つまり、いち早くターゲット層へのリーチが可能となっており、ユーザーに新しい商品を印象づけるのに適しているといえます。

ピンタレスト広告の広告フォーマット

ピンタレスト広告では様々な広告フォーマットが用意されています。
広告仕様と特徴、広告掲載のイメージを紹介いたします。

スタンダード画像アド

1枚の画像・タイトル・説明文で構成されるベーシックな広告フォーマットです。

推奨アスペクト比	2:3
推奨サイズ	1000pixel × 1500pixel

ショッピングアド

スタンダード画像アドと同じ仕様で、データフィードを利用し、広告の商品をユーザーが購入できるようにするフォーマットです。

推奨アスペクト比	2:3
推奨サイズ	1000pixel × 1500pixel

 

スタンダード動画アド

通常の投稿と同じサイズの動画を利用できるベーシックな広告フォーマットです。

推奨アスペクト比	1:1、2:3、4:5、9:16
動画の長さ	4秒～15分

ワイド動画アド

モバイル画面全体に動画広告を表示できるフォーマットです。

推奨アスペクト比	16:9（1:1の高さを超える縦長動画は使用不可）
動画の長さ	4秒～15分

カルーセルアド

2～5枚の画像・タイトル・説明文で構成された広告フォーマットです。

アスペクト比	1:1、2:3
推奨サイズ	1500pixel × 1500pixel、1000pixel × 1500pixel
画像の枚数	2～5枚

コレクションアド

スマートフォンのフィード上に、メインの画像1枚と関連するサブ画像3枚を表示できるフォーマットです。

アスペクト比	1:1、2:3
推奨サイズ	1500pixel × 1500pixel、1000pixel × 1500pixel

※メイン部分のみ動画も使用可能（Pinterestヘルプセンター）

アイデアアド

複数の画像や動画を組み合わせ、1件の投稿として広告を表示するフォーマットです。

アスペクト比	9:16（表示画面自体のアスペクト比は9:16だが、画像や動画のアスペクト比の制限はなし）
推奨サイズ	1080pixel × 1920pixel
動画の長さ	3～60秒

ピンタレスト広告のターゲティング

ピンタレスト広告には、7種類のターゲティングが用意されています。
それぞれについて紹介します。（参考：Pinterestヘルプセンター）

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングとは、ユーザーのPinterest利用動向の情報と顧客情報を組み合わせて特定のユーザーにアプローチするターゲティング設定です。

このターゲティングでは、「サイトに訪れたことのあるユーザー」「エンゲージメントを起こしたユーザー」などに配信できます。（参考：オーディエンスターゲティングを設定する）

アクトアライクオーディエンスターゲティング

アクトアライクオーディエンスとは、既存の顧客と似ているユーザーに広告配信を行えるターゲティング設定です。
既存の顧客データなど（ソースオーディエンス）をもとに、「あなたの投稿にエンゲージメントする可能性が高い新規ユーザー」「あなたのウェブサイトを訪問する可能性が高い新規ユーザー」に配信するため、新規顧客のなかでも確度の高いユーザーにアピールできます。

インタレストターゲティング

インタレストターゲティングとは、ユーザーの興味や関心でターゲティングする設定です。
「趣味」や「食事」「ライフイベント」など、特定のカテゴリに興味関心をもつユーザーに広告配信を行えます。
（参考：インタレストターゲティングを設定する）

キーワードターゲティング

キーワードターゲティングとは、Pinterestで特定のフレーズを検索したユーザーに配信するターゲティング設定です。
キーワード登録では、マッチタイプ（部分一致、フレーズ一致、完全一致）やキーワード除外設定が行えます。（参考：キーワードターゲティングを設定する）

属性ターゲティング

属性ターゲティングとは、ユーザーの属性をもとに配信するユーザーを絞りこむ設定です。
「性別」「年齢」「場所」「言語」「デバイス」でユーザーをターゲティングできます。
「場所」では、国、地域、都市圏、郵便番号で配信先が設定できます。
（参考：地域ターゲティングを設定する）

「デバイス」では、Androidのモバイル端末やスマートフォン、iPhone、iPadなどで配信先が設定できます。（参考：デバイスターゲティングを設定する）

プレースメントターゲティング

プレースメントターゲティングとは、広告の表示場所でターゲティングする設定です。

表示場所は、「ホーム」「検索」「すべて」から選択できます。
「ホーム」ではホームフィードと関連ピンに、「検索」では検索結果や関連ピンに、「すべて」では「ホーム」と「検索」の両方のプレースメントに広告を表示できます。
（参考：プレースメントターゲティングを設定する）

拡張ターゲティング

拡張ターゲティングとは、設定したターゲティングには含まれないが、広告に興味があるかもしれないユーザーにリーチするためのターゲティング設定です。

このターゲティングをもちいると、想定していなかった潜在ユーザーにもアプローチできるので、新規顧客の獲得に有効です。

キーワードに興味があるかもしれないユーザーにリーチするターゲティング設定です。
このターゲティングを用いると、設定したキーワードだけでは漏れていた潜在ユーザーにもアプローチできるようになります。（参考：拡張ターゲティングを設定する）

ピンタレスト広告を配信する際のポイント

クリエイティブのポイント

ピンタレスト広告で成果をだすには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ここでは2点紹介いたします。

1. モバイルファーストを意識
   ピンタレスト広告を運用する際は、スマートフォンユーザーを意識しましょう。
   たとえば、クリエイティブは画面占有率をあげるために縦長のものにし、スマートフォンの画面でもテキストが読めるように文字サイズに気を付けましょう。
2. 季節や年間のイベントを意識
   Pinterestは、未来を想起させるという特性上、ハロウィンやクリスマスなどのイベントをユーザーに対して早期から意識させることができます。
   ユーザーにクリエイティブを印象付けるために季節性について考慮しましょう。

動画フォーマットの活用

弊社での配信事例（広告フォーマットの比較）から、動画フォーマットの表示回数・CTR・CV数が最も高い結果となりました。
広告が通常の投稿になじみやすい特性上、動きのあるクリエイティブのほうが視認性が高く、成果をだしやすい傾向があると予想できます。ですので、動画フォーマットを活用した広告でユーザーにアピールすることも視野にいれておくと良いでしょう。

<弊社事例>

フォーマット	表示回数	CTR	CPC	保存数	保存率
動画	390,000	0.20％	¥90	70	4.0％
画像（1:1）	92,000	0.10％	¥160	7	2.7％
画像（2:3）	59,000	0.10％	¥150	5	3.0％
カルーセル	25,000	0.15％	¥130	3	3.0％

デバイスごとの違い

弊社での配信事例（デバイスの比較）から、スマートフォン（アプリ）経由よりもパソコン（ブラウザ）経由でのCV数が多い傾向となりました。
実は、PinterestはPCからのアクセスも多いSNSとなっており、パソコンからアクセスするユーザーは情報収集意欲が高い傾向にあります。このことから、配信目的ごとにデバイスターゲティング（Pinterest ヘルプセンター）を意識しておくとよいことがわかります。

<弊社事例>

デバイス	表示回数	クリック	CV	予算	CPC	CTR	CPA	CVR	保存数	保存率
PC	135,000	400	10	¥23,000	¥60	0.28%	¥2,500	2.40％	45	11.0％
スマートフォン	365,000	600	5	¥70,000	¥120	0.15%	¥14,000	0.85％	35	2.0％
タブレット	60,000	50	2	¥10,000	¥230	0.08%	¥5,500	4.00％	5	3.5％

最後に

ピンタレスト広告は、他のSNS広告よりも早いタイミングでリーチできる広告です。また、フォーマットが多く用意されていることで、商品の魅力を最大限に引き出し、ユーザーに伝えられるようになっている広告でもあります。

この記事で興味をもたれた方は、この機会にピンタレスト広告の配信を検討してみてはいかがでしょうか？